アスのレビュー・感想・評価
全77件中、21~40件目を表示
ホラーというより不気味系スリラー ※ネタバレは纏めて最下部
ジャケ写が完全にホラーですが、見てみると完全にスリラー。設定がちょいホラーかな…程度。
ただ、宗教(キリスト教)要素やアメリカの社会問題(格差社会・白人特権・ネイティブアメリカン迫害等)を多分に含んだ内容なので、それらに関心のない人はスリルを楽しむだけになってしまうかも。それだけでも充分楽しめますが、やはり知っていた方がのめり込めると思います。日本人には知識量の面でちと厳しい。
映画.comで評価見た時、何でこんなに低いんだ!?とガッカリしたんですが(現時点で☆3.3)、そのせいかな。同監督のデビュー作『ゲット・アウト』が良すぎたせいもある。
オカルトホラー要素はなく、どちらかというと中盤からはスプラッター。ちょっと激しめの流血あり。R-15なので、殺人シーンもグチャァ!ブショァ!みたいな、なかなかの音がします。苦手な方は要注意。『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』『キル・ビル』辺りを見られる人なら大丈夫。
ホラーによくある大量の虫や無意味なエロシーン、やたらと傷口の断面をアップで見せる、突然の爆音でビビらせる等の不快表現はなく、怖がらせ方はかなり正統派。ちゃんと演技とストーリーで怖がらせてくれるので、安心して家族やカップルで・音量は最初から最後まで大き目で・食事中でも観賞できます。虫は序盤で蜘蛛が1匹出てくるだけ。
「もう一人の自分」達が襲ってきてからの本筋はほぼ夜のシーンなので、洋画あるあるですが画面が暗くてちょっと見づらいです。白人監督の作品よりはマシだったような気もしますが…(白人が人種の中で一番光に対して目が敏感なため、白人は暗い方が見やすい)
黒人監督ならではの(ってのもおかしな話だが)、主人公アデレードのドレッドヘア。良いですね。個人的にまったく違和感なく、本人が望めばどの作品でも黒人はこの髪型の方が良いんではないかと思うくらいしっくりくるんですが(これも偏見か)、監督は特典映像で「主人公の女性が細いドレッドヘアにしている、これは映画史上とても重要なこと」と語っています。
…いや、良くね?別にドレッドでも。違和感ないよ。むしろ似合ってるよ。人の誇りにまでいちいちケチつける奴がいるらしいけど、気にせず今後のスタンダードにしてこうぜ。
主演のルピタ・ニョンゴはMCUの『ブラックパンサー』で主人公の婚約者役で出てたけど、全然存在感なくて記憶に残らなかったんですが(主人公に婚約者なんていたっけ?レベル)、本作では圧倒的。撮り方ももちろんあるんだろうけど、普段の愛嬌がある可愛い系の顔から何故ああなる???1人2役の演じ分けが凄すぎて、「コレ本当に同一人物?」と笑ってしまいました。
こういうの見てしまうと、MCU映画ってやっぱり雰囲気で乗り切ってるところも大きくて、俳優陣の実力を充分に引き出せてはいないのかなと思ってしまったり(※MCU大ファンの言い草)。
本作の監督ジョーダン・ピールは、前作『ゲット・アウト』でも思いましたが、特に有名俳優ばかり起用しているわけでもないのに違和感ない人選をしていて好感度高いです。見た目やキャリアより演技力にこだわり、「有名俳優を起用して、その名前を利用して宣伝して一定の視聴者数を稼いで…」というセコさを感じさせない、2作とも実力勝負の映画という感じがします。ルピタは賞獲ってますけども。
どうでもいいけど、本作の直前に『透明人間』も見たんですが、『透明人間』の主演エリザベス・モスが本作では主人公の友人役で出てて「アレーッ!?さっきの人!」と心の中で突っ込んでしまいました(ほんとにどうでもいい)。
意図せず数時間のうちにエリザベス・モスの演技力の高さを思い知ったのでした…
あらすじ:
主人公アデレードは幼少期に海辺の遊園地で迷子になり、ミラーハウスで自分と全く同じ姿の少女と出逢う。親元へ戻った時にはPTSDを発症し、失語症になっていた。大人になったアデレードは失語症も治り、結婚・出産を経て普通の生活を送っていたが、家族の要望で故郷サンタクルーズへ帰ることに。夫ゲイブがしつこく誘い、トラウマの原因になった海に行くことになるが、息子ジェイソンが誰にも言わずトイレに行ってしまい、行方不明になったと勘違いしたアデレードは激しく取り乱しジェイソンを叱責する。別荘に戻った後もアデレードの不安は刻一刻と増していき、遂には「もう帰りたい、見張られている気がする」と言い出す。最初は馬鹿にしていたゲイブだったが、アデレードの必死の形相に押され始め、そこに停電、見知らぬ不審な家族の不法侵入が重なり、ゲイブも徐々に事の深刻さを理解し始める。
あらすじ読んでわかる通り、ゲイブがちょいウザ系キャラ。つまんないジョークや変なタイミングで空気を和ませようとして頓珍漢なことを言う、ノリもちょいウザだし子供より子供っぽくて、一番お荷物というか、役に立ってはいるんですが役に立ってる感よりウザ感の方が強い。
作中では緩急の「緩」担当という感じで、ゲイブが出てくると良くも悪くも雰囲気がちょっと緩くなる。
監督は元々コメディアンだそうで、緊迫した雰囲気を壊さない程度にちょっとだけおもろい台詞を入れてくるのが上手いです。とはいえ爆笑とか、心が和む笑いとかではなく、鼻で笑う感じというか、「いや今そんな場合ちゃうやろ」と心の中で突っ込んでしまうような、一人だけ空気読めてないゲイブを「オイオイ、ええ加減にせえよ」と呆れ笑いというのかな。とにかく笑いは笑いなんだけど、明るい笑いじゃない。だからホラーの中に入れても違和感がないのかも。
アメリカのコメディ映画が馬鹿で下品な内容が多いせいかよく誤解されていますが、アメリカのコメディアンは基本的に、日本でいう「馬鹿やって笑わせる」芸人とは違います。
どちらかというと噺家の類で、割と社会批判や、皆が当たり前と思っていることをあえて深堀りし、痛い所を突いたり風刺をしたりする人が多いんですが、そういう意味でコメディアンの監督がこういった作品を撮っているのは当然といえば当然の成り行きな気がしますし、それで更に美術的センスがあるならば、映画監督やるの自体が理にかなってるなと感じます。
↓↓↓
以下
ネタバレ
あり
↓↓↓
上にゲイブがあまり役立ってる感じがしないと書きましたが、これには訳がありまして。
アデレードや娘のゾーラ、ジェイソンも、自分の意思で人を殺すシーンがちゃんとあるのに、ゲイブだけは自分の分身アブラハムを殺したのは俺だ、と自己申告するのみ。ゲイブがアブラハムと闘い始めたところで場面転換してしまうため、死闘が映らないどころか、本当にとどめを刺せたのかどうかすらわからない。
2019年の映画とあって、女性主演の作品が圧倒的に少ないというのはアメリカで既に問題になっていたので、そういう意味でも女性主人公だからってヘナチョコにするのではなく(女性主人公だと何故かサポートの男性が見せ場を攫っていく映画は結構多い)、女性でも主人公最強設定でいくぞ!みたいなのもあるのかなーとかユルユル考えてたんですが、最後まで見ると多分違うんでしょうね。
衝撃の(そうでもないか?)ラストで、結局アデレードが「地下の住人」、異常者と思われていたレッドが本来のアデレードであり元々「地上の住人」だったことがわかります。地下の住人はまるで獣のようで、地上の人を殺すことに全く抵抗がありません。だから、アデレードは「強い」のではなく、殺すことに抵抗がない、だから強く見えるのかなと。
そして、アデレードだけならば「幼少期の地下で育った経験が猟奇的な側面を残した」と考えられなくもないのですが、子供達も結構マジになって殺してるんですよね。無論やらなきゃ自分の身が危ないし、相手が明らかに異常者だとわかった上で「もう殺すしかない」となるわけなんですが、それにしてもとどめの差し方がかなり激しい。子供だから容赦ないだけ…??
ジェイソンはそうでもないのですが、ゾーラは友人の分身をゴルフクラブで何度も殴打した後、クラブの柄で滅多刺しに。アデレードに至っては獣のような唸り声を上げながら分身を植木バサミで滅多刺し、火掻き棒で滅多刺し。その後すぐに普通の「子供を心配する母」に戻るのが逆に不気味。
恐らく視聴者に対し、「子供のために必死な母親」とギリギリ思わせられる線を狙ったかとは思うのですが、既に1回目の唸り声で「おっと、コイツは…」と割と勘付いてしまった人は多いと思います。
地下で育ったせいというより、テザードとしての「本性が出た」が正しいのでしょう。そして、その本性を見たジェイソンは怯えた顔で仮面を被る。
ゾーラとジェイソンは、いわば人間とテザードのハーフです。自分達もいつ母と同じように本性が出るかわかりませんし、沢山のテザード達の殺戮を見たジェイソンからすれば、母がいつまたその本性を現すかもわかりません。アホの父は多分今後も気付かないでしょう。
ラストの地下の住人が手を繋いでいる長さを見ても、この先生きていくのも一筋縄ではいかないことが想像できます。ただ、恐らくこの手を繋いでいる地下の住人(=テザード=「繋ぐ人々」の意)はアメリカ国内だけなんですよね。何故なら、冒頭で流れるCM、"Hands Across America"(アメリカの西海岸から東海岸までを人々が手を繋ぎ1本の線にして貧しい人間を支援してやろうという試み)を模しているから。
アデレードの言う通りメキシコまで逃げてしまえば安全…なんでしょう。きっと。
『アス』というタイトルは原題も"Us"で英語で「私達」という意味の単語ですが、同時にU.S.=United States=アメリカを表してもいるそうで、作中でも「お前ら一体何者なんだ?」と尋ねたゲイブにレッドが「私達はアメリカ人」と答えています。
ぼーっと見てたので「唐突に!?」と思ったのですが、地上に住む人=持つ者、地下に住む人=持たざる者と考えると納得。つまり、「私達は(お前らと同じ)アメリカ人(なのにお前らと違って人として扱われない)」と言いたいんですね。
地上に住み、当たり前のように自分の意思で貧しいながらも自分の好きなことをして生きる人間たちと、地下に住み、地上のオリジナルの操り人形として生きる以外の道を知らないクローンたち。
「私達はアメリカ人」、この一言がそのまま、「持つ者は持たざる者の気持ちも境遇も何一つ知らず、知ろうともせず、搾取していることにも気付かない」という痛烈な批判に繋がっています。
そして、操り人形として生きる地下の住人達の中でレッドが唯一「自分は特別だ」と気付きます。気付いたこと自体が特別ですし、彼女は地上のオリジナル(アデレード)に操られずに動くことができ、だからアデレードと成り代わることができた。むしろオリジナルを操ることすらできたのかも?
これが、社会が無視してきた底辺の人々が革命を起こすキッカケとなる。
そのほか、宗教的な話やネイティブアメリカンの伝説など、語り切れないし詳しくもないので割愛しますが、こうして書いてみると『ゲット・アウト』の時より盛り込み過ぎかなという印象はあります。個人的には社会的な意味など考えずに見ても充分楽しめましたが、アメリカ人には身につまされる話だったのでは。
日本人には、少し前に話題になった韓国の映画『パラサイト 半地下の家族』(こちらも2019年)の方が、貧困層との圧倒的格差をわかりやすく感じられると思います。
こちらは本作と違い、宗教だの特定の人種の歴史、伝説、その国の社会問題など、その国に住んでないとわからない問題ばかりをネタにするのでなく、恐らく最初から海外に向けて「韓国社会の今」を発信するつもりで作ったのかなと思います。
なので韓国国内の状況をよく知らなくても本作よりはわかりやすいですし、ただ格差社会の問題に触れたいだけなら『パラサイト』をお勧めします。
が、俳優の迫力、演出、テンポなど、全面的に本作の方が良かったと個人的には思うので、アメリカの社会問題などは抜きにしても、ぜひ一度見てみていただきたいです。
何故、どうして…
という理屈で見てても仕方ない。音楽、兎、影の動き、笑顔がとにかく不気味。分身から襲われる、あるいは殺す、また家族の分身を殺すってどんな気分だろう。子供たちも吹っ切れたように殺す。エリザベス・モスは怪演。親父の冗談が中々面白い。結局、今のルピタ・ニョンゴは影だったことがわかり、終わり。少し長く感じた。
格差社会風刺ホラー
アメリカの陰謀論に地下は付き物。
宇宙人の秘密基地がある、ホワイトハウスにつながっている、金持ちたちが子供を拉致してペドファイルにいそしんでる、などなどの都市伝説には枚挙に暇がない。しかし、アメリカならなんでもありえそうだ…と思わせる、この廃棄された地下坑道に着目したのはなかなか説得力ありだと思う。
ハンズ・アクロス・アメリカという善意活動の下で、えげつない人体実験が行われていた。
「私たちはアメリカ人」と答えるアデレードの台詞には露骨とも言える格差社会への風刺が見て取れるけど、古典的SF「タイムマシン」の地上人エロイと地下人モーロックも想起させる。
テザードと呼ばれるクローンに魂をつなぐ技術はいったいどうやって行おうとしたのか?
クローンはどのタイミングで作ったのか?
産後すぐなら病院の産科と結託して作ったのか?という細かな突っ込みは控えたい。
結局、権力者は上の人間を操るつもりがテザードがオリジナルに操られてしまったが故に失敗したということなのだろう。
その誕生理由から上流社会のテザードはおらず、途中放棄のため全国民分のテザードはいないのだろうから、彼らが手をつなぎ蜂起したとはいえいずれ軍などに粛清されていくと思われる。
そこまで考えたとき、もしこれが何度でも権力に立ち向かえというメッセージまで含まれてると考えるとしたら、ちょっと監督は欲張りすぎだな。
入れ替わりが起きていたことで、テザードの中でアデレードだけがなぜ話すことができたのか、レッドがなぜ失踪後言葉を失っていたのか(言葉を学んでおらず話せなかったから)、息子ジェイソンはなぜプルートを操れることができたのか、などなどの伏線は回収される。
<オリジナル> →<テザード>
アデレード → レッド
ゲイブ → アブラハム
ゾーラ → アンブラ
ジェイソン → プルート
また、序盤から登場する謎の男が持っていた看板や、時計の表示「11:11」など度々現れるエレミヤ書第11節第1章。 これは聖書の引用で、 「それゆえ主はこう言われる、わたしは災を彼らの上にくだす。彼らはそれを免れることはできない。彼らがわたしを呼んでも、わたしは聞かない」という意味。まさにテザードたちがオリジナルに対して報復を行うことを示唆している。
父親ゲイブがどこかとぼけた味を醸し出していて、恐怖を和らげてくれた。アデレードもプルートも、隣人の双子も怖すぎますって。
昔狼に育てられた少女の実話があったが、人間を無教育に放置するとああも野蛮になってしまうのだろうか。
まさにテザードは教育を受けられない人たちの象徴でもあるのだろう。
一方通行のエスカレーターをアデレードが上がってきたのなら、テザードたちだっていつでも逃げていけたのに、それさえも思いつくことができなかった。それは貧乏人がいつまでも搾取され、日の当たる場所に出ていけない世の中を示しているようだ。
人権映画
この映画の題名「アス(us)」がアメリカ(us)とのダブルミーニングになっているのは今更言うまでもないと思う。
反逆する地下を住処とするクローンの黒人、物語上で地上の人間の死者のほとんどが白人であること、クローンが奪ったその立ち位置を本来の持ち主から脅かされるという展開。
これらの劇中での出来事を顧みれば、これはなるほど人権映画だと言える。
おそらく監督は、ホラーが持つ「日常への強行的な侵食」と、アメリカで起こっている「マイノリティの復権」に共通性を見いだしたのだろう。
確かにこのふたつの分野の共通性はを上手く使えばかなりの面白い作品ができたのかもしれない。
しかし、この映画においてその目論見は失敗してしまっていると言わざるを得ない。
その理由はこの映画においてマジョリティ、つまりクローンたちの反乱を先導したのが主人公のクローン、レッドであるからだと言える。
ラストシーン、レッドの正体がオリジナルのアデレードであり、地上でくらしていたアデレードこそが実はクローン出会ったということが判明する。
このシーンがこの映画の持つマイノリティの反抗という側面を台無しにしているのだ。
この映画においてクローン達はろくな教育を受けておらず言葉を理解することが出来ない。
かれらの地下での暮らしを見るに、自らの意思も希薄であることも伺える。
もし彼らの中の誰かが自我を持ち奮起することでクローンたちが反抗をするというのであればこの映画の大きな要素である「マイノリティの復権」も大きな意味を持ったはずだ。
しかし作中で彼らの先頭にたち率いていたのはレッドであるような演出がなされている。
これにより、彼らの反抗はレッドの私怨のとばっちりとなってしまった。
さらに言えば、「地上である程度の教育を受けた少女が地上の芸術(バレエ)によって選ばれしものとして崇められ、教育を受けていない無知なクローンたちを扇動する」という構図にも取れてしまう。
この映画の中で人権の要素を入れるのであれば、レッドが地上の人間を率いるような構図にしては行けなかったのだ。
ただ、少なくとも物語中の悪趣味な演出や、教育を受けることが出来なかったクローンたちの生理的に嫌悪感を産む動きはとても見応えがあった。
アレクサ(のようなもの)のくだりは「よくもやってくれたな!」とテンションが大上がりしたものだし、 ゾーラがクローンをゴルフクラブの柄の部分で刺し殺すシーンの音響は「どんな発想してやがる!」と驚愕もした。
そういった「悪趣味意地悪表現」を楽しむのであれば、見応えはある。
わかりにくい内容だな
不明な点が多すぎる。
影達の目的とか地下施設とか全てが。影と本人の関係ってどうなってんだ?
影が本人を殺してなりかわるとかならまだいいんだけど、序盤のCMを模倣したパフォーマンスはなんなんだ?
ラストで過去に影と本人が入れかわってんのが判明するけどスゲー微妙。
元本人が地上に戻りたいのはわかるが、地上に出た影はそもそもなんで地上に出たん?記憶もなくすし、なんなんだ?
メッセージ性がなんやら言うけど全くわからん。
うーん
世界観も面白いし、ドッペルの演出もなかなか怖くてよかったけど、結局クローンの最終目的もなぜそんな形でしか生きられないのかも、あのびっくり小屋の経路もよくわからなかった。
生肉しか食えず地上の人間と同じ行動しかできないクローンが何故襲えるんだ。主人公のクローン(元は地上の人間)が煽動でもしたのかな?手を繋いでどうするんだろ。
説明がある?と思って見てたけど、終盤30分には無いんだな~と思いながら見てた。
世界じゃなくて街とかに限定してたほうが良かったかも。
あとドッペルゲンガーの主人公の声は普通に喋ってもらったほうが怖いと思う。
なんじゃこれ
時間の無駄だったぁ・・・
ラストは嫌いじゃないけど、そこまでが長い・・・
設定が甘いというか
なんで政府は全員のクローンを作ったのか
なんでそんな簡単に出られるのか
はさみと手袋、赤い服の意味が全くわからない
(考察読んでも全員おそろにする意味が不明)
男が全く役にたたない(イライラする)
ゲットアウトはとても面白かった(まとまっていたし、謎な所は自分で考察する余地があった)けど
こちらは残念でした
こんなホラーが観たい。
ストーリー、映像で観客を惹きつけるホラーサスペンス。とても楽しめました。
が、ゲットアウトぐらいの規模の話しのほうが好みかなー。アスはちょっと話しの規模がデカすぎたかも。
とてもよかった
セリフで説明しすぎで、スマートじゃないと思ったのだけど、あの込み入った感じを他にどう説明したらいいのか思いつかないので、セリフで説明するのがベストだったのかもしれない。まさか、我が子が入れ替わった子だったとはすごい悪夢。ただ、あの地下世界がなぜ存在するのか意味が分からないし、どう考えても無理があって飲み込みづらい。でも殺し合いは迫力があって面白かった。
乗っ取り?
世界に裏と表がある、という前提で作品を観ないと混乱しそう。
お互いに、というか、裏側が表側を妬んで?羨ましくて?憎悪が増して?よくわからないけど、どんどん殺していく…最終的には世界を乗っ取りたいの?
遊園地の地下で生きているらしい。
誰しももう1人の自分がいるなら、あんな狭い場所には入りきらないはず。
アメリカだけの話?
怖いような話だったが、最後はそうでもなくなってしまった。考えすぎが(笑)
足りない。
最終的には「物足りない」が感想です。
まずこの物語に入り込む、まえがきが物足りない。
旧約聖書のエレミヤ書になぞらえるのか、アメリカ全土に広がる地下の話しにするのか、はたまた食料難の話にするのかどちらか1つに的を絞って深掘りさせて欲しかった。
ホラー感が物足りない。主人公家族強すぎ。主演女優のルピタ・ニョンゴの不気味な演技をもっと活かした方が良かった。監督のインタビューでこの映画はドッペルゲンガーを題材とした作品と言っていたが、最初の過去シーンでは一瞬しか出てこず主人公がトラウマになるほどの体験を見ている側は体験できなかったし、現在になってからは一気に家族全員分のドッペルゲンガーが現れて1人1人脅かすのではなくお伽話のような物を聞かされて驚かされる、いやそれでは全然驚かない。そして恐怖シーンがそんなにない。海に落ちたお父さんやベーと思ってもそんなに絡みないし、何故か走らされた娘が見つかってしまうシーンも「あ、いた」くらいの感覚だし、地下での場面ももはやただのアクション。
結末も物足りない。何故人間がクローンわ作っていたのか、なんで同じ動きをするのか、ウサギはただの食料?色々わかりません。
どっちかというとまたゲットアウトの方がわかりやすいです。
アスの境界
持つもの持たざる者のひょんなきっかけによる彼我の逆転は映画らしくて面白いなあと単純に楽しめました。しかしどこまでが「アス」か、目に見える形で分断の境界線があることがかえって恐ろしいなと。
この監督のコミックリリーフは今作も冴えてましたね。
最後の数分で星2から3.5に変わりました。
最後のオチがあって良かったです。。。
あれが無かったら、星2でしたよ。
ゲットアウトをみて、終わり方があれれれ。。(どうやら元は私が期待していた終わり方だったらしいですけど、日本版は変わったとか?)とショックになったので、
ゲットアウトのが良かった〜といわれてるアス、どうかな〜と思ってました。
まず、主人公ファミリーがなぜか全員死なない!友人宅では速攻殺したのに?そして主人公は1番居なくなって欲しい相手、すぐ殺そうよ〜!?
終盤の殺し合いのダンスシーン、映像かっこよかったけど、
『言葉を思い出させる』ためのダンスってそんなにキーワードだったかな?
パラサイト的なのかとおもったら、案外そうでもなくて、まあ、、最後、あの人達どうなったんでしょうか??あの知能で、どうやって成長したんだろ?子ども産んだんだろ?お腹切った?どうやって止血したの?
それはそうと、完全に気づかなかったなぁ。(こういうの鈍いので、、)赤い女が一人だけペラペラ言葉喋ってるのは変だなぁ〜とは思いましたよ!ちゃんと!あと本当の息子が焼けるとこの表情も良かった!(愛はないと思ってたけど、ちゃんと母親でした!)あのファミリーと、主人公とのやり取り、もういちど確認したくなる、
細かい設定とかはかなり無理があるし、地下にいる理由とか、なんで真似してるの?聖書?良く分かんないけど、まあ、最後の主人公の笑みで救われた映画でした、、、誰が入れ替わってるのか分かんないよね、まいっか的なね。
でも、やっぱりゲットアウトのがマシ〜
伏線回収すると二度楽しめる映画
ゲットアウトが好きだったため
同じ監督さんの映画なので見たくて見ました。
同じ顔が現れてしまうって言う
設定だけでもうゾワゾワ面白いなと思って見てましたが、2組目の家族やられるの、はっや!でした。
砂場で息子を見失った時にも思いましたが
基本的にお母さん足早すぎて爆笑してしまいました。
実験で作られたっていう設定を知る前の段階で
作られた影の方の人たちが全員猿とか
動物みたいなかんじがすごかったです。
人なのに動き一つで恐怖を人にあたえる演出は
すごいなって思いました。
影を恐れていると思いきや、ラストで
自分がもともと影だったなんて。
うわうわうわ展開でした。
ミラーハウスでの出来事により
トラウマで話せなくなったんではなく
影だから話せなかったんですね。
そしてクローンはみんな喋れないのに
母親だけは話せてましたね。
あの時に気づく人は気付くのかもですね。
いつかあの子が迎えにくるって思ってたって
恐怖は自分が地下から逃げ出してきたからですね。
ラスト、車での息子のあの眼差しは一体。。
あの手をつなぐ企画を考えたのは影じゃない
本当の自分だったのに。
終始不気味な映画でした。
吹き替えで見てしまったので
定期的にギャグ映画に見えてしまいました。
これは字幕で見て、声とか雰囲気をそのまま楽しむ方が良さそうな映画でした。
ゲットアウトのようにすごく奥深い不気味な映画
なのかな?と思っていましたが、そこまでかってかんじましたが、観た後に解説などを読んだりして
なるほどなっとなる感じでした。
なぜあそこまで母親が海を嫌がっていたのか、
理由はトラウマではなく、自分が地下から来てたから、引き戻されたり、色々考えるものがあったからなのでしょう。
海には変な人がいるからっていうのも、地下の存在を知ってたから出てくる言葉ですね。
やたらと、怖がっていたのもすべて
地下のことを知っているからで、私たちのところへ来る!とか言ってるのも全部つながってきますね。
海にいた、血だらけの男は地下から出てきてしまったクローンでしたね。
赤い服を着てましたね。
ゲットアウトでも人種差別的な事がすごくテーマとなった映画でしたが、こちらの作品も、見終えた後色々調べると、社会的なこととかそういうことがすごくテーマになっている様子でした。
1度目は衝撃、2度目は納得が出来るため、2回目も見ると違う感覚のおもしろいを感じることができました。
海辺でフリスビーが飛んできて、同じ丸が下から出てくるのとかも、クローンのことをにおわせてましたね。
ジェイソンが海でいなくなったときも、信じられないスピードで一直線にジェイソンがいた方面へ走り出します。
トイレの方面にミラーハウスがあるので、きっと一目散にミラーハウスへ行こうとしたんだと2度目に見てわかりました!
異常な走りだしです、そこすごい見てほしい。笑
昔話をしだすクローンだけど、クローンじゃなかった方の女が、地上では美味しいものを食べていることを知っていることや、地下ではウサギの肉を食わされていたや、クリスマスでもらったプレゼントのことなど、上と下の状況を把握してるところも、元々地上にいたからなんだとわかりますね。
やたら1111の数字を押してくる理由がわかりませんでしたが、ネットで検索して理解できました。
伏線回収面白い作品です。
ちょっとだけ期待外れ。
『ゲットアウト』がかなり衝撃的だったので、楽しみに鑑賞。
でも、ちょっと期待外れだったかも…。
前作のような衝撃的な展開はあまりなく、ひたすら怖がらせるばかりでした。
これは、地上で暮らす人間と、地底で暮らす人間の抗争が主体となっている話です。
地上の人々が明るい太陽の下で自由に生きる傍ら、人間の細胞から作り出したドッペルゲンガーのような知能の低い人間が地底を這いまわって暮らす世界。
地底人は、科学の失敗が生み出した残物として、密かに暮らしていましたが、時の流れとともに地上の人間たちに攻撃を仕掛けようと計画するという…。
後半はSF要素が取り入れられた作品ですが、全体的にはホラー映画という感じ。
地底人の殺戮がひたすらに怖いだけで、後半にこの事件の真実が語られても、あまり納得できる終わり方ではなかったかも…。
地底と地上は、現代の貧富の差や人種差別的なものを表しているのかもしれないけど、その要素があまり前に出てないから分かりにくかった。
ひたすらホラーな部分を見せつけられた映画となりました。
次回作に期待です。
面白い設定だと思った
アデレードを含む家族が夏に保養地を訪れ、そこで自分たちにそっくりな赤い服を着たドッペルゲンガーと出会い、恐怖の体験をする。
自分たちにそっくりなドッペルゲンガーとの対決はスリラー映画として面白かった。
ドッペルゲンガーの正体がわかった後も疑問もあったり、都合がいいなとおもった。
しかし、最後で一気に風呂敷を畳んだ展開はちょっと急だなと思ったけど、予想してなかったから驚いた。
そうすると、
幼少期のトラウマによる失語症ではなくそもそも…
バレエを辞めたのはなぜ?
アデレードのドッペルゲンガーだけ喋れて、ガサガサ声なのか?
なんで、アデレードは子供ドッペルゲンガーの死に同情的だったのか?
一気に判明し、少し気分が悪くなった。
地下室で、アデレードの顔アップとその後ろで喋るドッペルゲンガーは対照的に全身を写してるあの構図。
オールドボーイでもおんなじ構図があったけどすごい印象的。
ホラーと笑いは紙一重
今までにない感じのホラーでわりと好き。
アメリカ社会的への痛烈な皮肉も感じさせつつ緊張感と笑いのせめぎ合いでした。好み分かれてますが、ウサギちゃんが痛い目に合うので動物が傷つくのが苦手な人はやめた方が良いやつです。
差別意識が以前よりも表に出ず薄らいで見えるもののまだまだ張り付いて残っている現代ならではのホラーに感じました。
上側の生活をおくっている人達にしてみたら自分達の生活レベルまで以前なら絶対あがってこれなかった人達が今や力を付ければ登ってこれちゃう世の中な訳で、下に見てた奴らが自分達の生活スタイルにそっくりの生活を始めて社会的にも立場的にも成り代わるんじゃないか…うかうかしてらんない的な恐怖感。
そういえば前作の時もそう感じたけど素知らぬ顔で人の中身が入れ替わってるのは薄寒くてゾクゾクしてきて良いですね。
で、それがギャグにもホラーにも転びそうなシュールな演出で展開してくので緊張感ありつつ笑えて好きなやつ。
特に笑ってはいけない地下世界は大好物。
監督の次回作もめっちゃ楽しみ〜
全77件中、21~40件目を表示