「愛にできることはまだあるよ」天気の子 Rubysparksさんの映画レビュー(感想・評価)
愛にできることはまだあるよ
クリックして本文を読む
真夏の新宿で鑑賞。若い人たちでいっぱい。 レビュー欄でもたくさんの説が活発に書き込まれていて、すごい人気を集めているのを肌で感じる。ラストが賛否両論とか、そういう議論が引き起こっていること自体、観た人が自分ごとにしまくっているということよね。
その熱狂とは少し距離を感じつつ、私は前作もあまりピンとこなかったほうで今作もあまり期待せずに行ったのだけど、今回、新海誠監督の映画で初めて泣いた。
ストーリーの進み方はいちいち説明的で直線的な気がしたけど、まあそういう作風ということでいいと思います。あと、あの様なビジネスをスマホ1つで始められる現代の特徴を描いた歴史的な資料にもなると思った。
鑑賞後数週間経った今でも、いちばん思い出すのは、池袋のラブホのシーン。一番泣けた。あのときのあの祈りがいちばん切実でいちばんピュアで、叶わないのを薄々わかりながらも祈るすがたに、ただただ涙が出た。これが、愛というもの。あの気持ちのピュアさは誰にも奪えない。
そんな相手に一生のうちに会えるか会えないか。そんな人に巡り会えない人だっている。あんな気持ちになることは、切なくてツライことかもしれないけど、ほんとは幸せなことでもある。その記憶は自分に力を与えてくれる。と思う。
その愛のピュアさがただただ尊い。
コメントする