運び屋のレビュー・感想・評価
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静かで、ユーモアと涙がある。
原題の頑固者、その通りの人物が家族との絆を取り戻す物語。
クリントイーストウッド御大、本当にスゴイな。滲み出る全てがたまらん。歳を感じさせない演技ってよく見かけるけど、しっかりと歳を感じさせる演技の深みって、こういう事を言うんだと納得させられる。
全編通してユーモアに溢れ、人々は優しく、とは言え、アメリカが如何に有色人種とって差別が続いているか社会の姿をしっかりと映し出す。これだけ事を嫌みなく詰め込みながらも、テンポ感を極端に上げずに、バタつかず、静かさすら感じさせる。
感度的な作品。本当に素晴らしい。
凡作
最初ポップで最後ダーク
さすがに動きはスローにはなったが89歳ではすごい
こんな犯罪礼賛映画を、なぜ作る?
90歳のじいさんが違法薬物の凄腕の運び屋だった、という一枚の記事を元に、自由に想像を膨らませて、クイント・イーストウッド88歳が造り上げたお話です。
舞台の一つであるメキシコ国境の町、エル・パソは、たしかに危ない雰囲気の漂う町で、郊外の砂漠の絶望的な雰囲気も含め、その空気感が伝わってきます。
北上するにつれ、緑が濃くなり、白人が暮らしやすい豊かな地域に違法薬物が運ばれて行く道すがら。
これも一つの隠しテーマなのかも知れません。
しかし、国境線を超えるわけでもなく、単にアメリカ国内で違法薬物を右から左に動かすだけで、一回あたり何百万円(最初は110万円、最後は札束一固まりで数千万円)という報酬を貰えるんですよ、って宣伝しちゃってるもんだから、人生に希望を持てない人たちがワンサと殺到するんじゃないかと、観ていて思いました。
それだけの報酬を掴んでおきながら、最後は刑務所で大好きな花の手入れをしながら余生を過ごせるわけで、これは捕まった者勝ちですね。
なぜ、こんな犯罪礼賛映画を作ったのだろうかと、観ながら考えていました。
90歳近くになって、やることが(もしくは「やれることが」)なくなってしまったクイント・イーストウッドが、このニュースに触れて、久しぶりにナニかを賦活されたから、だったのではないかと思うのです。
生きている限り、できることはある。
それを88歳老人が証明するための映画なのでしょうね。
迷っている人は見て損はない。
憂いのある老人クリントに感激
素晴らしい人生
何でもない演技に引き込まれる
見応えあり
イーストウッドの映画は安心して観れる。
口が悪いとこを楽しそうに演じてたのはよかった
高齢にして多作なクリント。
この映画のテーマは老いと時間。なんてったって自分のあの顔が使えるんだもんな。有無を言わせぬ説得力を醸し出すあの顔。
脚本はツッコミたくなる点もあって、イーストウッド映画は意外とそういう面が多く、そこを自身の存在感で押し切っちゃうという展開が多い気がする。
家族愛とか云々よりも前に「う~ん あんたが悪い。自業自得」っていう内容でした。(自分で言っちゃてるし)
しっかしイーストウッドは、マッチョイズムなのか反マッチョなのか、人生を謳歌してるのか厭世的なのか、アメリカを愛してるのかそうでないのか、さっぱりわからない感じが空恐ろしい。どっちともとれる謎の作家性ではないですかね。
実話のイーストウッド
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