「細かな説明は省いたのはあえて?」天気の子 mickさんの映画レビュー(感想・評価)
細かな説明は省いたのはあえて?
映像はとにかく綺麗。圧巻の一言。
ストーリーは君の名は。と一緒で「なぜ?」「どうして?」「あのシーンの意図は何?」を追究してたら粗が目立つ作品。どんな作品にもご都合主義というのは付き物ではあるけど…
一番、引っかかるのはいきなり降り始めた3年も止まない雨に対して特に説明がないこと。
物語的には数週間かな?描写されてないのがあったとして何十回か晴れにしただけで巫女は消えちゃうの?めっちゃコスパ悪くない?
んで、巫女が一人いなくなっただけで東京沈むほど雨が降り続いたって事は今まで日本が無事だったのは何百年も昔から数週間単位で巫女が入れ替わりながら祈ってたおかげなの?それとも今回だけたまたま神様のきまぐれでめっちゃ雨降らせたの?
てか巫女って一人しかいないの?
…わからん。でも、説明が無いなら想像するしか無い。
そもそもアニメでそこまで深く考えるなよ!ってだけかもしれないけど
①最初の船のシーンで穂高は雨が降るのを心待ちにしてたように見えたので『穂高が雨男』で『陽菜は晴れ女』とかって設定で穂高が原因で雨が降り続けてるのかな?と思っていたら別にそうゆう訳でも無いし
そもそも晴れを目指して東京に向かったぽいのになんで雨振ってテンション上がったの?
②陽菜のお母さんが実は最後の巫女で。亡くなっちゃったから雨が降り続けて、陽菜が知らず知らず引き継いだとかって設定なのかな?と思ったら別にそうゆうわけでも無さそうだし
雨が降り続く事に何かしら理由があってそれに沿ってストーリー展開するという手法では無く、全てにおいて細かな説明を省き、あえて(かな?)ぼかしながら話が進むので、それが意味のあるシーンなのかそうじゃないのか判断も難しくなり、なかなか主人公の2人に共感が出来ないなーと思った。
社会と対立しててでも陽菜さえ戻ってくれば後はどうなってもいいと言い切る穂高に対して
一見アウトローでも「大人になれ」と穂高や自身に言い聞かせ社会の一部になってる須賀。
その対比は面白く 年齢もそっち側という事も有、須賀さんにはやたら共感しながら観てました。「いけ」って背中を押してあげたいけど、そりゃそんな簡単に無責任な事、言えんわなーと
テッシー達が後ろ姿で出てきた時には「お!」って思ったけど
流石に三葉とタキ君の登場には「ちょっとやり過ぎじゃない?」とゲンナリした。少しでも君の名はを見た人を呼びたいのはわかるけど…君の名と言の葉の先生くらいの感じの方が面白いのに
露骨だな・・・・と
なんか不満ばかり書いてる気がしますが
しかしながら、それでも「なんか面白かったなー」と思えるのは
綺麗な映像は勿論の事。
「グランドエスケープ」による処が大きいと個人的には思う。
これは素晴らしい曲!