劇場公開日 2019年12月20日

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「完結編らしい完結編。大好き!」ヒックとドラゴン 聖地への冒険 ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5完結編らしい完結編。大好き!

2019年12月28日
iPhoneアプリから投稿

これ精神的にはもはや『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の姉妹編だよ!もちろん『ヒックとドラゴン』の完結編としても申し分ない。つまり大好き!

足掛け9年を費やした本シリーズ、まずCGの表現力の進化に驚く。『1』がPS2、『2』がPS3、本作がPS4という感じ。これまで以上に「エピック」なキメ画が連発。また、『1』のヒックとトゥースが触れ合い、互いに心を開いていく描写を、形を変えてなぞってみせるあたりも、「これぞ」というべき完結編らしい完結編

『トイ・ストーリー4』が本来生命体でない「おもちゃ」について自由意志とか言い出したのには驚いたし、嫌悪感を抱いたし、世評ほどその試みが上手く行っているとは思ってない。そんなこと言ってたら『トイ・ストーリー5』は人間とおもちゃの戦争になるよ。その点、本作はそこを自然に描けていたと思う

ヒックの決断も良かった。自分の成し遂げたかったことを、気が熟してないとして翻す。やはりリーダーはこうありたい、自己実現に固執するのではなく、未来のために今譲歩する。それは決して諦観などではない

ヒートこけし