「身の丈にあった16歳を描いていた」天気の子 カメさんの映画レビュー(感想・評価)
身の丈にあった16歳を描いていた
個人評価:3.8
少しずつ少しずつ新海作品が良くなっていく。
それは川村元気によるものなのか、新海誠の成長なのか。後者である事を期待する。
人間描写が圧倒的に不得意だった過去作からは進歩し、本作の登場人物たちは、身の丈にあった年齢の言動や考え方をしており、しっかりとキャラクターを掴む事ができる。
ストーリーとしては君の名は程のエンターテイメント性は無いが、今、伝える必要がある現代を描いており、旬な要素も含んでいる。
挿入歌と映像を絡めた演出が非常に上手く、大事なシーンで見る側の心に訴えかける作り。その部分は秀逸であった。
あとはキャラクターを見る側が愛せるような作品を作って頂ければ、日本のアニメ会を担う監督になると信じている。
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