「全く期待せずに観ましたが期待通りでした」天気の子 のさんの映画レビュー(感想・評価)
全く期待せずに観ましたが期待通りでした
そもそもどんな話だろう?とか何も考えずテレビcmも見たことあったかな?なかったかな?くらいのレベルでみました
秒速5センチメートルリリース当時にほしのこえ、雲の向こう約束の場所を後追いし、地下に潜るエセジブリみたいな話(あまりにも駄作だったのでタイトルを忘れてしまいました)もリリース時見ました
新海誠さんの創作者として優れている点は本当にただひとつ、「キミとボクのセカイ」をとても切々と、美しく、心の中にひたすら信仰のように大切に持ち続けることができることだと思っています
キミとボクのセカイ、そのココロのキョリ、セツナイキモチの表現の仕方が新海誠さんの場合は目に見えるそのへんのなんの変哲も無い日常風景に超現実的な光と色彩を纏わせて描くことなんです
少女漫画で言えばスクリーントーンのキラキラです
対象は人でもものでも芸能人でも絵でも音楽でも二次元でもなんでも良いです 若い時 人って恋をすると心の中がそれだけでいっぱいになってほかに何も考えられなくなっていつもそれのこと考えてて他にはなにもいらないそれさえいればいいって思う時ありますよね 空が青いのが何故か超綺麗で美しくて切なくなったり花が咲いてるのが綺麗でうつくしくて泣きたくなったりしますよね そういうやつです
ひとえに新海誠さんが創作をするのは、その「キミとボクのセカイ」の美しさを表象したいから、ではないかと私は思っています
要するにとても自意識過剰な「キミを想うボクのココロのセツナサ」です
新海誠さんにそれ以上のことはえがけない、彼のキャパシティを超える、と私は思っています
君の名は。は商業的に大成功しましたが 私は新海誠さんのキャパシティを超えたものを作ったと感じました。
いろいろ比較すると面倒なので秒速5センチメートルだけを例に取りますけど、秒速5センチメートルは第2章で出てきた女の子とその後どうなったかなど描かれてませんが、通して主人公を見るとこの主人公ならきっとこうなったんだろう、みたいな推測ができました。第3章もストーリーという点ではダイジェスト的で手抜きのようですが必要十分に情報が盛り込まれていたように思います。というか全てを説明しない手法が音楽と相まってドラマ性を高め作品の質をあげたと思います。(曲の良さの功績がでかすぎるので少しズルイですが映画でここまでズルいことをやるのはなかなかすごいのでやったもん勝ちとも思いました)作品全体的に突出した大きな出来事がなくトーンが統一されており、文脈に整合性がありました。秒速5センチメートルはストーリーは無いに等しいですが、「キミとボクのセカイ」「ココロのキョリ」「セツナイキモチ」これが完璧に描かれており、過不足のない間違いなく新海誠さんの最高傑作で彼の出せる全てがえがかれた作品だと思いました。雲の向こう、約束のの場所は秒速にはない「クライマックス」「カタルシス」があり(これは見えない世界で男と女が会えたところのことです)、とても良かったですが、新海誠さんがキャパを超えてストーリーを頑張ろうとしてしまったためややチグハグな映画になっていると思います。ただとても良いのでこちらも好きな映画です。秒速は男の子が魅力的ですがこちらは女の子の可愛さがピカイチです。
一方君の名は。前前前世でPRが大成功しsnsで口コミが大拡散し、秒速とは比べ物にならない社会現象バリの大ヒットを記録しました
実際問題、日本アニメーションは間違いなく世界最先端の技術で素晴らしいものが多いです。君の名は。なんてその中でも息を飲むくらい綺麗な映像なので、普段出来の良い深夜アニメなどと縁の無い層が観たらそのキレイさにひたすら感動してるうちに見終わってしまうと思います。私はアニメ映画は基本映像美のためだけに観てますが、お金を払って観る価値は確実にあると思います。日本にいるのだから世界に誇れる文化をいち早く目に出来る恩恵くらいは受けたいものです。
ですが君の名は。ってとにかく詰め込みすぎのわりに説明はなさすぎ、あと新海誠さんはキャラクターを描けないのにキャラクターを前面に出しすぎ、ストーリーを描けないのにストーリーを凝りすぎで、架空の試みとしてですがあの同じ話をあだち充の絵で作り直したらひどく荒唐無稽になると思います。たた「キミとボクのセカイ」の描写はさすがで、夢の中で出会うシーン、ラスト階段で追いかけて再会するシーン、要所要所の得意分野は完璧です。それに至るストーリーが貧相だったため、そこが気になる人はずっと気になったまま盛り上がれず、気にならない人には神シーンだったと思います。
ストーリーに関しては入れ替わって奥寺先輩とデートしていたなど意味も必要もない描写が多く入れ替わりに口噛酒に隕石にと4つくらいのラノベを混ぜて作ったキメラみたいな話でした。入れ替わりと時間ラグだけで充分だったと思います。
キャラクターに関しては特に奥寺先輩が酷く、可愛かったけど出てこないほうがよほど良かったと思います。
しかし君の名は。は大ヒットしたため
その流れで作られる新作だからまあ期待できんな、と思いながら鑑賞、タイトル通りそのままでした。
キャラクターが描けないのは新海誠さんの限界なので仕方ないことなのですけど、家出の理由、弟と二人暮らしの理由、それでなくてもなんとなくそういうふうにならざるをえなかったんだろうなと思わせるような人物描写が欲しかったです。今思えば最初に病院で女が見舞ってたのが母ですか?母病死で父に問題あんのかな。弟の性格見るとそんなんでもなさそうですけど。女の子もバイトをクビになるような性格でもないし「この仕事で初めて人に必要とされた…!」とか言い出すような不憫な生い立ちを感じる子でもないです。
まあ作者の能力の限界なのでそこには目を瞑るとして、出番のないピストルが出すぎです。これは比喩表現のはずなんですけどこの映画の場合マジで出てこなくていい拳銃が出てきます。拳銃だけひたすらにこの映画の中でひときわ目立って浮いてます。不可抗力的に主人公を女の子から数年引き離すための装置として拳銃所持→警察に追われるを使ったのは理解できますけど、それこそファンタジーでどうにでもなりますしそのほうがこの映画のトーンにふさわしいと思います。その他にも不必要なシーン、不必要な描写、いらんキャラクターたくさんいます。マジでいりません。すごい秘密のように明かされますが年上とか年下とかマジでどっちでもいいしかなりどうでもよいです。マジいりません。
まあ枯葉も山の賑わいといいますし(?)そこにも目を瞑るとして、ファンタジーとリアリティの境界が本当に本当にドヘタクソなのはさすがに目も当てられないです。3年毎日大雨降ってたらあんなんじゃ済まないと思います。またさっきも言いましたけどさんざん晴れ女だから人柱になって消えちゃう〜><て半分げるしぃ化しといて、結局二人を引き離すのが超常現象ではなく警察という権力なのがクソ。情緒がない。そもそも新海誠さんは現実の彼の中の情緒、「キミへのキモチ」しか描けませんので(付け加えるとそれに至るまでの過程もうまくないです)、ファンタジーは苦手分野だと思います。現実世界をまるで虚構のように美しく描き出す超現実がうまいんです。現実世界にマジのファンタジーを取り込む手法は異様にドヘタクソだと思います。そもそも、女の子が晴れ女の力を宿した理由がさらりと語られますが(病気の母に晴れを見せるためだったか?)その強い願いが叶ったのかその後母がどうなったのかなどの描写がなく、また謎の鳥居の晴れスポットについても匂わせすら何一つなく、マジでクソ意味わかりません。そんなんならわざわざ出さないで生まれつき晴れ女です!の方が賢明です。生まれつき晴れ女で気味悪がられて嫌われたから能力を使ってこなかったが、主人公に出会い仕事にして感謝されるうち、自分に自信が持てた…などのほうがストーリーとしてよほど妥当性がありフツウだと思います。
ただそれもストーリーを作れないのは今に始まった事ではないと思うので目を瞑ります。何を差し置いても一番言いたいのは、そもそものタイトル「天気の子」、クッッッッッッソほど!!!!!!れ!!!!!センスなさすぎる!!!!!!!!!!君の名は。の後だからバランスとったんだろうけどこれほどタイトル見て1mmも食指が動かないアニメ映画ってマジでヤバイと思います。「天気の子」。ダサすぎ。まだ「心が叫びたがってるんだ」とか「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ‼︎」とかのほうがアニメ文化として全然理解できます。「天気の子」。劇場版ちびまる子ちゃんのタイトルと言われたほうが100倍納得する。ダサすぎる。無理。情緒もへったくれもない。まじで無理。
しかも生まれつきの晴れ女でもないんだから別に天気の子でもねーじゃんって感じする 夏子の酒みたいに生まれながら酒の神に愛されてるみたいならまだしも
ほしのこえ 雲の向こう、約束の場所 秒速5センチメートル 言の葉の庭 と見て、まあ新海誠さんがタイトル一任してるわけでは絶対なさそうですが、あまりにもダサくて今からでもタイトル変えてもらいたい
あと、今回映像美もあんまり感じなかったな〜〜スクリーン小さかったからかな?
ラストに関しては、日本アニメーションにおいて「セカイなんていらない。ボクにはキミさえいればいい」は定番中の定番、鉄板、王道of王道なので、まあよくあるねって思いましたが、新海誠さんは現実とファンタジーのミクスチャが壊滅的にドヘタクソなのでセカイ系もどきのただのヤバイ話の終わり方になっており、主人公の選択に疑問を覚えるとかより、なぜこういう話の持っていき方にしたのか理解に苦しみます
私なら、というか先人たちの築き上げてきた王道を踏むのであれば、二人は手を取り謎ファンタジー反重力で空に浮かび上がりくるくる回りながら積乱雲を超えていき、ここではないどこかで二人だけで光に包まれながら見つめ合い笑い合う…その時地上では雨は止み太陽が燦々と降り注ぐ、事情を知る人たちだけは「あいつら…」と言いながら笑ったり悲しそうな顔をしたりする…つまり、キミが死ぬならボクも死ぬそれで永遠に一緒に生きようENDにしますが
しかし君の名は。の次作としてそんなバッドエンドを持ってくるわけがないので、やっぱ転生再会エンドですかね そもそもそういう生きるか死ぬか?!みたいな話にすること自体がセンスないというか…ドラマチックに行くなら力を失うか記憶を失うか、とかのほうがいいんじゃないですかね〜〜記憶を失ってまた出会って恋するのもおつなもんじゃないですか?しらんけどさ〜〜
いや、そういえば空でそんなシーンあったじゃん?!空で手を繋いでクルクルしてんの 普通はあれを1番のクライマックスに持ってくんだよ あれで帰ってきたのにあれで終わらないとかクッソ萎える 大ゴマの使い所ヘタクソ漫画家?!?!ジャンプの引き伸ばし漫画かよ
二人ともあの時いったん消えて世界が救われ、数年後転生して出会うとかでよくないですか?考えれば考えるほどいらいらしてきた 現実ファンタジーのやり方が全然なってない 新海誠 もうがんばるな ストーリーやキャラクターはもうがんばらなくていい できないの知ってるから求めてません キミとボクのセカイだけでいいから それだけでいいから 今の技術スタッフでほしのこえもう一回つくってみたらどうですか?ストーリーあのくらいでいいから 盛り込まないでシンプルでいいから ね…
描いてるうちにどんどんイライラしてきて最初☆3にしてたけど減らした そもそもほんと〜〜にキャラクターに魅力ゼロ 大体のアニメって登場人物年齢の割に物分かりよくて賢くて大人じゃない?ってのがほとんどだけどこの主人公の男クソバカの自己中のくせに16歳だっけ????!?!やばくない?こいつが警察から逃げるところとか普通にイライラしすぎて無理だった なんのあてもなく家出して新宿来るし拳銃もバンバン撃つし知能指数著しく低いわりに行動力だけが有り余るほどある 危険人物すぎる