「清々しくなんかない」天気の子 LQさんの映画レビュー(感想・評価)
清々しくなんかない
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この映画はネタバレありで感想書いた方が面白いと思うので、まだ観てない人は読まないでください。
まず前作『君の名は。』と違って全然ハッピーエンドじゃない。当事者2人だけはハッピーかもしれないけど、それ以外の全員にとってはバッドエンド。3年も雨が降り続いたら都市機能は麻痺するから職も失うし、農作物は枯れて食糧不足になるし、浸水による腐食で住宅も失う。死者が何万人も出ているはずの世界です。全然!清々しい終わり方じゃない。
前作はすごく好きなので、序盤で『君の名は。』の主人公2人が出演したとき「ずるい演出だなー!」と軽く感動を覚えたけど、あちらと同じ世界線ってことはハッピーに終わったあちらの世界もバッドエンドに巻き込まれたわけです。
全然!清々しくない。
それを理解せずに高評価つけてる人や、結末は賛否両論とか言ってる人はどちらも信用なりません。当事者以外にはあまりにも不幸な選択だから。
でも主人公は雨しか降らない世界を、愛を選択した。主人公にとってはとてつもなくポジティブな選択なんです。新海誠の作家性とやらがそれを選択させた。そういうお話なんです。
自分は高評価をつけました。結末に納得はしてないけどこの映画に十分満足できたから。
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