劇場公開日 2019年4月12日

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「兵器産業の風刺」Z Bull ゼット・ブル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0兵器産業の風刺

2020年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

 冒頭ではCEOが兵器を売ろうとするCMシーンから始まり、遅刻魔のデズモンドが上司に呼び出され、合併についての計画を聞かされる。経理部に勤める彼もまたリストラ対象になろうとしていたが、そうなったら馬鹿げた会社を辞めてやろうと決めていた。翌日いつも通り遅刻して出社すると、社内は血の海。集中力強化ドリンク“ゾルト”を飲んだ社員が凶暴化して、殺し合いを始めたためだった。

 コミカルなタッチで兵器産業の内部を暴露したような雰囲気。経理部、営業部、人事部と上階になるほどバカばかりといった皮肉や、人殺しの道具を作ってる者たちが殺しあうといったブラックジョークが笑える。結構ロートルな社員もいっぱいいたりして、昔ながらの兵器でもどんどん売れるといったアメリカの現状も笑える。

 ゾンビものかと思ってみたが、噛まれたところで感染してないし、ゾルト・ドリンクを飲んでしまったら終わりといった感じ。幼なじみのサムとも親密になりたいところだが、彼女もまた半分だけ飲んでしまい、ときどき凶暴化するところも笑える。

kossy
bionさんのコメント
2020年4月9日

おバカゾンビ映画は、好物なので僕にはけっこう刺さりました。
リアルな感染モノは、シャレにならないからしばらく制作されないかもしれないですね。
この映画みたいにドリンク系が増えるかも。

bion