「「好き」のその先」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD ちゃーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
「好き」のその先
TVシリーズからの大ファンです。
一年間、ずっとずっと、7話のブラックアウトの続きを待ち望み、漸く今日、彼らに再び会えました。
劇場版ゆえのドタバタお祭り感や、辻褄が合わない部分も多少あり、突っ込みたくなるポイントも正直ありました。
でも、それを凌駕する素晴らしさがあります‼️
春田が自分の気持ちに向き合って、
恋って何か?好きって何か?に気づくまでがTVシリーズならば、
劇場版は、「好き」の“その先”を丁寧に描いたラブストーリーだと思います。
恋愛は、両想いになっていざ結婚することになっても、イコール幸せとはならないもの。
互いの欠点が気になりはじめたり、将来のビジョンや価値観の違いに不安を感じたり、相手を信じられなくなったり…と、むしろ苦しかったり辛くなることの方が大きい。
そういう段階を経て、それでも一緒に歩めるかどうか。
今回のテーマはまさにそこで、
春田と牧の二人の恋が、そういう悩みや葛藤や衝突を経て愛に変わっていく様子が、丁寧に描かれていたと思います。
牧くんは我慢しないと決めたものの、元々の性格ゆえか抱え込んでしまう側面は多くて、そこがちょっともどかしかったりもしますが、春田の「いっぱい牧が好き」な気持ちが言動に溢れていて、2人の関係が明らかに進化しているのを感じました。
仕事での夢や結婚などTV版よりも現実的な
テーマにも踏み込んでいて、
だからこそ、共感できる部分が多く、
心にグサグサ刺さりましたし、何度も泣きました。
とはいえ、TVシリーズ同様、爆笑必至のシーンも満載です。
部長の恋愛する姿は一挙手が面白く、吉田鋼太郎さんの圧倒的な才能を痛感しました。爆破シーンやアクションシーンはちょっとやり過ぎかもしれませんが、熱狂的なファンではない層を劇場に向かわせる要素としては致し方ないのかも💦
「ピュアな恋愛ドラマを真剣に作る」という制作陣&役者さん達の熱量と才能が爆発した傑作です。
盛り沢山すぎて、一回観るだけだとなかなか消化しにくいですし、何度観ても新たな気付きがある作品なので、是非二回以上観ることをオススメします!
観賞後は多幸感に包まれる最高の作品です‼️