「全ての表現がすごい!」天気の子 wzsy_12さんの映画レビュー(感想・評価)
全ての表現がすごい!
17歳女子高校生です。
「君の名は。」がすごく自分の感性に合っていてとても楽しめたので今作も初日に大いに期待して見に行きました!
ストーリー自体は展開が予測できるという点でベタと言えばベタですが、映像の美しさを始め、RADWIMPSさんの素晴らしい楽曲、一人一人生き生きとして個性のあるキャラクターなど、全ての表現が重なり合って壮大な作品になっていて、見ていて心を動かされました。
今作の1番のテーマは題名のまま「天気」だと思いますが、今日の異常気象に対する問題提議も感じられ、それをどう受け止めるのか、新海監督の考えも伝わってきました。
最後も「ここで終わるのか!」という感じでしたが、敢えて描写し過ぎない所や完全なハッピーエンドではない所が見る人それぞれに解釈が委ねられている気がします。
程よく恋愛要素も含まれていてバランスよく楽しめました!
もう一度見に行こうと思います。(^^♪
言いたいことが増えたので補足させていただきます。笑
今作で注目すべき点は、キャラクターの幼さだと思います!
前作の「君の名は。」でも主人公は同じ高校生でしたが、重要なシーンでは大人が関与する部分は少なく特に瀧がすごく自立していて主体性に溢れていたので、キャラクターが作り出す起承転結がハッキリしていたように感じます。
一方で今作は、家出少年に身寄りのない姉弟といった社会では自立していくことの難しい主要人物が自然条件や大人の干渉によって行動していくように感じました。
特に陽菜が他人の役に経つことで自己肯定感を感じられている所が
前作に比べてすごく幼さを感じました。
そうした無力さの中でだんだんと自分たちのために動いていくからこそそこに際立った意思や感情が読み取れました!
そういった観点で
晴れ女についてやひなが空から帰ってくる時の設定の甘さの指摘について考察してみると主人公達でさえも状況を捉えきれていない感じが逆にリアルで面白いと思いました。穂高がただ分かっていることはひなさんを取り戻したい気持ちだけでひたすらに行動している感じが表現できていると思います!