「彼女の本当の「挑戦」はアメリカ行きなんかではない」アラフォーの挑戦 アメリカへ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女の本当の「挑戦」はアメリカ行きなんかではない
まず最初に断言したいのは、本作はドキュメンタリーというジャンルにはなっているが、正確にはその体はほとんど成していない。
現代アメリカで暮らす人々のライフスタイルを垣間見る事で、自分の現状を見つめ直すというコンセプトの、『世界ふしぎ発見』的な内容。
被写体となる松下恵がアメリカ人に突撃インタビューしたり、彼女に予期せぬ事態が!…といったハプニング的な要素は皆無。
いや、終盤で彼女自身がようやく自分が「挑戦」すべき事は何かに気づく件こそ、最大のハプニングかもしれない。
全て段取り通りに仕組まれたアメリカ留学など、「挑戦」ではないのだ。
少しでもドキュメンタリー感を出すのなら、カメラを義父である監督ではなく、松下本人が撮影する方式の方が良かったかも。
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