「ミスター・ブランディッシュの乱」マイ・ブックショップ 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ミスター・ブランディッシュの乱
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小さな村の小さな騒動の話だが、女主人公にとっては大問題だ。ささやかな夢をかなえたいだけなのに、因習に閉ざされた村にじわじわと絡めとられていく。
読書好きの老人がそれまで何を読んでいたのか知らないが、ブラッドベリとナボコフという選書で開眼するという設定はかなり意図的な感じがする。1950年代は今と違って圧倒的に情報が少なかっただろうから、書店がどんな本を置くかということは大きな要素を占めていたに違いない。が、ある意味最も幸福な書店の形態が存在し得た時代だったとも言える。現在では日本でも大型チェーン店以外は廃業に歯止めがかからず、書店数は減少の一途をたどっている。
終わり方はすっきりしないし、そもそも本好きの子があんなことしちゃいけないな。
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