「尻切れ蜻蛉感が否めない」天気の子 とまのさんの映画レビュー(感想・評価)
尻切れ蜻蛉感が否めない
クリックして本文を読む
映像はさすがの美しさでした。
音楽も、前回の方がキャッチーなものが多かった気がしますが、良かったと思います。
しかし惜しむらくは脚本。
パンフレットで新海監督のコメントを読み、あの内容には納得しました。
主人公たちの法を逸脱した行動も、一応意図があってのものだったのでしょう。
ですが、「調和が失われた世界で新しいものを産み出す」話とするには、「新しいものを産み出す」という部分があまりに希薄ではないかと思います。
雨が止まなくなった世界でも変わらず人々が暮らしている様子は描かれていましたが、「新しいものを産み出す」と言うには弱いような気がします。
「これから新しい何かが生まれそう」ではありますが、実際に何かが生まれた瞬間はこの作品では描かれていません。
あと少し、先が見たかったと思う作品です。
コメントする