「瑞々しくて素晴らしい最高にイタイ映画」天気の子 ぽあださんの映画レビュー(感想・評価)
瑞々しくて素晴らしい最高にイタイ映画
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新海誠の作品で一番好きです。
言の葉の庭もそうでしたけど、雨に何かしらの思い入れがあるのかな?
少年と少女が出会って世界を変えていくという王道的な導入から、物語はメリーバッドエンドな結末へと着地する。
賛否両論ありますけど、私は非常に納得のいく終わり方でした。
意図的にかわからないんですが、この映画における彼らの青春が非常にイタいなって感じたんですよね。
社会の良識も常識も法律さえも無視して、感性に突き動かされて足掻く様は非常識すぎてみてられなかったんですが、同時にそれは得もいえぬ感情のエネルギーに満ち溢れて。
その青春の痛々しさという現実と物語の虚構が絶妙なバランスを取っていたように思います。
そして、
最後の結末はその若気の至りゆえの「罰」だと感じました。
自分達のアオハルな衝動で、世界を犠牲にした事実を受け入れて愛を貫くかどうか。
大人になるにつれ世界を知っていく中で、自分達の犯した罪の重さに押し潰されてしまうかもしれない。・・・それでも。
自分達が愛すれば世界も救われるわけではないそんなほろ苦い結末が、「君の名は。」に物足りなさを感じていた自分に強く突き刺さりました。
星5つです。
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