「真の共存とは何か」ヒックとドラゴン 聖地への冒険 AZUさんの映画レビュー(感想・評価)
真の共存とは何か
私の中で唯一1話の時に感じたモヤが、ドラゴンを相棒と呼びつつもペットという表現で終わったこと。
相棒とは対等じゃないのか。
ペットということは、人間が上でドラゴンが下に見ている表れじゃないのか。
そうモヤモヤした思いがあったからこそ、この完結編でのヒックの決断には拍手を送りたかった。これでこそ相棒で、これでこそ共存なんだ。
それはとても寂しくて悲しい決断だとしても、自分の利益や感情よりも、大切な相手の幸せを願うことこそが、真の共存なんだと思った。
今回はいつもとは違うトゥースの可愛いらしいところがたくさん見ることができたし、最後の方にはトゥースの子供たちまで出てきて、それがまたエグいほど可愛い…。白黒にしたセンス最高すぎる。
ひとつ苦言を上げるなら、今回の敵が微妙すぎたこと。まだ2のドラゴの方が軸のある敵だった気がする。ただドラゴンを皆殺しにしたいハンターってなんだよ。
完結編でアクションが無いのは盛り上がりに欠けるからというのもわかるが、もう少し別の敵はいなかったのかねとは思った。
でもそんな苦言があったとしても、とても美しく大満足な完結編だった。
1.2.3を通してこんなに満足させてくれる作品はなかなか無いので、多くの人に『ヒックとドラゴン』を見てほしい!
映画館で見たかったー!!
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