劇場公開日 2019年7月19日

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「監督に畏敬の念を感じた大傑作」天気の子 hi02さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0監督に畏敬の念を感じた大傑作

2019年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

陽菜の能力、
日本の長雨、
ラストシーン。
全てを少し極端にとがらせて表現しているだけで、
特別なことは何もない。

1つ1つは日常に根差した事柄だ。

そのため、地に足がついた力強い物語が作られている。
そして、それらが集まることで化学反応が生じ、
とてつもない物語がつむぎ出されている。

とても面白く、感動した。
最後の陽菜の祈るシーンには涙した。

東京が昔海だったことを暗示する地名としての
浜松町のチョイス、
新宿から併走した山手線と総武線が分かれる
代々木駅への監督の愛、
東京になじみのある人にとって
そそる設定が随所にある。

それだけではない。

“君の名は”の大ヒットで
監督の肩には大きなプレッシャーがのしかかっただろう。

それをはねのけて
こんなにも素晴らしい作品を提供した監督には
畏敬の念しかない。

“君の名は2”のような作品だったら
失望しただろう。

そんなことをする人ではないと
作品で証明することに大成功している。

今後、監督の作品を待ちわびることだろう。
今から次回作、次々回作が待ち遠しい。

hi02