「笑って泣けるラブコメ。と思いきや!?」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD ktさんの映画レビュー(感想・評価)
笑って泣けるラブコメ。と思いきや!?
初っ端から、とにかく笑えます。 田中圭さんのもはや顔芸とも言えるコミカルで感情豊かな演技にグイグイ引き摺りこまれ、吉田鋼太郎さんのブレない演技に抱腹絶倒です。乙女でキュートな部長役、感情移入できるのに顔を見るだけで笑いが込み上げます。
派手なアクション、豪快な爆破シーンなど、カラフルに彩られていて、様々なテーマが凝縮されているため、一回見るとあっという間で、あれ?あれは一体…と誰かと感想を言い合いたくなります。役者さんの目の動き、ちょっとした手の表現など細かな演技にも注目で、1画面の中に2、3と複数のストーリーが進行していたりするので、1度見ると、2度、3度、と見たくなります。
立ち姿、視線などだけで切なさや悩み、迷いなどこの映画の根幹を表現する林遣都さんの演技は圧巻でした。また脇を固める役者さんたちもフっ切った演技が楽しい。今回初参加となる沢村一樹さん、志尊淳さんはもちろん、令嬢役のゆいPがガチで面白かったです。
LGBTを扱っていますが、爽やかなストーリーでそれと意識せずに見られます。また、コアなファンの方にとっても、ドラマで両思いとなった春田と牧の関係性が成長して行く様子、好きだけど、好きだからこその悩みとかしんどい部分、恋愛関係において誰もがぶつかる壁や葛藤を描いていて、深く共感できました。
働くことで社会に必要とされたい、大きな夢を実現したい。やりがいを感じたい。好きな人を応援したい。愛する人と一緒にいたい、甘えたい。
誰もが一度は感じたことのある気持ちの行く末を丁寧に描いていて、見終わった後に、あれこれと考えさせられます。
ぜひ大画面で見て欲しい映画です!
面白かったし、泣けます!タオル必須です!