「「コレジャナイ!」」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD にゃすさんの映画レビュー(感想・評価)
「コレジャナイ!」
とても面白かったです。
カップル、友達同士、もちろん家族連れにもオススメの映画ですよ。
実際、観に来ていた客層も様々で、館内には何度か笑い声も起きていたし、ジワっとさせるシーンもあり、映画館で観る邦画コンテンツとしては評価高い方だと思います。多少違和感はありましたが、昔観た「あぶない刑事」が映画版になると過度な演出が増えてドラマファンが置いてけぼりを食らう、そんな感じでしょうか。
ただ、こちらのレビューでとても低い評価をしている方たちの気持ちも分からないでは無いんです。
このドラマを支持していた層は、行間や余韻を楽しみたい人たちなんですよ。そう、二次元の延長です。
ドラマ版では、出会いからはじまり様々な障壁を乗り越えて両思いになって行く過程を7回に分けて展開して行くので、その辺を割と丁寧に演出出来ており、そこが評価されたのだと思いますが、映画版ではそういったことは一切排除され、所謂“一見さん”にも分かりやすくなっているんです。
制作過程で色々な意見があったと思いますが、新シリーズを前に映画版で新規を取りに行ったんだと思います。
「私たちが求めているのはコレジャナイ!」
お気持ちはごもっとも。
でもそれって個人の感想でレビューじゃない。
期待していた“尊さ”の話は個人ブログかオフ会で語るべき内容かと。
私は低評価しました。それは、ファンとしての期待を裏切られたからだけではありません。
こんな陳腐なストーリーではファンじゃなくても、単にコメディムービーやアクションムービーとしても超三流だと思ったからです。
OLファンとして、こんな映画を初めてOLに触れた人がOLというテレビドラマを含めたコンテンツ自体を低評価することも悲しいくらいです。