「きっと日本のアニメはまだ大丈夫」天気の子 MIKI-soさんの映画レビュー(感想・評価)
きっと日本のアニメはまだ大丈夫
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昨日の京都アニメーションの放火事件でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。またご怪我をされた方の一刻も早いご回復を願ってやみません。
昨日から悶々としてアニメを見る気すら起こませんでした。しかし今朝のテレビに新海監督が出られているのを見て、重い気持ちを引き摺りながら映画館へ向かいました。
見終わって実に素晴らしい作品に感動しました。本作は新海作品の最高傑作だと思います。
映像の素晴らしさはいうまでもなく、本作は特に脚本の出来が特筆です。色々な伏線がきっちりと回収されていく、構成や物語の組み立ては実によく出来ています。
不満な点もあるにはあります。例えば主人公が何故家出をしてきたのか? 何故帰りたくないのか? その辺りをもっと深く描いてくれればもっと感情移入出来たのかも知れません。
あと、製作期間の関係で”このままで出すの?”というようなカットが3~4か所程あります。その辺はビデオ化される時に修正されるのでしょうが、残念な点でもあります。
そういった部分を差し置いても素晴らしい作品であることに変わりはありません。
こんな作品が作れる日本のアニメ界は、まだまだ大丈夫だと思えて、エンドロールが流れる間、涙が零れて仕方ありませんでした。
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