劇場版おっさんずラブ LOVE or DEADのレビュー・感想・評価
全183件中、1~20件目を表示
エンドロールの後もちゃんと見て
やっと観ました。劇場版『おっさんずラブ』。ドラマはすべて観ました。
映画だけでも、ストーリーはわかりますが、ドラマを見ていた方が、登場人物のつながりなどがよくわかると思います。「あ、そうか、大塚寧々は部長の元奥さんだったんだ」とか、「あれ? 春たんて、部長と挙式を上げたのでは?いやいや、途中で抜け出して、牧のもとへ走って行ったんだ」などと思い出しました。
(ドラマを見ていない人は・・・「2分でわかる〜おっさんずラブ」がyoutubeに上がってます。^^;)
それにしても、エピソードが多すぎて(あれもこれもと、見せたいところが多すぎる)、正直、ちょっと疲れてしまいましたが、役者さん一人一人、いい味を出していて、結構、楽しみながら演じていたように思います。(特にジャスティスこと志尊淳)
TVドラマは何話もあるので、ドラマを何本も見るんだったら、映画を優先したい!と思う自分なのですが(ドラマといえども、ながら見はせずに隅から隅までみたい方なので)、「おっさんずラブ」は、流行っているので「どんなんかなー」と思って1話だけと思って、見てみたら、結構、ハマってしまいました。男同士の恋愛とか、あまり違和感なく、普通に入っていけるところがいいのかなという感じです。どことなく頼りなくて、すごく優柔不断な、はるたん、母性本能をくすぐる、放っておけない感じ。はるたんに心を持っていかれた女子も多いのでは・・・?
<備忘録>
年の瀬 恋愛ドラマ「第3夜 おっさんずラブ」(単発ドラマ) 2016年12月放映
「おっさんずラブ」(シーズン1・ドラマ) 2018年4月〜放映
「おっさんずラブ in the sky」(シーズン2・ドラマ) 2019年11月〜放映
ジャスティス(志尊淳)があの人と結ばれるとは。笑
演技力に拍手。
ドラマ版を観ていて映画になると知って楽しみにしていた作品。
映画の感想としては、とりあえずツッコミどころが多い。え、なんでそうなった?!とか、シーンとシーンが繋がってないな??とか、映像や脚本の荒さが気になる場面も多かった。
それでも最後は良かった〜!!と思えたのは田中圭さんと林遣都さんの演技があったから。特に春田と牧の不安や不満がぶつかり合う夏祭りのシーン。ここの二人の演技は本当にすばらしかった。屋台での幸せそうな二人からの落差が大きくて、より一層際立ってた。
ファンの中でも賛否両論あるようだけど、ドラマ版の二人を見てきて、この二人にENDがついたことは単純に良かったと感じたし、お幸せに!フォーエバーラブ!と思えました。
意味がわからなかった
Twitterだと荒れそうなのでこちらに書きます。
何だか謎だらけの映画でした。
どうして炎の中逃げ切れなくなったのに爆発後生還できたのでしょう。
その後のご都合だらけの急展開
いつの間にか渡されている指輪
あれは春田の臨死体験?
エンドロール後、指輪をはめた2人が名残惜しそうに抱き合う。
なぜ空港じゃない?
恋人が転勤する別れ際に「じゃあな」って変ですよね
何だか永遠の別れのような言い方
実は炎の中「死んでも一緒にいたい」と抱き合ったあと、牧くんだけ亡くなったんじゃ?
だからサブタイトルがLOVEorDEADなのかな?
疑問しか残りませんでした。
今日観られてよかった
平日午前中の回を観てきました。
1か月ぶり、3deadめです。
上映館が減り、近郊でこの時間帯に上映しているのがここだけのようで、まさかの満員御礼!
これまでも観覧は同時間帯(別の映画館)でしたが、いつもガラガラだったので、イベントでもないのに同好の方々に混じれて得した気分です。
1回目は念願の2人にスクリーンで再会できた感激で胸いっぱい、2回目は「仕事に主眼を置くわりにその仕事の進め方が雑??」とか「いくらなんでも春田単独で突撃とかアホの子なの?」などストーリーに引っかかるところがあり、いまいち入り込めなかったのですが。
ここに書き込まれる賛否両論のレビューにもそれぞれ同感だな〜と感じたり…。
シーズン2開始を目前にした本日、3回目を観た次第です。
2人の想いがすれ違い不満が膨らみモヤモヤするさま、火の海の中で語られる春田の牧を愛する強い気持ち、同じ人に二度心を寄せ失恋する部長のせつなさ、どれも涙あふれました。。。
ラストシーンで「牧が地球の裏側へ…」は裏のチャンネルへってことですかね、と邪推。
春田(田中圭さん)はここ(おっさんずラブ)を守るから、牧(林遣都さん)は新たなステージで頑張って!という役を超えたエールを送ったようにもみえました。
終映後は客席から拍手が…温かい空間を共有できてよかったです。
シーズン2も楽しみですが、いつか天空不動産編の3年後でも5年後でもよいので続きが観たいですね〜!
それまで私も生き永らえますので、お願いします!
☆5ですが
敢えてダメ出し。
ひとつはやっぱり牧春のラブラブなところをもっと見せて欲しかった。私的には物足りなかった…
ふたり付き合ってるのになんでまた五者バトルみたいな感じにしたんだろ。
ただしBL初心者、またはこういったジャンルに興味がない、または元々が好きじゃないという人にはこのくらいが丁度良いのかな、多分。良く言えばとっつきやすいのかとも思います。
それでもダメ!なもうひとつ。
エンドロールのジャスと薫子の結婚式。
あまりに唐突すぎて雰囲気が台無しにされた感が否めません…何これ感が残っちゃいました。
更なるダメ!なもうひとつ。
これで完結にしないでください!
ラストシーン、牧春ラブシーンは良いんですよ。
でも終わらせ方がアレはないでしょう!2人が物理的にとはいえ離れ離れになるって何ですかそれ。
インザスカイへの伏線ですか?春田創一はアナザーワールドへ旅立つって意味でのあの締めですか?
あれで完結だとしたら制作陣見損ないます。
牧帰って来い!勿論天空不動産、わんだほうも…。
でもこういったジャンルをよくぞドラマ化、そして映画化した点では制作陣は凄いなとは思います。
現在放映中のインザスカイ編も面白いっちゃ面白い。
でもそれよりも天空不動産編の方が私は好きです。
全国上映終わっても劇場主催の上映やらやってたりするしドリパスでもリクエスト多いようですし、完結撤回してください。お願いします!
牧春ずーっと幸せでありますように。
Forever Love!
早々に見切った
映画館でみた初めての駄作。
というのも私は映画でも小説でも予め中身を確認するので基本みるんじゃなかったとか、読んで後悔なんてことはない。
今回はドラマが好きだったので映画も期待してしまいました。
冒頭の指輪を追いかけるシーンと謎の外国人の登場でこの映画の価値を見切ってしまいました。
そこからは終わるまでが長いこと……疲れました。
ラスト付近の春田の長台詞が説明口調で、圭さんもセリフを思い出しながら言ってるみたいで、こちらの気持ちもどんどん萎えていき、初登場二人の結婚式に??だし、部長と主任の余り物同士でくっつけようとしているし。
あ、あとはちずとかマロとか空気でしたねー。
春田は主役なのは間違いないけど、いろんなキャラクターを集めて好き放題やらせただけですね。
ドタバタだろうとコメディーだろうときちんと話作ってくれないと。こんな夥しい量の要素つめこんでるんだから。
ここまで理解不能の映画は初めてでした。途中寝てても支障はないです。
コレはヒドい!特に最後とか…
ストーリー無茶苦茶(;´д`)
何故、こんな平和なドラマから生まれた映画版で爆発モノのなるの⁈しかも、なんであんな物が燃えさかる中で話とかできてんの⁈絶対、一酸化炭素中毒で死ねるレベルねw
さらわれたあたりから、ホント帰りたかった…。
ストーリーは最悪だったけど、サウナのシーンでの田中圭の色っぽい…というか魅力がある半裸はご馳走様でした。
TVの方が面白い
TVで2時間ドラマで観る感じ。
お客さんの9割は腐女子だった。
男性客はラブシーンをどんな感じで観ていたのかな?
日本映画では一番観たかったけど「おっさんの恋」に爆発シーンは必要だったのか?
ノンケとゲイが結ばれる違和感がある・・・。
レンタルやTV放送に成っても観るお!
「じゃあな」ではなく「またな」
最初に記しておきますが、僕はかなりのおっさんずラブ盲目ファンです。友達と一緒に2回見に行き、彼は非常に好評していたのですが……。
あえて心を鬼にして投稿させて頂きます。
ギャグ的な要素はやはり、非常に面白かったです。
これはこのメンバーの空気感ではないと出せないものだろうなぁと思うし、シアター内の他のお客様と一緒に楽しませて頂きました。
演技力も一人残らず素晴らしく、リアリティのあるもので抵抗感なく鑑賞できました。
しかし、それ以外が……。
新しいキャストや展開は、映画の尺や集客の問題としても、仕方がないと思います。僕個人ご意見としては、ジャスティスや狸穴、薫子さんも好きなキャラクターです。
でも、それ以上に既存キャラクターの掘り下げが欲しかった……!!ワガママだと分かっています。でも、ドラマ版の半分以下の掘り下げではないでしょうか?少し残念でした。
他のレビューの方々も仰られてますが、指輪!!?!!?!!!!の衝撃が凄まじい。
火の中でのプロポーズは思わずグッときてしまうものがありましたが……。
また、武川さんのキャラクター崩壊?が少し気になりました。キツい言い方をすれば、部長の恋愛の後処理をしているかのようで、何だか……。
また、2回目の観覧の前日にシーズン2が決まってしまい、本当にキャンセルしようかと考えました。男なのであまり騒げませんでしたが、Twitterのトレンドを見て非常に驚愕したことをよく覚えています。
その悲報を胸に見てしまったため、映画版が余計に悲しく感じました。
最初からこのシーズン2が決まっていたのなら、せめて最後の「じゃあな」を「またな」にして欲しかった。
今思いましたが、恋人との一時の別れにじゃあな、っていうの違和感じゃないですか……?
出来ることなら、テレビでまた会いたいなぁ、と思います。
難しい内容に、抜群の演技力で挑んだ役者さん達に天空不動産の世界を見せてもらいたい。
もしかすると、映画の短い尺でおっさんずラブの魅力を語るのは難しすぎたのかも知れません笑
そうポジティブに捉えていくことにします。
10回観ればおもしろいらしい
大ファンだというの友人に連れられて観に行きました。
ドラマの特番を見ていたのでひととおり内容は理解していたつもりです。
登場人物が終始ドタバタやってるだけでCMで見たようなシーンばかり。目新しさはなかったです。沢村さんは何が目的ででいたのか分からなかった。
やっぱり邦画は映画館で見る価値があるのは数えるほどですよね。
画面の粗さや暗さも気になりました。日本は撮影監督いないですし、カメラ数も少なすぎ。ほんと予算も技術も無いんですね、日本映画って・・・。
そんな裏方の事を考えてしまうほどつまらなかったです。
友人は最初はあまり面白くなかったけど、10回目の鑑賞から面白くなったんですって。
何度か見ることで良さが分かる
連ドラ版とは微妙に違う2人の立ち位置。
樽田が好きで仕方なかった牧が、どこか春田と距離を置いていて、逆に受け身だった春田が牧への想いを全面に出していて。
最初見た時はそれが違和感として最後まであったんだけど、2度3度と見るうちにだんだん分かってきて、4度目以降は初回の違和感も感じず素直に楽しみました。
連ドラ版でずっと流されてきた春田が最終話の最後でやっと自分の気持ちに気づいて自分の意思で牧を選んで、だからこその映画版での愛情表現。
そうだよね、春田って本当に好きになった人にはとことん素直に愛情表現するよね、と、その無邪気な一生懸命さが、ひたむきさが春田らしくて愛おしかったです。
一方の牧。連ドラ版よりも春田に対して冷たく思えたのは、連ドラの時はただひたすら春田を想ってそれ故に突っ走っちゃったり身を引いたり、それがいじらしくて切なかったのが、映画版ではそれが自分のためにだと感じたから。
仕事でいっぱいいっぱいになってる自分、相変わらず無邪気な春田にイラつく自分、そんな自分の本音をぶつけたら相手が離れていきそうで言えなくて、相手のためではなく自分を守るために、傷つく前に逃げてしまう。
だから真っ直ぐな春田と気持ちがすれ違い、別れようと言われても追いすがることも出来ない。
でも部長に、カッコ悪い自分も全部見せられるのが本当の愛なんじゃないの、と言われて、春田が炎の中で言った、牧と本当に家族になりたかったという言葉を初めて素直に聞けたんじゃないかな。
本音しかない春田と、本音を出せない牧、この不器用な2人の真っ直ぐな愛情を4回目にしてやっと感じることができたので、映画の中盤からずっと泣きっぱなしでした。
最後2人が別々に歩いていくラストは寂しかったけど、何年後かにその続きが見られたらこの上なく嬉しいです。
映画も続編もなかったあの頃に戻りたい
正直に言えば、映画を見る前に戻りたいです。
この映画には、机上で夢を語り百万人どころか誰一人として幸せにしない、冷たい牧くんがいて、あんなに想いあって結ばれたはずの優しい二人は、いませんでした。
「牧くんは春田さんを好きなはずだ」「仕事で余裕がないだけだ」と自分に言い聞かせながら、何度も映画館に足を運んで、お笑いパートで笑って自分を納得させて見てきたけれど、どうしても、ふたりの幸せを確信できない。
ふたりが、一緒に食卓を囲んだり、愛する人として、家族として、あたたかく過ごすシーンがひとつも描かれていないから、炎の中の告白もとってつけたようで、吊り橋効果ですぐに冷めるんじゃないかとすら思ってしまいました。
しかも最後は離れ離れ。私には、お互い目指す夢が違うから、それぞれで頑張ろうな、一緒に生活していくのは難しそうだしこれしかないな、さようならっていう、別れのシーンにさえ見えました。
そして極め付けが、夫婦と子供の伝統的家族主義が浸透しているシンガポールが行き先って…。セクシャリティに悩んできた牧くんが、やっと全てを受け入れて肯定してくれる春田さんに出会ったのに(ドラマで)、これからふたたび傷つきながら、コソコソと隠しながら過ごさなければならないって、なぜなんでしょう。
ドラマの優しい世界感を否定して、そんな甘いもんじゃないよと、突然横っ面を叩かれたような気持ちでした。
とってつけたように、これで完結、指輪も交換したら二人は大丈夫って、いわれても、気持ちがついていかないです。
残念ながら、見てしまったので(しかも何度も)、なかったことにはできないのがつらいです。
冷たい余裕のない牧くんが、事件で間違いに気づいて心を入れ替えてくれたことを、シンガポール赴任がごく短期間で済むことを願うばかりです。
このうえ、続編はパラレルで春田は別の人と恋に落ちるよと言われてしまい、牧と春田の世界が、虚構のひとつに過ぎないよと言われたようで、大切にしてきた世界が壊れてしまう悲しみでいっぱいです。
唯一、牧と春田を大切にしようとしてくれた、俳優さんたちに、心から感謝しています。
なぜ。。。
はるたんファンの妹と鑑賞してきました。season2の情報が出てすぐのこと。
小さな子供が2人いるわたしは、9年ぶりの映画館。夫に子供を預け、胸躍らせて鑑賞に向かいました。ドラマを何度も何度も見返して、初回限定のBOX、サントラ、シナリオブックなど購入済みのファンです。
結果。。。。
終わった後の絶望感や。。。
はるたんファンの妹は、ただただかわいいはるたが見られて嬉しい!らしく、満足そうな顔。その横で、この辛い気持ちをあまり吐き出さず、ただただ、気持ちが落ち込んだまま。
帰りの電車の中でもずーっと胸やけが止まりませんでした。。。
切なくも楽しみにしていたシーズン2への気持ちが完全に辛さへと変わり、ドラマ版を観ては泣き。。。
理由はただ一つ。
みなさんがおっしゃってた、春田と牧のその後があまりにも薄っぺらくえがかれていたこと。完結させて欲しかった。。。もっと永遠の愛を感じさせて欲しかった。。。
なぜあんなにも牧ははるたんに冷たいの?
ドラマ版ではあんなに好きだった春田に。
初めてお父さんに紹介するくらい、本気だったんですよね?
なのに1年であんなに変わる?
もし、また俺でいいのか。。。って葛藤で結婚に及び腰になってるんだとしたら、その葛藤を描いて欲しかったし、単純に気持ちが離れたなら、そんなに薄い愛情を、みんなドラマ版で必死に応援してたということ?
映画版で何を伝えたかったのかさっぱりわからないし、春田と牧のドラマ7話で丁寧に育まれた奇跡の愛が、映画版で踏みにじられた気持ちです。
牧はもっともっと考えて悩み抜いて春田と結ばれたと思うのに、いまさら?!って感じの喧嘩別れ。
とにかく。。。
シーズン2でキャストを変更するなら、映画版で牧と春田を完結させてほしかったです。完結って何?
良い意味でも悪い意味でも
良い意味でも悪い意味でもドラマから映画化するって所詮こんなもんか、、!と思いました
映画の予告から、なぜ爆破シーンが…!?え?!と驚きでしたが、春牧はたとえアクションシーンがあろうが爆破シーンがあろうが春牧は春牧できっとあの2人が最高なことには変わらないだろうと期待を胸に映画館へ向かいましたが見終わった後の感想としては、「なんだこれ」でした笑
あのテレビの画面でみた最高にかわいいはるたんはどこに行ってしまったの…
牧くんに関しては、(あんた誰だ…本物の牧くんを出せ…と言わずにはいられないほど別の牧くんな気がして映画を見ながら悶々としてしまいました。
ですがサウナ部屋で男5人が半裸でもみくちゃに喧嘩するシーンはとても笑ってしまいました笑 役者さんたちも絶対楽しんでやって演じていたと思います笑
なので星3!
登場人物一人ひとりが、オーバーアクション、オーバーリアクションで、...
登場人物一人ひとりが、オーバーアクション、オーバーリアクションで、色んなことにぶち当たり、時にすれ違い、でも結局仕事も相手も大切に思ってることの裏返しで、全てが微笑ましかったです。共感します。。映画ならではの要素で、ちょっと半沢じみた企業官僚劇や海猿なパニックアクションがあり、おっさんずラブ世界との化学反応と不協和音が楽しめました。ドラマ同様、老若のおっさん達の名演技には、自分の心の中でかわいいときもちわるいの天秤がおおいに揺さぶられました。ほか、細かいことでは、「きみのなは」とか、「オナラくさくなっても」とかの言葉選びがツボです。
「設定ありき」だとこうなるのか…。
レビューは初めてです。合計で3回観ました。
おっさんずラブは連ドラ版からのファンです。
テレビシリーズで座長はスタッフさんに言ったそうです。
「設定ありきで進んでいかないようにしよう」と。
映画を見てその意味がわかりました。
牧は狸穴の影響で変わった”設定”。
牧には入社以来の夢がある”設定”。
武川は部長を好きな”設定”。
五角形ラブバトルの”設定”。
部長は何度でも春田を好きになる”設定"。
春田と牧は別れそうになるけれど、最後は相手の夢を尊重し、離ればなれになるけれど、結婚したから大丈夫な"設定"。
桜が咲いていても夏祭りの”設定”だから見なかったことにして。
春田と牧の夏祭りの会場は山が近い明らかに東京じゃない場所、蝶子とマロが花火を見ている場所はレインボーブリッジが見える場所、部長と武川が一緒に花火を見た営業所の屋上は都内だけど区内じゃない場所。でも、全員、同じ花火を見ている”設定”だから受け入れて。
牧はたった1週間しか狸穴と一緒に仕事していないけれど、影響を受けたんだよ。そういう”設定”なんだよ。
”設定”だからと、見逃さなきゃいけないシーンは上げればキリがありません。
映画が単発の作品だったら、役者さんはどんなに楽だったでしょう。
映画用のテーマをもとに考えた設定から役作りをすればよかったんですから。
しかしながら、この映画はドラマシリーズの完結編なのです。
ドラマシリーズでは、どの役者さんも自分の役を見事に生きていました。
ドラマで描かれた時間だけじゃなく、セリフからそこに至るまでの人生を伺わせてくれました。
でも、映画はどうでしょう。明らかにドラマシリーズとキャラクターが変わった人もいましたよね。
脚本家、監督、プロデューサー。
ドラマシリーズの続きとして、作品のテーマを考え、それに見合う設定を考えたと思いますが、キャラクターの生い立ちをそこに考慮していただけましたでしょうか。
テレビシリーズで、座長が「設定ありきで進んでいかないように」と若いスタッフを導いてくれましたが、届いていたでしょうか。
大変申し訳ありませんが、映画を見る限り、私からはそのようには見えませんでした。
映画のテーマに沿った設定を役者さんに丸投げしたようにしか思えません。
そういう意味では役者さんたちは、上っ面の設定を見事に自分の役に反映させていたと思います。
だから、私も考えを切り替えることにしました。
映画を見てもやもやしていたものは、すべて”設定”なんだと割り切ることにしたら、楽になりました。
同じスタッフ、役者でも「設定ありき」だと、こうも駄目になるのだということ、そして、役者のチカラは偉大だということが、この映画を通しての一番の感想です。
全183件中、1~20件目を表示