「観客みんなで笑って楽しめる」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD ねこみちさんの映画レビュー(感想・評価)
観客みんなで笑って楽しめる
ドラマからのファンです。同じ映画を5回観たのは初めて。。でも毎回楽しんでいます。毎回笑うけど泣いたのは初回2回くらいかな。
土日の日比谷映画館は色んな客層がいたけど、広い劇場で笑うところではどっと笑いが起きて楽しかった。
錦糸町のレイトショーでは、男性も大笑い、ラストシーンでは観客まで照れちゃってヒャーって歓声が。
私も初めてドラマを観た時、1人で声出して笑ったのを思い出しました。こんなの初めて!を更新してくれる作品です。
監督は確かにラブをコメディでごまかす所があり、今回の映画ではコメディ強めに感じたけど、根本にある春田と牧の関係はブレてない。
ドラマで恋が成就して、映画ではそれが愛に昇華したのを見られて満足です。
酷評レビューは圧がすごいですね。言いたいことは分かりますが、このドラマってそもそも部長が春田に迫りまくるシーンとか、牧が「巨根じゃダメですか」とかせつな顔で迫って、キャットファイトして笑っちゃうドラマだったはず。繊細なつくりに期待が膨らみすぎちゃったのかな。
ドラマ6話の牧は確かに切なかったけど、その後部長と同棲でテヘペロ⁈とかやっちゃう、ありえない設定で振り回してくれる製作陣ですよ。
LGBTのテーマは根本にありつつも、それに言及しないであくまで明るいラブコメとして、
男同士でもそんなの関係ないくらい、笑ってキュンとして切なくなって、あれっ男同士で何がおかしいんだ??と自然に思わせる所が革新的だったドラマと思ってます。
今回も、男同士という点にマイノリティーであるとかは全く感じさせないで、老若男女が日中から笑って楽しんでることが改めてすごいなと思いました。
人権とか権利とか声高に叫ぶより、明るいラブのパワーの方がよっぽど波及力があります。私はそういう世界が好き。
また裏話を聞くと、俳優陣の生のセッションてすごいなってことが感じられる作品です。この作品のおかげで、日本のドラマや映画に初めて目が向くようになりました。ドラマから1年半、毎日に楽しさと胸キュン、愛をたくさんくれた作り手の皆さんには感謝しかないです。ありがとうございました!