「115分間はつまらないが、最後の5分で傑作!」天気の子 ryuさんの映画レビュー(感想・評価)
115分間はつまらないが、最後の5分で傑作!
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なぜ、天気を題材にしているのかがいまいち明かされぬままラストへ。
話は単純でところどころツッコミどころもあり(おいとまとか言う単語わかものが使わないだろ!など)。
ところがラストの「昔は江戸は海だった、元にもどったんだね」というばあちゃんの、「世の中は狂ってる、かましてこい」という圭介の、「このままでいいんだ」という主人公の台詞ですべてを回収。
今ある常識なんて未来や過去にとっては非常識であるかもしれない。
だからこそ小さなことを気にして必ずしも雨(世間では煙たがられる)を晴れ(世間では歓迎される)にかえる必要はない。
自分がここで言う雨のような存在で、変わっている人間だとしても、このままでいいんだと思えた。
雨のままだっていい、あなた(本当の自分)と一緒にいられるのなら。
また、人工的に作り替えた今の江戸が、必ずしも美しいとは限らないかもしれないとも考えさせられる。
メモ:振り替えると雨を晴れにすると、愛する人を失うことに気づいた主人公がラストまで駆け抜けるシーンは爽快。
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