「新ヱヴァ破のシンジ」天気の子 たくぼっくすさんの映画レビュー(感想・評価)
新ヱヴァ破のシンジ
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2020年9月に初めて観ました。
野田さんのラジオと雲の形が話題になって見逃していた本作を観るのは今しかない、ということで。
観終わってすぐは何を描きたいのか、伝えたいのかぼんやりとした手応えでわからなかった。が、よく考えると帆高vs社会?vs東京?の構図が見えてきてあーなるほどとなった。
多くの人の願望と個人の願望の対立を監督お得意の天気をネタにきっちり行ったり来たりし、最後には帆高の願望に振り切るダイナミックな流れにワクワクした。
言いたいことを言えずにいる人の代わりに映画の中でそれをやってやったぞ、という。
まさに破のシンジくん、そしてその代償を負う東京的な。
印象的なセリフは「もう何も引かないで、出さないでくれ」みたいな部分。新海監督は登場人物の感情(幸、不幸だったり好き度合いだったり)の起伏を数値化して映画を作ってるって見たことがあるが、それそのまま表現してきたな、と思って面白かった。
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