劇場公開日 2019年7月19日

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「青春拗らせたオッサンの恋愛妄想オナニー」天気の子 るいこすたさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5青春拗らせたオッサンの恋愛妄想オナニー

2019年7月19日
Androidアプリから投稿

映像はキレイです。
RADWIMPSとの相性も抜群です。
そうした新海誠ファッションに身を包んでいますが、肝心の中身はカカシ以下。

端的に言うと、普遍的なメッセージが何もない。
「君の名は」は、隕石とか、男女入れ替わりとか、タイムスリップとか、それらを省いても、“普段は思い出せなくても、大切な人とのかけがえのない繋がりがある”というメッセージがある。

ところが、今回あるのはただの恋愛展開。晴れ女だとか何だとかいろいろあるが、ただ好きな子と離ればなれになって、自分が助けてハッピーエンドっていうキモい恋愛妄想の垂れ流しでしかない。普遍的なメッセージは何もない。

今回も語られていない要素はたくさんある。帆高が家出した理由とか、圭介がその島に行っていた理由とか、自分と帆高を重ねた理由とか、陽菜があの能力を獲得した理由とか。
でもそれらが語られたところで、物語の本質には影響しない。
君の名はの場合は、語られないことが記憶の欠如というエッセンスになっていた。あれは演出だと思っていたが、単なるマグレだったのか。

いろんな商品だとか、広告だとか、君の名はのキャラクター登場させたり、そんなのはきちんとメッセージ性のある物語ができた後にやればいいことだ。

ただ“新海誠”的なものを並べて楽しんでほしいなら、新海誠ファンミーティングでやりなよ。
こっちは金払って映画作品を見に来てんの。きちんと一般に通用する作品に仕上げてから公開してください。

るいこすた