「1回目で心に響いたので2回目鑑賞」天気の子 ささやんさんの映画レビュー(感想・評価)
1回目で心に響いたので2回目鑑賞
ネタバレ含みます。
新作公開にあたりリバイバルがやっており、新海誠監督の映画は映画館だと魅力的100倍のため再度鑑賞してきました。
まず、印象を一言で伝えると「暗い」です。
また皆さんがコメントする現実的でない部分については私の脳内で割愛しながら鑑賞しております。(アニメだし構わない)
「秒速5センチメートル」や他の映画をまず観て「天気の子」を鑑賞、その後に「君の名は。」を観ました。
「天気の子」が断トツで1番好きです。
まず、音楽と映像が綺麗なのが良いです。
元々ミュージックビデオのような見せ方があるのが新海誠監督のひとつの特徴だと思いますが、RADWIMPSの音楽が大切なシーンを確実に盛り上げ、没頭させてくれます。
映像は実在する風景をそのまま実写のように使い、ドローンで撮影したようなダイナミックな視点で描かれるので、空気感が伝わりその場にいる様な気分になります。
ストーリーについて:
居場所がないと感じている孤独な子供たちが出会い大人の作るルールから逃げ、ワクワクした感情と不安が入り混じった大人にはない純粋な気持ちが描かれており、最初から最後までちょいちょい泣きそうになるんですよね。
雨の日が続き、「当たり前が当たり前でなくなった」時、晴れの日への憧れが強くなる。
それは日常の小さな幸せや喜びが如何に大切であるか、考えさせられました。
私たち社会人も、自分達が生きる意味や、社会での存在意義を考えることがあると思います。
自分達の生きる「狭い世界」で何者でもない自分自身が、人に喜びを与えることが出来てこの上ない幸せを感じていたとき、自分の命を犠牲にしていることを知る。
人は、自分の幸せだけを願って生きていくというのは簡単ではないと考えておりますが、そこに「あなたが絶対に必要なんだ」と曇りのない言葉をかけてくれる人がいる。
世界が敵に思う日があっても。
様々な出来事は当人にしか理解は出来ないもので、そのような細かな心理描写がちくちくと心に刺さりました。
ぜひ映画館で。