運び屋のレビュー・感想・評価
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静かで、ユーモアと涙がある。
原題の頑固者、その通りの人物が家族との絆を取り戻す物語。
クリントイーストウッド御大、本当にスゴイな。滲み出る全てがたまらん。歳を感じさせない演技ってよく見かけるけど、しっかりと歳を感じさせる演技の深みって、こういう事を言うんだと納得させられる。
全編通してユーモアに溢れ、人々は優しく、とは言え、アメリカが如何に有色人種とって差別が続いているか社会の姿をしっかりと映し出す。これだけ事を嫌みなく詰め込みながらも、テンポ感を極端に上げずに、バタつかず、静かさすら感じさせる。
感度的な作品。本当に素晴らしい。
凡作
イーストウッドにしては展開に起伏が無く洒落た演出も無い。身勝手な老人の話をノスタルジックでアットホームな感じに仕上げたかったんだろうけど、ちょっと無理がある。最後に何のオチもなくハッピーエンドな終わり方が余計にしらけさせてくれる。唯一、ダイアン・ウィーストが見れたのがよかった。それだけ。
最初ポップで最後ダーク
日本語吹き替えが、ちょっとポップ過ぎるかなって印象を最初に持った。
そのままの印象で突き進んだが、中盤くらいからはい、こういうキャラなんだなって納得は出来た。
終盤ではアールが思った通りどっぷり浸かって、酒池肉林を味わいその先には、、
クリント・イーストウッドの手腕が光るだろう。
さすがに動きはスローにはなったが89歳ではすごい
家族よりも仕事に明け暮れてきた90歳の老人の男性が、人生の終盤で家族の絆とお金も失い、麻薬の運び屋で大金を得る話し。
89歳のクリント・イーストウッドが監督、主演。この年齢でこれだけの仕事ができるのはすごいこと。映画にかけてきた自分自身を投影したかのような主人公。さすがに老齢なので、主人公の動きそのものはスローだったけれど、それは展開とマッチしている。
こんな犯罪礼賛映画を、なぜ作る?
90歳のじいさんが違法薬物の凄腕の運び屋だった、という一枚の記事を元に、自由に想像を膨らませて、クイント・イーストウッド88歳が造り上げたお話です。
舞台の一つであるメキシコ国境の町、エル・パソは、たしかに危ない雰囲気の漂う町で、郊外の砂漠の絶望的な雰囲気も含め、その空気感が伝わってきます。
北上するにつれ、緑が濃くなり、白人が暮らしやすい豊かな地域に違法薬物が運ばれて行く道すがら。
これも一つの隠しテーマなのかも知れません。
しかし、国境線を超えるわけでもなく、単にアメリカ国内で違法薬物を右から左に動かすだけで、一回あたり何百万円(最初は110万円、最後は札束一固まりで数千万円)という報酬を貰えるんですよ、って宣伝しちゃってるもんだから、人生に希望を持てない人たちがワンサと殺到するんじゃないかと、観ていて思いました。
それだけの報酬を掴んでおきながら、最後は刑務所で大好きな花の手入れをしながら余生を過ごせるわけで、これは捕まった者勝ちですね。
なぜ、こんな犯罪礼賛映画を作ったのだろうかと、観ながら考えていました。
90歳近くになって、やることが(もしくは「やれることが」)なくなってしまったクイント・イーストウッドが、このニュースに触れて、久しぶりにナニかを賦活されたから、だったのではないかと思うのです。
生きている限り、できることはある。
それを88歳老人が証明するための映画なのでしょうね。
迷っている人は見て損はない。
90才のアール、今まで家族の事なんか何も考えないで仕事一筋。
しかし、仕事に没頭するあまり家族からは阻害され居場所がありません。
頑張って来た仕事も上手くいかず家も競売に掛けられる始末。
そんな中、積み荷を運ぶという手軽な仕事が入って来た。
彼の家族との距離は縮まっていく中、彼の人生の終焉も近いのか?
実話を基にした映画となっています。
アール役にクリントイーストウッドが出演しています。
老いぼれ、抜けているけど、なんだか憎めないお爺さん。
上手いこと演じきっています。
90才の爺さんがまさか運び屋なんてやるなんて誰も想像できない。
そんな人間の心理を描いたお話。
お勧めです。
憂いのある老人クリントに感激
もしかしたらクリントイーストウッド俳優としてはラストかも。園芸の仕事なら高齢でもできそうだけど、高齢者ではできなそうなヤクの運び屋をやるとこがまたすごい。さらにベッドシーンを自分に課す。クリントの映画は内容関係なく観続けたい。
素晴らしい人生
逆に充実し過ぎた人生だったと思う。好きな花に定年過ぎまで仕事として捧げ、ふとしたことで大好きな車と大金を手にし、新たな友人ができ、家族や友人に恩返しし、愛する人と最後のときまで共に過ごし、家族にも認めてもらい、牢獄に入っても大好きな、花と触れ合うことができた。泣けた。
クリントイーストウッドすげぇよ!!死ぬまで映画人なんだろうな。
何でもない演技に引き込まれる
「何でも買えたが、時間だけは買えなかった」
「そばに居るのに何も払う必要がない」
麻薬の運び屋である主人公とそれを追う刑事。
大筋はそこだが家族との向き合い方が本筋にある。
彼から漂う哀愁やユーモア、内に秘めた輝きは
やはりクリント凄いところ。
何でもない一幕に引き込まれて琴線に触れる。
見応えあり
久しぶりのクリント・イーストウッド。
哀愁ありいい味だしてました。おおらかな
アメリカンという感じで、メキシカンの麻薬組織のやからがイライラするシーンが面白かったです。アンドレ・ガルシアが麻薬組織のボスで、
出演していた事に最初は気付かす、後で
もう一度見直しました。
あじがあるはまり役
最近のイーストウッドの映画ではよかった。
あじのある哀愁漂う演技力、アメリカの風景とカントリー、そしてエンドーロールのジャズ、実話を基にした、されげなくあまり入れ込み過ぎない脚本も鑑賞しやすかった。
イーストウッドの映画は安心して観れる。
先日遅ればせながら「ミリオンダラー ベイビー」を観た後今作を観賞。「許されざる者」同様イーストウッドの作品は安定の「良さ」を感じる。
実際にあった高齢者の麻薬運び屋の話。ベースの事件にいろんな要素の肉付けがあり、報道だと2〜3行のお話になるところが、脚本の技術により飽きさせない作品に仕上がっている。
話の途中で主人公は自分が運んでいる物を知り、軽くドキドキ(観ている者が)するシーンがあるところもいい。
何しろ高齢者ドライバーが麻薬の運び屋って盲点が警察側の目を逃すところも観てて楽しい。
「家族」とか「仕事」とか「年齢」とかに対していろいろ考えさせる作品。
口が悪いとこを楽しそうに演じてたのはよかった
高齢にして多作なクリント。
この映画のテーマは老いと時間。なんてったって自分のあの顔が使えるんだもんな。有無を言わせぬ説得力を醸し出すあの顔。
脚本はツッコミたくなる点もあって、イーストウッド映画は意外とそういう面が多く、そこを自身の存在感で押し切っちゃうという展開が多い気がする。
家族愛とか云々よりも前に「う~ん あんたが悪い。自業自得」っていう内容でした。(自分で言っちゃてるし)
しっかしイーストウッドは、マッチョイズムなのか反マッチョなのか、人生を謳歌してるのか厭世的なのか、アメリカを愛してるのかそうでないのか、さっぱりわからない感じが空恐ろしい。どっちともとれる謎の作家性ではないですかね。
実話のイーストウッド
実話の映画化がもう定着した感じ。今回も面白かった。警察もまさか、もう運転やめた方がいいんじゃない?てくらいのおじいちゃんが運び屋なんて思わないよなあ。実際の犯人にも驚きだけど、これを映画にした、しかも監督から主演までやってしまうクリント・イーストウッドは凄い!イーストウッドの作品はまだ観ていないものもあるので、やっぱり観よう。
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