「最高に「ソニック」が活かされた映画」ソニック・ザ・ムービー シンソニさんの映画レビュー(感想・評価)
最高に「ソニック」が活かされた映画
今作はソニックシリーズの前日譚のような位置付けでありながら、それを活かすことで、シリーズでお馴染みの要素をより印象的に際立たせることに成功した快作でした!。
特に感動したのは「エッグマン」という呼び名。ソニックがトランスアメリカピラミッドでロボトニックのことをエッグマンと呼ぶシーンがあることは上映前から知っていましたが、その後もエッグマン呼びが定着していくにつれて、段々ゲームと映画の輪郭が重なり、最終決戦のシーンでは「今見ている映画は紛れもなくソニックだ。」と感じられました。
その他にもジョジョがソニックにプレゼントするシーンもグッときました。正直このシーンまでは100%ソニックを基にした映画を観ているという感覚ではなかったのですが、ソニックがイカした赤いシューズを身につけ、「ご機嫌だぜ!」と発した途端、急激に何かしっくりくるものが生まれて、自分の中の「ソニック」像にピッタリ合致しました。この時の感覚は凄く心地良かったです。
そして、最初からゲームの設定で物語を構築するのではなく、少しずつそこに近づいていくからこそこれほどの感動が生まれるのだと強く感じました。
なので本作はソニックシリーズに強い思い入れのあるファンにこそぜひ観てもらいたい作品だと思っています。
もちろん「前日譚」なだけあって、ゲームでの知識は完全にゼロの状態でも楽しめますので、ソニックを知らない人たちにもオススメできますけどね。