「TV放映で初鑑賞。 新海誠ワールド全開で画の美しさはいつもながら見...」天気の子 kintaroneoさんの映画レビュー(感想・評価)
TV放映で初鑑賞。 新海誠ワールド全開で画の美しさはいつもながら見...
TV放映で初鑑賞。
新海誠ワールド全開で画の美しさはいつもながら見事。また、天気に関しても新海氏自身が自然への興味が深く、気象予報士の方を監修に入れたこともあり、非現実的ながら情報や描写としての誤りはなく、しっかりと描かれていたのは評価したい。
しかしながらストーリーが最後の方は自分の為なら、彼女の為なら周りがどれだけ被害に遭っても良いという考えから犯罪のオンパレードとハチャメチャで、最終盤は感動も出来ず内容も入ってこず。
また、結局穂高が家出した理由や陽菜が消えていた間どうなっていたかなどが明かされないままだったのが、最近流行の「考察」させる余地を入れたかったのかもしれませんが、最大の謎が全く明かされず。
更に言えば天気という壮大なスケールのものを主要な部分に据えた割には、話との繋がりがやや弱く、陽菜が柱にされた理由は説明されたが、その必要性も全く分からなかった。
陽菜が念じればいとも簡単に晴れになるのも捻りがないように感じてしまった(心情によって効果が変化するなどは入れられなかったのだろうか?)
魚っぽいという点も、何ら回収されることなく終わってしまった。
設定を放置している点が多数見受けられたのでスッキリせず、がっかりした。
全体的にはそこそこ面白く、個人的にはヤンキーやアウトローの人々の考え方を追体験できたのは貴重だった。
しかし主人公の行動に同感できない、ラストに感動できない点セットで1点、
謎を謎のまま置き去りにしすぎたり、犯罪のオンパレードを出しとけば反抗した少年になる...という設定も含めて、話に深みがなく安直で雑で浅いストーリー設定で1.5点、計2.5減点し★2.5とします。