「シンクロニシティ」天気の子 hideaquiさんの映画レビュー(感想・評価)
シンクロニシティ
いま日本でもっとも次回作が待たれる監督だ。宮崎駿よりも、細田守よりも、是枝裕和よりも、北野武よりも。書くのを自重していたのだけれど、もう興行収入も100億を超えたそうなので、そろそろいいかな。
友人のお父さんが亡くなられたことを知り、そうすると初盆かと聞いたら、四十九日を過ぎてからが新盆なんだそうだと教えられ、そうなんだ、いい歳になっても知らない常識ってまだまだたくさんあるなあ、初盆とも新盆とも言うんだ、と思っていたころ、この作品を観た。
するとこの作品で初盆について教えられる。
こういうことってある。なんら脈絡も繋がりもないのは明らかだけれど、短期間に関連性のある事柄が続けて起きたように感じられる。人間は無秩序な世界に秩序を見い出さずにいられない。
高齢者ドライバーの運転による死亡事故が多発するとか。
この作品の公開前にナントカ穂高代議士さんが話題になったりとか。ホダカ違いだけれど。
そんなときにはシンクロニシティだと、ポリスの最後のアルバムを聴く。歌詞を読み、声に出さずに歌う。私の洋楽原体験のひとつ。30年近くアップデートされないポップミュージックの嗜好。そして秋にスティングが来日することを知る。
すべての偶然は必然だ、みたいな。みたいなって言うな、みたいな。
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