「サイコスリラーではなく、猟奇殺人?」アンノウン・ボディーズ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
サイコスリラーではなく、猟奇殺人?
首無しの女性死体が複数発見され、その捜査にあたる刑事達の物語。
ジャンルとしてはサイコスリラーですが、サイコスリラーとしての面白みに欠ける映画でした。
サイコスリラーの面白みは、やはり犯人の精神迷路に誘い込まれることだと思います。
犯行の動機、殺し方の意味、犯人の生い立ちやトラウマ、主人公との関係、等々。
また、猟奇殺人が連続して起これば、恐怖と緊迫感を得ることも出来ます。
この映画ではそういった物が欠落していると感じたため、途中から興味が薄らいでいきました。
サスペンスとして観た場合でも中途半端。犯人の絞り込みが雑過ぎて、この点での興味もほぼありませんでした。
ベストセラーが原作ということですが、私には猟奇殺人という設定を先に作ってしまい、上手にまとめられなかった作品のように感じました。
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