「世界観はさすが、ストーリーは…」天気の子 ほんまさんの映画レビュー(感想・評価)
世界観はさすが、ストーリーは…
公開当日の夜友人と見に行きました。
世界観の壮観さや演出、豪華な声優陣、楽曲の素晴らしさは、さすが今一番注目されている監督「新海誠」だと感じました。
しかし個人的にはストーリーに関して不満がありモヤモヤが残ってしまいました。
以下ネタバレ含みますので鑑賞後の方のみ読んでくださると嬉しいです。↓
まず1つ目、主人公「ほだか」が東京に家出してきた理由がヒロインである「ひな」の状況に比べ浅いと感じました。
捜索願が出されていたことから家庭環境が最悪というわけではなさそうでしたし、理由が「息苦しい」というのも高校生の僕から見ても幼稚に見えてしまいました。
2つ目は銃についてです。
物語の序盤に歌舞伎町で拳銃を拾うのですが、なぜ物語の最後までずっと所持していたのかということです。
作中2回銃を撃つシーンがあるのですが、後先を全く考えずに撃つこと、当たらなかったから良かったものの引き金を引くことに対する抵抗感の少なさ、脅すだけでもよかったはずなのに命の恩人にまで銃を向けたことが主人公の人間性を疑ってしまいました。
3つ目は何度も警察から逃げ、銃を発砲、交通事故を起こしかねない行動をした主人公が保護観察処分で済んだことです。
スムーズなストーリーの進行のためにも仕方ない事かもしれませんが、ここまで社会は甘いものなのか?と思ってしまいました。
4つ目は「東京」と「ひな」の選択です。
主人公に感情移入ができていれば選択のシーンは感動できると思いますが、これまで主人公に疑問を感じることが多かったため東京捨ててこっち選んじゃうの?と冷静に考えてしまったことです。
「ひな」の素晴らしさに反して「ほだか」の自己中心的な行動がやはり目立ってしまい残念でした。
しかし映画的には最高の選択だと思うので不満はありません。
ほぼ主人公の愚痴に近いものになってしまいましたが、もっと時間があって補足があれば違う考えになっていたかもしれません。尺に関しては仕方ないものなのでどうとも言えません。
映画としての完成度はとても高いので、見て損したとは思いませんでした。むしろ見てよかったと思います。
もしまだ見ていない方がいらっしゃったら見ることをお勧めします。
拙い文でしたがここまで読んでくださりありがとうございました。
一部文章に勘違いがありましたのでコメントの方も見てくださるとありがたいです。
説明が足りていないところと勘違いがありました。申し訳ありません。
家出についてですが、「陽菜」「凪」には母が亡くなり2人だけになってしまっているのに対して「帆高」は家族が普通にいる中での家出なので2人への配慮が足りていないのではと思ったという意味です。
銃の所持については誤解でした。訂正ありがとうございます。しかし撃つことに対する抵抗感、銃を向ける対象についての疑問は拭えないままです。
3つ目に関しては見る人の視点や感性、感情移入の度合いによって大きく変わると思います。もちろん「陽菜」を助けることが間違っていたとは全く思いませんし、「東京」をもし選んでいたらそちらの方が多く反感を買っていたと思います。
友人は内容にとても満足していた様子だったので僕の心境を話すと気分を害してしまいそうだったためあまり触れられなかったため、様々な人の意見が聞きたいと思い始めてレビューという形で書かせていただきました。あなたのおかげでもう一度見て深く考えたいと思うことができました。本当にありがとうございます。勘違いに関しては本当に申し訳ないです。
1つ目、主人公「ほだか」が東京に家出してきた理由がヒロインである「ひな」の状況に比べ浅いと感じました。
と言う意見についてですが「ほだか」は家出し東京に来たのに対し「ひな」は家出をして東京に訳ではないためここでそれを比べるのには不可解さを感じる。
そして2つ目は終始「ほだか 」銃を所持していたと書いてあるが正確には拾ってから最初に発泡した後に一度手放しており2度目に発泡する前に再び銃を所持した。つまり終始持っていた訳ではない。と言うことが言える。
さらに3つ目だがもし仮に「ほだか」が「ひな」を選ばずに東京を救う方を選んでいた場合はこれまた何故「ひな」を選ばないのかと言う出す可能性が存在する。つまり3つ目に関しては片方だけ選ぶのではなく両方救える結果にしないとこのような意見が消えることはないと思われる。
ここまで反対的な意見を書いてきてあれなんですけど。内容に関してはとても的確に記されており貴方様自身も良い作品と理解し書いてると思われます。つまり何が言いたいかと言うと、良い作品でしたね。と私は言いたい。