「やっぱり好き…!だけど、このモヤモヤはなんだろう?」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD teasteaさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり好き…!だけど、このモヤモヤはなんだろう?
ドラマシリーズからのファンです。
公開初日に観てきました。
やはり作品の面白さは揺るがず、純粋な人間の恋愛というテーマも揺るがない内容で、この作品に出会えて本当に良かったなあ~という気持ちになりました。
ただほんの少しだけ、複雑な心境を抱いていて自分でも困惑しています(笑)
映画化のニュースを見る前まで、ドラマシリーズのあの終わり方を見た後では「もう少し続いてほしいなあ」というよりは、
「ああ…終わってしまったけど本当にいいドラマだったなあ」と思えるほどの満足感があり、
むしろ何度も初めから終わりまで見たくなるようなドラマだったので、映画化を知った時は正直内容についての不安がありました。
その後を描かれるであろうことは予想していましたが、「春田が香港へ行く」ということを軸に考えるだけなら不安は無かったのですが、
予告を見る度に映画特有のリアリティのない表現も垣間見えて、ますます内容への不安が募るばかりでした(笑)
ドラマを通して見ると、そこまでリアリティの無さはあまり感じ取れなかったという印象で、
むしろ「もしこれが本当にあったら」という前提で見ることが、自分にとってこの作品を好きになったきっかけでもありました。
吉田鋼太郎さんが徹子の部屋で仰っていた、「映画向けにちょっと派手なシーンもありつつ」というような言葉を耳にしていたので、
多少は覚悟をしていましたが、やはり自分の中で好きになったきっかけが目の前から無くなってしまったような気がしてしまい、少しだけ寂しい気持ちで映画を鑑賞してしまいました。
(麻薬の取引~から監禁あたりのシーンで特に引っかかりました)
不安な要素や寂しい複雑な気持ちもありましたが、
それでもキャラ1人1人が変わらずあの時のままもう一度見れるということはとても幸せな時間であり、
何よりもこの時を楽しみにしてきたことは変わりありません。
相変わらずのキャラの掛け合いが面白く、何度も笑いを堪えるのに必死になりました(笑)
自分にとって本当に複雑な心境を抱く映画でした。
見れたことはとても幸せだったけれど、色んな意味で寂しくなりました。
もし、ドラマシリーズとしての続編として続いていたのなら、どのような描かれ方になったのか…等、ぼんやり考えてしまいます。
春田と牧。観終わってからじわじわ来ています。。
彼らの中にリアリティのある情景を見出せているからこそ、リアリティに欠けるシーンで自分の中に引っかかるものがあったのかな?とも思いました。
結局の所、自分の理想の形を作品に追い求めてしまっているのだと思いました。
あまり自分の中で作品に求めることをやめて、素直におっさんずラブの世界に浸ることを前提にもう一度鑑賞したいと思います。