「笑いながら泣ける」劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD k chanさんの映画レビュー(感想・評価)
笑いながら泣ける
コメディだけあって笑える笑える。しかも笑いながら同時に泣ける。笑う場面と泣ける場面のある映画は見たことあるけど、この感情が同時に勃発する映画は初めてだ。爆笑しながら胸が締めつけられて涙が溢れるってどゆこと?
だから感情がせわしない。
場面転換もポンポンとリズリカルに進んでいくので頭で考える暇なく、感じたまま引っ張られていくようだ。
しかし後ほどよくよく考えるとストーリーに御都合主義やら少年漫画みたいな(と言ったら失礼かな?)無理矢理な展開もあったのだけど、そこは役者たちの渾身の演技力でそうは気づかせない。
物語なんて本当はみんな嘘だよ。だけどそれを真実に見せている。それは役者さんたちの半端ない熱量、技量、それを支えるスタッフ関係者も含めてこの作品に対する愛を感じさせられる。
内容に少し踏み込むと主人公とその恋人は男性同士なのだが、その問題はドラマ版にてクリアされているので、そこに引っかかる必要はない。
「好きになるのに男も女も関係ない」という現実のこの世の中より少し優しい世界のお話だ。
新宿駅のポスターやら役者さん出演のバラエティ番組やら随分と宣伝に力を入れていたようだが、力を入れたくなる、みんなに見て欲しいと制作者側も自信を持って勧められる作品なのだろう。
私も心からお勧めします。
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