「ドラマファンだけど正直微妙」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD ごんたさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマファンだけど正直微妙
ドラマがとにかく大好きで、
だからこそ映画化…予告でなんか爆破してる…と不安はありつつも初日に見に行きました。
ドラマはタイトルを聞いた段階ではただのネタドラマかと思いきや、実際見てみると…人物心情が丁寧、どの登場人物も大好きになってしまう魅力的なキャラ設定と演技、偏見や差別への押し付けがましくないメッセージ性を感じていました。
それが映画では丁寧な脚本ではなくなっていて、ツッコミどころが多く、集中して見れなかったのが一番残念でした。
序盤からはるたんが牧の異動も知らない(連絡すら取ってない)、浮気誤解うやむや、お互いの親の問題放置、夏祭りに突然現れるジャスティス、牧がなぜか倉庫の場所知ってる、誘拐事件結局めっちゃオオゴトになってるじゃないか…とか他にも色々。
肝心なはるたんから牧への指輪のデザインが女性物っぽいのも気になりました…メンズのペアリングでいいのでは。そしていつの間にか指輪渡してたっぽい…大事なシーンじゃないの?
火事のなか、はるたんを置いて去る部長の行動にも違和感。どんな無茶苦茶な部長でも最後ははるたんのためにビシッと決めるところがかっこいいのに…I'll be backとか言って戻ってこなかったし…。
何よりあんなに火の海の中、余裕で話してる状況が謎すぎた。息苦しくないの?このシーンはせっかくはるたんがいいこと言ってたのに…。残念!
登場人物たちは相変わらずとてもいいので、コメディ展開は見ていてテンションは上がりますが、春田と牧の関係問題、新キャラ、部長の記憶喪失、誘拐事件と盛り込みすぎて、どれもうまく繋がっておらず全部中途半端、要所要所の粗さのせいで物語が安っぽくなっている印象でした。
スケールは大きくなくていいから、ドラマと同じ世界観のまま映画になっても十分よかったのにな、と寂しく思いました。