「主体的に生きていい」天気の子 マエダさんの映画レビュー(感想・評価)
主体的に生きていい
「大人と子供の対比、主体性、思いの純度の高さ」
適当に思ったことを。まとまりのない文章ですみません。
犯罪を犯しても、東京が水に沈んでも、女の子を救いたい。この選択をとることに迷いがない。
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主人公は重大犯罪を厭わず犯せるほどのこうしたい・こうあるべきだという混じりけのない思いを持つことができていた。このとき、少年は自分の生活や、周囲の人、社会全体のことはほとんど考えていない。
要は、独善的だけれども単純な思考で、しかも自分の行動が正しいと自分で確信できている。
このような、シンプルに何が正しいのかを自分で決めるのはオトナには難しいし、自分の選択が本当に正しいと自分で確信することは難しい。
通常、オトナは人生経験を経て自分の生活や、周囲の人、社会が波風立たないようにしようという考えが頭に浮かぶので、こうありたいと思っていても、いろんなことを考慮に入れて、総合的な判断で無難な選択しがちだ。
つまり、オトナになると、混じりけのない思いで行動を起こすのが難しくなる。
この点、今回の主人公はいろんなことを度外視して、女の子を救いたいというピュアで強い心のみで行動できていたのをみて、自分も子供のころは今より純粋で強い思いを持てていたなと懐かしく感じた。オトナになった今は無難なことしかできないし、感情の振れ幅も小さくなった。
・世界は変わったんじゃなくて、「世界を変えたんだ」という表現。
→主体性が感じられる。東京が水に沈んでも、引っ越ししたおばあさんが言っていたように、何とかなっている。この世界はもともとくるっているから、自分が独善的に世界を変えても何とかなるから気にするな。周りを気にせず思うようにやれ。ということ。