運び屋のレビュー・感想・評価
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監督と演者の二つの才能を持つ男
やっぱりクリントイーストウッドは才能のある監督であり、俳優だ。88歳とは思えないほどの演技、そして監督としても、この作品を面白くさせるコツを熟知している。 演者としても11年ぶりの復活である。最初は歳だしこの作品で監督と俳優を両立出来るのかと思ったが、これが出来てしまうのだから凄いw
(´ー`)あーいい映画見た。
(´ー`)アーいい映画見た。初日にレイトで、、、、。
時間を無駄にして生きて家族を犠牲にした老人が麻薬の運び屋に、、、、、。悪人の仲間も一目置く存在に。そしてそれを追う刑事、、、、。ラストシーン、、、また時間を無駄にしてしまう結末なのか。されど。
あまりに潔いラスト。家族とはもう会えないのか?
私はアールは初めて家族に近ずけたんだと思います。泣きというよりは見事な生き様。
クリントイーストウッド、素晴らしい映画を作ったもんだ。
沁みるなぁ
本当は、早めに仕事を切り上げて、映画館に向かうはずたった。なんせ、クリント・イーストウッドが銀幕に返り咲くのだ。初日に観に行かねば、男がすたる。
が、よりによってこんな時に、急ぎの要件がたて込む。まぁ、そんなものだ。結局、レイトショーに駆け込んで、ようやく着席…。こんな時に、彼ならどう言うのだろう。"遅いな。だが、サボり魔のクソ野郎にしては上出来だ"かな。
冒頭でいきなり、ヨタヨタ歩く老人が出てきた。彼だ。
「ダーティハリー」あたりからだから、かれこれ40年以上、彼を見続けているのだと、改めて感じた。歳をとったな、ヨボヨボじゃないか。
しかし、すぐにあの、口汚い軍隊式挨拶と軽口で、昔の彼に戻った。彼の演じる主人公は、大抵退役軍人で、ものに動じず、ユーモアを忘れない、人生を楽しんでいるタフガイであり、いわゆる良きアメリカの頑固オヤジなのだ。
古い友人に「生きてたのか? 死んだと思ってた」、井戸端会議のおばあちゃん達には「場所が違うぞ。ミスコンの会場は3階だ」てな挨拶を声をするわけだ。それと同じ感じで、ピストルを突きつけるギャングに、「俺は戦場に行ったんだ。指図は受けない」と返す。あまりに格好良すぎる。しかも、そうしたギャングの若者に対しても、優しく心を寄せ、老人のアドバイスだと人生を諭す。もはや、眩しくて目が開けられない。
監督としても、彼の作品には、何かしらの信念があり、タフで優しい。大抵苦難を笑い飛ばして弱者を助けるような、粋な人物がいて、信じたことのためには徹底的に戦い、友人のためであれば命も惜しまず、法や権力さえも彼(彼女)を止められない。こういう強さに裏打ちされた優しさが背景にあって、母国に誇りを持っている。アメリカはそういう良き人々が暮らす、偉大な国だよな、というのが彼のメッセージであり、アメリカ・ファーストと叫んで歓心を買うような必要は無いはずだ、という自信が感じられる。
さて、なんだか映画の感想になっていないが、私にとっては、無条件に観なければならない作品だった。予定通り、イーストウッド節が心に沁みる、心地よい時間が過ごせた。この余韻をそのままに、家で「グラン・トリノ」でも観ようかな。
最高!
最初から最後まで没入
いや〜ホント良かった!
帰り道 歩きながらジワジワ泣けてきました
家族愛より素晴らしいものはない事を知った男
父親(夫)になった瞬間
世の男性なら同じ(までいかないにしても)立場で家族を犠牲にしてしまってる人、少なくないと思います
今時、参観日や運動会、発表会や卒業式など…「仕事があって1度も行ったことない」なんて自慢する人、いないと思いますが…今時(笑)
クリントがイイ味出してて、Bクーパーもカッケ〜んだなーコレが(涙)
是非たくさんの人にこの映画を観てもらいたい!
安定のイーストウッドクオリティ
安定のイーストウッドクオリティと言って良いでしょう。本当に毎回、心に残る作品を生み出してくれます。
ドラッグの運び屋を行う高齢者という地味な設定に、もし他の監督だったら安直でつまらない作品になってしまうのではないかと思われる物語も、わかりやすいストーリー展開とイーストウッド自身の絶妙な演技にグイグイ引込まれていきます。とにかく味がある、その一言に尽きるのかなと。
人間、歳を取るとややもすれば説教じみた方向に進みがちな作家が多い中、決して地味ではなく押しつけでもなく、終始温度感を崩さずにスゥ~っと入り込ませてくる、そんな心地良い人間ドラマに素直に心が反応します。
今回もイーストウッドから多くの人生教訓を学ぶことができました。感謝の気持ちを持って劇場を後にできる希有な作家として、これからもできる限り作品を作り出してほしいと願います。
ストーリーはすごくシンプルだがセリフが素晴らしい
ストーリーはものすごく分かりやすくて単純明快、かつひねりやサプライズも特に無い。ただセリフが非常に良い。なかなか心に染みわたるセリフが連発でした。
そう言えば、予告編に出てきた「This is the last one」というセリフ、劇中では出てきませんでしたよね?あれっ?って感じでした。
また、この言葉はもしかしたらイーストウッドの最後の映画になるかも?というメッセージにも受け取れました。
じんわり沁みるが、遅咲き⁉遅すぎでしょ
サスペンスぽい予告を期待すると駄目
デイリリー園芸農家一筋
家族の為と云いながら家庭に居場所を見出だせなかった時代遅れのワーカホリック
グラン・トリノの脚本家も参加、と言われて納得の久しぶりCイーストウッド主演&監督作品プロデュースも。
シカゴとニューメキシコを国道55線で行ったり来たり。
US Interstate 55 (I-55)
1500㌔以上。シカゴとルイジアナ州ラプレイスをつなぐ南北道
オールディーズの鼻歌。えぐい歌詞
職質の切り返し
Tバック
James Stewartはアメリカの良心と呼ばれた俳優
ポルカ
ポークサンド
ピーカン
フォードのトラック
メキシコ麻薬カルテル
人種による偏見は2017年にも如実
Lincoln Mark LTフォード
元ネタは「The Sinaloa Cartel's 90-Year-Old Drug Mule」レオシャープ
予告で、損してる!!
予告だけで判断していたら、絶対に見ない作品でした。
シリアスな予告とは違って
「おじいちゃんと危険な仲間の、お仕事ロードムービー」
ホンワカで愛がある。
そして主人公・アール(そしてイーストウッド)の生きて時間の重さと深さに、ホロリとする。
アールの娘役がイーストウッドの実の娘なのですが
アールがアリソンに語るシーンは、イーストウッドが本当に娘に伝えたい言葉なんだろうなと思うくらい
深く胸にくるものがありました。
今のイーストウッドだからこその、素晴らしい作品でした。
初日に劇場鑑賞
「この歳になるとなかなかいい役がないんだ」と暫くご無沙汰だったイーストウッド待望の新作。
原題のThe Mule にはラバ、(麻薬などの)運び屋、頑固者などの意味があるそうですが、何れもこの作品を良く表しています。
今でも数年に一度はダーティーハリーを見直してしまう往年のファンとしては新作を観られるだけで嬉しい限りです。
猫背でスローな歩みを見るにつけ、ウーン、ホント歳取ったんだと思うものの、年輪を経た分、間違いなく心に滲みるステキな作品になっていました。
サングラス姿が似合う90歳をこなせるのはイーストウッドだけ
個人的に、近年のイーストウッド監督作にはハズレがない、という印象だが、本作もやっぱりハズレなかった。
運び屋となってしまった90歳の老人の日々を淡々と追いつつも、節々でユーモアも入れる手堅い演出。
必要最低限な描写で展開を分からせる手法も、もうお手の物。
実際の事件がベースなのに、自身の半自伝要素をサラリと入れて、すっかり自分の映画にしてしまう。
ジョークを言ったり、歌ったり、若い女性相手にハッスルしたり、おまけにサングラス姿が似合う90歳をこなせるのはイーストウッドしかいない。
とにかく気力がある限り映画を撮り続けてほしい、と願うばかり。
奇しくも本作公開日は、イーストウッド主演の『続・夕陽ののガンマン』を題材にしたドキュメンタリー『サッドヒルを掘り返せ』も同日公開。
2019年3月は「イーストウッド月間」となった。
イーストウッドはカッコいい!
齢90才伝説の運び屋アールのお話
仕事三昧の人生。90にして家族に
見放され仕事も失い金欠で孤独に
そんな時ドライバーを探してると
誘われ荷物を運ぶだけのはずが...
ただのおじいちゃんじゃない!
ウイットに富み渋くて洒落ててカッコいい♪
この映画良いぞ!
若い奴らにこき使われているようで
思い通りにならじとどこ吹く風も
小気味良い♪
何だかんだアールに魅了されてる自分が居た
90才にして大切なものに
気がついたって遅いぞ~(笑)
声を大にして言いたい!
特に働く男どもこの映画絶対に観ろよ!
勿論女性も楽しめます♪
素敵な映画を運んでくれてクリントありがとう。
「運び屋」という題名と予告内容から、物騒なシーンが多いのかと思っていましたが、予想とは違いました。
物騒は物騒なのですが、目を覆いたくなるような暴力や殺戮シーンがなく良かったです。
残酷なシーンがないのは老若男女全てを意識してかもしれません。
ネタバレになるので書けませんが、
クリント・イーストウッド演じる主人公の、
明るさ、自由さ、奔放さ、どんな人にも変わらない率直さ壁の無さ、度胸の良さ、潔さが素敵です。
物語は軽快に進みますが単純ではなく中弛みも一切無く、引き付けられたままクライマックス、そして静かな幕へと。
ハラハラドキドキあり、人生を考えさせられるシーンあり、台詞の素敵なセンス、折々のクスッと笑えるシーン、人のあたたかさ、後悔と再生。
クリント・イーストウッドって凄い人だったんだ、監督・主演で、こんな素敵な映画を世に出して。
素敵な映画を運んで来てくれて、クリント・イーストウッドありがとう!
こんなポスターなのに実はほのぼのコメディ
家族も顧みず百合の栽培に人生を賭けてきたアール。離婚した妻や娘に愛想を尽かされてもなお仕事に打ち込むがやがて商売も立ち行かなくなり困窮していたところで孫の友人だという男に声をかけられ車を運転するだけという簡単な仕事を持ちかけられる。教えられた住所を訪ねて小さな荷物を載せて指定されたホテルの駐車場に駐車、1時間放置するとダッシュボードに大金が放り込まれている。こりゃあボロいと調子に乗ったアールは次々に仕事を請けるうちに積荷がどんどん大きくなって・・・ポスタービジュアルで勝手にシリアスなドラマだと思い込んでましたがこれが結構軽快なコメディ。実録ドラマを本人達に演じさせるという壮絶な変化球だった『15時17分、パリ行き』の次がこれかよ!?と巨匠の引き出しの広さに目眩がしました。
軽快なカントリーやジャズをバックにピックアップトラックで埃っぽいハイウェイをダラダラ走る感じは70'sに日曜洋画劇場でよく観た光景、巨匠の作品で言えば『ダーティファイター』とか『ピンク・キャデラック』みたいなトーン、これはめちゃくちゃ懐かしい。ギャングに銃を突きつけられても動じない退役軍人ならではのタフさと裏腹なトボけた優しさを見せるアールに周りの人達が感化されていく様はコミカルで微笑ましい一方で、なぜか家族とはギクシャクしてしまう不器用さが身につまされます。そしてアールの与り知らぬところでドラマは暗転し、『許されざる者』、『トゥルー・クライム』、『グラン・トリノ』や『人生の特等席』などの諸作で繰り返し表現してきた自身の贖罪を滲ませる終幕は巨匠の作家性が全開、実に温かみのあるキュートな作品に仕上がっています。
劇伴も巨匠の趣味が丸出しで、豊かなトーンのジャズナンバーの数々が気品を添えています。共演陣が豪華で、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア、マイケル・ペーニャ、ブラッドリー・クーパーらの実力派がしっかり脇を固めています。実の娘アリソンが娘役を演じているところも注目すべき点ですが、本作で一際輝いていたのは元妻メアリーを演じたダイアン・ウィースト。家庭を顧みなかったアールを激しく拒絶しながらもそれとは相反する思いを吐露する演技が実にいじましくて魅力的でした。個人的にはなぜか家族で一人だけアールに懐いている孫ジェニーを演じたタイッサ・ファーミガも自分の孫にしたいくらい可愛かったです。
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