「ほとんどドキュメンタリー」ザ・ライダー わしのネタを映画化せいや!さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 ほとんどドキュメンタリー

2025年8月12日
PCから投稿

映画と言うのは、人と人を描くものだと思ったが。これは人間と馬、あるいは一人の人間をひたすら描いている。全然ストーリーはない。 ロディオで怪我し、ロディオに憧れ続ける男をひたすら撮ってるだけだ。それに家族、友人との少しの交流。プラス馬への愛情、いかに馬が好きか。こういったようなことも描きこんでいる。けど、要するにほとんどドキュメンタリー。淡々としている。なのに何かこちらに響いてくる。これも映画だ!
残念なのは、この映画は殆どのシーンをデジタルカメラで撮影している点だ。やはり、ほんのちょっとだけクオリティが落ちるし。情緒の伝わり方が弱い。美しいものは見る者を癒すがデジタルカメラは観るものをすこし疲れさせると思う。どんなに美しく撮ってもね。それにデジタルは全身ショットがイマイチなのでやたらとアップが多くなる。私はこれを見ていて、だんだん映像が嫌になってきた。ほんのちょっとの・・差・・多分ほんの一部の人にだけがわかることだから、これからはデジタルカメラでいいや・・って流れになっちゃうとしたら、とても残念だ。そうなるとするなら、私はやはり2010年以降の映画は見たくない。

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