劇場公開日 2019年8月23日

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「ファンならずとも観て欲しい。笑って泣いての114分。」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD Jasmineさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ファンならずとも観て欲しい。笑って泣いての114分。

2019年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

私自身、連ドラ版おっさんずラブを日がな何度も再生するような熱意溢れるファンを自負していて、そんな私の意見は"ガチ勢"のアゲコメントでしか無いと言われても仕方ないと思いますが、それでもこの映画はファン以外の方にもぜひ観て頂きたいです。

内容はラブコメです。決してBLでもないし、LGBT問題に真っ向から取り組むような映画ではありません。
だからといってマイノリティーを馬鹿にする事なく、誰も傷つくことのない平和な世界があればいいなと願い作られた作品です。
タイトルで誤解をうけやすいので、マイナスレビューも多いかと思われます。それでも肩の力を抜いてただただ笑いたい方はもちろん、家族や共に生きていく人の存在がおざなりになっている方や、マイノリティーを自負していてこの世に生きづらさを感じてらっしゃる方に対して、心の灯火がぽっと着くような優しい気持ちになれる作品だと思いました。

この映画を週末で7回も観ましたが、そこが連ドラ版からの「おっさんずラブ」の良さだと思っています。と、言いますのも暗喩が多く、一方面からではなく多角に捉えられる表現が多いため、こちらの想像力次第では114分では収まりきらない内容となっているからです。まるで宝探しをするかのように、これって○○って事かな?とか、これはどこかで観た○○に似ているとか、そういう細かなシーンが大量に盛り込まれています。ですので、不思議と飽きないんですよね。

邦画は映画館で観るほどではないとおっしゃる方も中にはいらっしゃると思いますが、2016年テレビの年末特番の3つの内の一作品がSNS人気を得て連ドラ化し、平均視聴率一桁だったものの、SNSで人気が爆発し、社会現象を経て多くの固定ファンを獲得。映画でしか出来ない事をやってやろうと【捨て身のアクション】や【爆破】に挑戦しているので、ちょっとでも興味が沸いたら観て欲しいなって思います。

Jasmine