「鑑賞者の経験値で評価が二分する」天気の子 王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞者の経験値で評価が二分する
『君の名は』が万人ウケしたSFだとしたら、天気の子は万人ウケはしないSF映画でした。
伝えたいのはストーリーの構成や展開ではなくて、キャラクターの考え方や生き方の変化。
誰もが毎日何かを選択して生きているこの世で、自分は何を生業として、誰と何のために生きるのかを問いかけるキャラクターの表現力が素晴らしかった。
後悔などしない日はないし、さりとて毎日の日常として変化を受け入れていかなければならないやるせなさみたいなものが丁寧に描かれていました。
倍賞千恵子のお婆ちゃんがとても良かった。
彼岸へ誰か大切な人を見送った経験のある人には、とても深い言葉が多く出てきます。
幸福なことに、まだ長のお別れをしたことのない方には刺さらなかった映画かもしれません。
話題作ですから、ぜひ劇場でご覧ください。
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