「前作同様、笑って見られるホラー映画」ハッピー・デス・デイ 2U といぼ:レビューが長い人さんの映画レビュー(感想・評価)
前作同様、笑って見られるホラー映画
前作「ハッピー・デス・デイ」は鑑賞済みです。
前作は「ビッチが主人公のオール・ユー・ニード・イズ・キル」という感じで、死んだら朝に戻るという原因不明の死亡ループに閉じ込められた主人公のツリーが自分を殺そうとする殺人鬼に立ち向かうストーリーでしたが、本作はその続きからストーリーが始まります。
完全に前作の視聴が前提のストーリー展開になっているので、一作目の「ハッピー・デス・デイ」の鑑賞は必須だと思います。
結論としては、非常に面白かった!!映画を観る時って真顔で真剣に観るので笑ったり泣いたりとかあまりしないんですけど、何度も声出して笑っちゃうようなシーンがありました。特に終盤の死亡ラッシュは不謹慎ながら大爆笑です。あれ笑わない人いないでしょ。ただ、前作までのホラー要素はほとんど残ってなく、代わりにコメディ要素とSF要素がマシマシになっているので、ホラーを目当てで観ると肩透かし食らうかもしれないですね。
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殺人鬼による死亡と時間ループの繰り返しからなんとか脱出した女子大生のツリー(ジェシカ・ロース)。恋人のカーター(イズラエル・ブルザード)との生活を楽しもうとしたが、カーターのルームメイトであるライアン(ファイ・ブ)も彼女と同じループに閉じ込められてしまった。ループについて知っているツリーとカーターは、ライアンをループから脱出させるために行動を起こすのだが…。
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序盤はライアンのループについての話が繰り広げられるのですが、ライアンが研究室で発明した装置によってループが発生していることが判明し、その装置を作動させる展開になります。そして装置が作動されツリーが目を覚ますと前作で体験したループの朝に戻っており、再びループからの脱出を目指して奔走するという展開。
前作と同じループを追体験しているかと思いきや、実は前回のループとは細かな部分が異なっていた。「前作の視聴が必須」と述べた理由はここにあります。前作のループの内容を知っているからこそ、「またあのループか」→「いや、前と違う!」というツリーの驚きを観客も感じられるのです。前作を観ていないと、ツリーがいきなりある人物を殺人犯呼ばわりしたり、友人に悪態をつく描写の意味が分からないと思いますので。
本作を観ていて想起するのは、アニメ化もされた名作ゲーム『シュタインズ・ゲート』でしょうか。平凡な大学生がタイムマシンを開発したことで巨大な陰謀に巻き込まれていくというストーリーのノベルゲームですが、大まかなストーリー構成や設定、本作のツリーが取る行動や苦悩が一致しているのです。本作が気に入った方はぜひシュタインズ・ゲートもご覧になってください。アニメは2クールあるのでかなり長いですが、間違いなく面白いアニメです。