劇場公開日 2019年7月19日

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「エンターテイメントに徹しすぎ」天気の子 kouhei1813さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エンターテイメントに徹しすぎ

2019年7月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

萌える

見終わった後はめでたしめでたしで良かったんじゃないかなと思ったんだが、だんだん腑に落ちない所が気になりだしてきた、何も考えない人はこれで良かったのかもしれない。しかし新海誠を昔から見続けている者にとってはなんだか誤魔化されたような気がする。基本はBOY MEETS GIRLと大人への反抗の物語であるが今回はSFを完全に諦めファンタジーに大きく舵を切り、新海誠の作家性を諦めエンターテイメントに徹したようでちょっと寂しい。そのファンタジーも現実の世界観が混じり合ってしまったため更に不合理なツッコミどころが多くなり現実ともマッチしない中途半端な作品になってしまった。作画は最近の日本アニメの水準から行くと特に秀でているとも思えない、水の表現は相変わらず凝りに凝っていたが、ハイライトの効いた金属表現場面はなかったようだ。今年のこれまでのアニメ作品の中では「響けユーフォニアム」「海獣の子供」には及ばなかったかな。

PS 再鑑賞、初回の鑑賞はストーリーに注目しすぎたせいでツッコミどころが沢山出てきたが、何も考えずに見てみれば充分楽しめた、2度見ることをお勧めする。

kohei1813