「キノコの国はごめんだぜ」ソニック・ザ・ムービー Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
キノコの国はごめんだぜ
吹き替え版で観賞
感想としては
ちゃんとソニックの世界観を踏襲しつつ
案外メタ構造だったり映画ネタ満載だったり
現代劇としてまとまっていたと思います
楽しめました
冒頭に映画の終盤からいきなり始まり
メタい説明から巻き戻る形式で始まります
どこか地球と暮らす時空で気ままに生きるソニックでしたが
特殊な力を狙う連中が現れ
育ての親代わりの「オビワンのような存在感」のロングクロウに
ワープが出来る不思議なリングで地球に一人飛ばされ
アメリカの片田舎グリーンヒルズで
人間に見つかることなく暮らしてきました
平和なグリーンヒルズで暇な保安官を務めるトムは
動物にも優しい性格で獣医のマディーと仲良く暮らす日々ですが
サンフランシスコ市警への採用が決まり葛藤はありながらも
田舎を出る決意をします
ソニックはひとりぼっちでいるフラストレーションで
持っている無限のパワーを解放した結果大停電が起こり
その調査に国防長官(?)は会議参加者の反対を押し切って
ドクター・ロボトニックというマッドサイエンティストに
対処を依頼しソニックを追跡します
ソニックは地球から逃げ出すためにリングを再び使おうと
しますがそこでトムに見つかりリングも遠くへ行ってしまいます
トムは良い奴なので匿いながらそのリングを見つけますが
無限のパワーを我が物にしようとするロボトニックとの
追いかけっこになっていき冒頭に戻ります
故郷を離れることに希望を見出すトムと
そのトムと知り合うことで
地球を離れることにどんどん未練が増えるソニック
この辺の構図が結構しっかりしてたと思います
このロボトニックを演じたジム・キャリーが
まあさすがという演じっぷりでプライドも高く冷酷なようで
どこか憎めない悪役を見事に演じていました
ロボトニックが「エッグマン」になる瞬間にも
触れられてました
前日譚みたいな感じになるのかな
ストーリーもテンポが良くソニックは持ち前のスピードで
周りがほとんど時間が止まっている中を動き回れるスキルの
表現など凝っていました
またやたら映画ネタが多くオビワンやらMIBやら
別にパラマウント映画と関係ないものもごちゃごちゃで
出てきます
まぁSWはもう古典かもしれませんが
劇伴もマッドマックス・フューリーロードなどを務めた
Junkie XLが行っており印象的でカッコよかったです
人気キャラクターを利用した娯楽作品としてしっかり出来ていました
ソニックは海外ではものすごい人気キャラなのですが
日本だとマリオに負けてる感じ(キノコの国ってのはあてつけ?)
UFOキャッチャーの音楽がだいたいソニックのゲームの
BGMだってのもあまり知ってる人はいないかもしれません
どうも続編も決まっているようでラストにはあからさまに
示唆がありましたが日本でとりあえずどのくらい
ヒットできるか次第なんだろうと思いました