「突っ込みどころもあるけども。」天気の子 eigaさんの映画レビュー(感想・評価)
突っ込みどころもあるけども。
あらかじめ、見もせずに低評価を入れている方がいるので
5点にしてます。個人的には4.5です。
色々突っ込みどころはあります。
帆高が陽菜を助ける場面、この段階では彼女の背景もわからず、水商売?の店員の言動やその前の行動から観客も彼女は嫌よりに迷っていると受け止めます。でも、助けてみれば合意があったような話になり、陽菜が酷いキレ方をします。ここはミスリードでは無くノイズに感じる。弟のために精一杯頑張る姉では無くて、情緒不安定なのかな?と感じてしまう。
その後晴れ女でお金を稼いでいるため、雨が止まないのはその代償なのかな?と。それがノイズになってしまい、彼らの身勝手で周りに迷惑をかけているのでは?との思いが引っかかってきます。
実際は陽菜が晴れ女になる前から雨は降っているので彼らのせいでは無いのですが、説明がないので陽菜が力を使う代償に巨大な雨の塊が降るのかな?とも。
つまり金稼ぎのせいで下手すればケガ人が出る巨大な雨が降っているのかな?と。何せ話が見えないからそう感じてしまう。これもノイズ。
帆高の家出の理由もふわっとしてますし、ヒナが弟と暮らさざるを得ない理由もよくわからず、圭介じゃないですが「帰ったら?」とも頭をよぎったり。
その圭介の最終盤の行動の揺らぎ。
異常気象で大混乱する街の割に子供らに執着する警察(まあ銃もって逃げてる想定でしょうけど)
リアリティよりもタイアップ感が満々な実名商品。
さすがに引っ越せよ東京都民。
え!おお!お前ら元気だったか?(嬉しかったけど)
などなど。
あの2人が再会した坂も水没しましたかね。タイムリープで何とかするのかな。
時間経過は3年というか、2年半かな。あれ、留年したのかなとこれもノイズになりました。
3年(4年?)雨が続いていればさすがに帆高や陽菜に事実確認して、国で雇った晴れ女に一年交代で行かせれば良いかなとか。帆高も行けたから特に資格なさそうですし。
とかね。
でも、
でもね、そんなことはどうでも良いのです。
帆高は世界に名だたる大都市東京では無くて、そこに暮らす幾万の人じゃなくて、陽菜を選んだ。それをきっぱり口にしたラストシーン、本当に素晴らしかった。
クライマックスにクライマックスがある作品でした。
彼らは世界なんて2人で背負う必要は無い。それが彼ら本位の選択であっても、あれで良い、良いんです。
きっとあの言葉を、2人の顔を、景色を見るためにもう一度劇場に行くと思います。
批判はあるでしょう。きっとたくさんあると思う。でも、
僕は君の名は。より好きです。キュッとなるステキな作品をありがとうございました。大切にします。声優さん、主演2人はすごく良かった。
クリエイターが安心して作品を作れる世界でありますように。