劇場公開日 2019年3月8日

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運び屋のレビュー・感想・評価

全412件中、381~400件目を表示

5.0ある退役軍人の生き方

2019年3月9日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

難しい

原題の「THE MULE」は、「麻薬を密輸するために, 外国からの運び屋
として雇われる素人の旅行者」で、主人公のアール・ストーンの
ことです。
邦題の「運び屋」も良いです。

アール・ストーンのモデルとなった人物は、1924年5月7日生まれで、
インディアナ州で生まれ、ミシガン州で育ち、第二次世界大戦で
イタリア戦線で活躍し、ブロンズスターメダルも授与され、
インディアナ州ミシガンシティ近郊に46エーカーの農地を持ち、
ブルックウッド・ガーデンズを起業し、1990年代中盤までには、
デイリリー栽培の達人として知られるようになりましたが、
インターネット経由でデイリリーの種子を購入するようになると、
事業は低迷し、倒産したレオ・シャープです。
レオ・シャープは、2009年から2011年までシナロア・カルテルの
運び屋として、合計で630kg以上の麻薬を運びました。
レオ・シャープは、2016年12月12日に92歳で亡くなっています。

デイリリーは、名のとおり一日だけの咲く美しい花で、北米国で
園芸品種として、品種改良され、毎年新しい品種が発表されています。

退役軍人が就業できず、家族に見放され、ホームレスになる人は多く、
社会問題にもなっていますが、数でさえ把握されていません。
退役軍人で自殺する人も多いです。
退役軍人会は、退役軍人が集う所です。
退役軍人の収入は、連邦政府、州と市の補助、さらに民間からの寄付
です。
日本にもいるホームレスを見ながら、帰りました。

テキサス州エルパソは、テキサス州最西端にある都市で、米国とメキシコ
との国境となっているリオグランデ川の北東岸にあり、メキシコと国境を
接しています。
イリノイ州は、米国中西部に位置する州で、州都はシカゴです。
シカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ、米国第3位の都市です。

アール・ストーンは、戦場をくぐり抜けてきただけに、咄嗟の判断が
鋭いです。

アール・ストーンは、ハイウェイだけでなく、田舎道を選んで、運転
するので、米国の風景が楽しめます。

朝鮮戦争は、1950年6月25日から1953年7月27日まで続き、現在も休戦
状態で、終わっていません。
朝鮮戦争では、日本では直接的には10億ドル、間接的には96億ドル
もの物資が調達され、朝鮮特需と言われています。
1990年代に韓国へ、何度も行きましたが、戦争中という緊張感は
平和な日本では感じられない何かがありました。

米国では、麻薬も大きな社会問題になっています。
日本でも、覚せい剤等の薬物の使用が社会問題になっています。

パンフレットには、元となったニューヨークタイムズ・マガジンの
2014年6月11日の記事が収録されています。
クリント・イーストウッドについても色々書かれているので、
クリント・イーストウッドのファンなら購入することをお勧めします。

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ノリック007

4.5魅力的な爺さん

2019年3月9日
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鑑賞方法:映画館

主演監督イーストウッドだから出来た映画。
特に、90歳の飄々とした爺さんを演じるのは、なかなか他の人には難しいと思う。

この爺さんのキャラが魅力的。
仕事を優先して、家族を顧みなかったため、妻には離婚され、娘からは絶縁されている。
人間、仕事に打ち込む理由は色々あるが、他人から評価されるということに、ある種中毒的に溺れるって事もある。
評価の形も様々で、賞、金、VIP待遇、などなど。
一方で、家庭人としては無能で役立たず。
結局、自分が一番かわいいタイプだから、仕事で成功してちやほやされる事を選び、家族とはいえ他人に対してどう接すればいいかわからないし、その努力をしない。

そんな仕事人間の末路はこうだよ、というダメ爺さんを、イーストウッドが見事に演じているのだ。
それは、ダーティ・ハリーの末路でもあるかもしれないし、今20〜60歳で働く人間の末路かもしれない。

物語は、実話ベースだけど、新聞記事に着想を得た、創作的要素が強かった印象です。
演出が切れ味抜群。
匠の技を堪能しました。

満足満足。

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コージィ日本犬

4.0金で買えないものは、そこでずっと待っていた。

2019年3月9日
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鑑賞方法:映画館

死を目前にしたメアリーの言葉が心に滲みた事を除くと、少し中途半端な感がして、感動には至らず。もっとメリハリあった方が良い気がしますが、このサラッとした具合がイーストウッド流なんでしょうね。

社交性に長け、花造りに没頭し、家庭の外を居場所にして来たアールの能天気な軽さ。と、麻薬を巡るクライムものの重さの対比。

前者は程よい演出で楽しかった。と言うか、テンポ良く、スラスラと話を進めてくれるので好きでした。後者の緊迫感は薄い印象。狙いですかね。

金より時間。時間は金なり。メアリーとマフィアの異なる価値観は、イーストウッド世代の「後悔」の表明なんかなぁ、と思いながら。家族を蔑ろにしたい訳じゃないベイツと、家より外に出るのが好きなアールじゃ、罪深さが全然違うじゃん、と思ってしまった自分を反省しながら帰って来ました。家族からすれば、どちらも一緒かも知れない。

ダイアン・ウィーストが良かったです。イーストウッドは言わずもがなです。

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bloodtrail

4.0家族が一番、仕事は二番、三時のおやつはサンドイッチ

2019年3月9日
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鑑賞方法:映画館

 90歳という老人を表現するのに、これでもかこれでもかと演技力を発揮したイーストウッド。さらに携帯の無い時代を生きてきたことを強調し、デイリリーを育ててきた園芸一途の男だったのにインターネットに仕事を奪われてしまったのだ。ケータイ絡みのシーンはほのぼのさせられるし、麻薬カルテルの人たちもなぜだか親近感を覚えてしまう前半部分。

 一回運んだだけで新車も買えるし、差押えられた家をも買戻し、退役軍人会の建物だって直してしまうくらいなのだ。老人だということで、警察やDEAの捜査網からも逃れることが出来てしまい、ついつい止められなくなり、メキシコまで飛んで麻薬王ラトン(アンディ・ガルシア)からも可愛がられる始末だ。

 好きなシーンはそこでフリオに対して「こんな仕事辞めなさい」と親心で諭そうとするところ。自分も家族を顧みなかったことから、反省し始めてたから出た言葉なんだろうけど、「孤独な俺を拾ってくれたファミリーなんだぜ」と切り返される。血のつながった家族と麻薬組織のファミリーの対比も面白い。

 家族というキーワード以外にもいろいろと工夫が見られるものの、それがちょっと空振り気味だったのが残念。タコス野郎とかニグロとかの人種差別だったり、バイク姉ちゃんたちだったり、どちらも中途半端だったのだ。また、DEA捜査官たちもブラッドリー・クーパーやローレンス・フィッシュバーンといった有名俳優を使う中、マイケル・ペーニャがいまいちはじけてなかったのも残念。

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kossy

5.0COOL!!

2019年3月9日
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本当に大事な事?物?
ってなんだろうか?

じいちゃんありがとうって
感じでした。

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すえ

5.0永遠のテーマ

2019年3月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

家族関係という永遠のテーマを自然に演じたクリント・イーストウッド。実話から発想を得たストーリーはシンプルですが今の世相をさりげなく反映しています。セリフが心にしみる映画。

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映画愛好家

4.0監督と演者の二つの才能を持つ男

2019年3月9日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

やっぱりクリントイーストウッドは才能のある監督であり、俳優だ。88歳とは思えないほどの演技、そして監督としても、この作品を面白くさせるコツを熟知している。 演者としても11年ぶりの復活である。最初は歳だしこの作品で監督と俳優を両立出来るのかと思ったが、これが出来てしまうのだから凄いw

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たか

4.5(´ー`)あーいい映画見た。

2019年3月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

(´ー`)アーいい映画見た。初日にレイトで、、、、。
時間を無駄にして生きて家族を犠牲にした老人が麻薬の運び屋に、、、、、。悪人の仲間も一目置く存在に。そしてそれを追う刑事、、、、。ラストシーン、、、また時間を無駄にしてしまう結末なのか。されど。
あまりに潔いラスト。家族とはもう会えないのか?
私はアールは初めて家族に近ずけたんだと思います。泣きというよりは見事な生き様。
クリントイーストウッド、素晴らしい映画を作ったもんだ。

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おにっち弐号

5.0イーストウッド尊敬します。

2019年3月8日
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またまたいい映画をありがとうございますと感謝の気持ちで一杯です。いつまでも長生きしてくださいと願うばかりです、もっとイーストウッドの映画が見たいから。

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まごにゃん

4.0沁みるなぁ

2019年3月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

本当は、早めに仕事を切り上げて、映画館に向かうはずたった。なんせ、クリント・イーストウッドが銀幕に返り咲くのだ。初日に観に行かねば、男がすたる。
が、よりによってこんな時に、急ぎの要件がたて込む。まぁ、そんなものだ。結局、レイトショーに駆け込んで、ようやく着席…。こんな時に、彼ならどう言うのだろう。"遅いな。だが、サボり魔のクソ野郎にしては上出来だ"かな。

冒頭でいきなり、ヨタヨタ歩く老人が出てきた。彼だ。
「ダーティハリー」あたりからだから、かれこれ40年以上、彼を見続けているのだと、改めて感じた。歳をとったな、ヨボヨボじゃないか。
しかし、すぐにあの、口汚い軍隊式挨拶と軽口で、昔の彼に戻った。彼の演じる主人公は、大抵退役軍人で、ものに動じず、ユーモアを忘れない、人生を楽しんでいるタフガイであり、いわゆる良きアメリカの頑固オヤジなのだ。

古い友人に「生きてたのか? 死んだと思ってた」、井戸端会議のおばあちゃん達には「場所が違うぞ。ミスコンの会場は3階だ」てな挨拶を声をするわけだ。それと同じ感じで、ピストルを突きつけるギャングに、「俺は戦場に行ったんだ。指図は受けない」と返す。あまりに格好良すぎる。しかも、そうしたギャングの若者に対しても、優しく心を寄せ、老人のアドバイスだと人生を諭す。もはや、眩しくて目が開けられない。

監督としても、彼の作品には、何かしらの信念があり、タフで優しい。大抵苦難を笑い飛ばして弱者を助けるような、粋な人物がいて、信じたことのためには徹底的に戦い、友人のためであれば命も惜しまず、法や権力さえも彼(彼女)を止められない。こういう強さに裏打ちされた優しさが背景にあって、母国に誇りを持っている。アメリカはそういう良き人々が暮らす、偉大な国だよな、というのが彼のメッセージであり、アメリカ・ファーストと叫んで歓心を買うような必要は無いはずだ、という自信が感じられる。

さて、なんだか映画の感想になっていないが、私にとっては、無条件に観なければならない作品だった。予定通り、イーストウッド節が心に沁みる、心地よい時間が過ごせた。この余韻をそのままに、家で「グラン・トリノ」でも観ようかな。

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AMaclean

4.5前半笑えて後半感動できる。 グラン・トリノもそうだが老け顔のイース...

2019年3月8日
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鑑賞方法:映画館

前半笑えて後半感動できる。
グラン・トリノもそうだが老け顔のイーストウッドがハマり役

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シネマ小僧

3.5クリント・イーストウッドはやっぱり良い!

2019年3月8日
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ストーリーはいたってシンプルで単純なんだけど、クリント・イーストウッドがいい味出してます。

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GeroGero

4.0時間だけは取り戻せない

2019年3月8日
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笑える

悲しいかなイーストウッドの言葉が身にしみます。
そんな世代になりました。
次の世代へのアドバイスでありエールと受け取りました。

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HigeKobo

4.5最高!

2019年3月8日
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泣ける

悲しい

興奮

最初から最後まで没入
いや〜ホント良かった!

帰り道 歩きながらジワジワ泣けてきました

家族愛より素晴らしいものはない事を知った男
父親(夫)になった瞬間

世の男性なら同じ(までいかないにしても)立場で家族を犠牲にしてしまってる人、少なくないと思います

今時、参観日や運動会、発表会や卒業式など…「仕事があって1度も行ったことない」なんて自慢する人、いないと思いますが…今時(笑)

クリントがイイ味出してて、Bクーパーもカッケ〜んだなーコレが(涙)

是非たくさんの人にこの映画を観てもらいたい!

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H1DE!

4.5安定のイーストウッドクオリティ

2019年3月8日
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鑑賞方法:映画館

安定のイーストウッドクオリティと言って良いでしょう。本当に毎回、心に残る作品を生み出してくれます。

ドラッグの運び屋を行う高齢者という地味な設定に、もし他の監督だったら安直でつまらない作品になってしまうのではないかと思われる物語も、わかりやすいストーリー展開とイーストウッド自身の絶妙な演技にグイグイ引込まれていきます。とにかく味がある、その一言に尽きるのかなと。

人間、歳を取るとややもすれば説教じみた方向に進みがちな作家が多い中、決して地味ではなく押しつけでもなく、終始温度感を崩さずにスゥ~っと入り込ませてくる、そんな心地良い人間ドラマに素直に心が反応します。

今回もイーストウッドから多くの人生教訓を学ぶことができました。感謝の気持ちを持って劇場を後にできる希有な作家として、これからもできる限り作品を作り出してほしいと願います。

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むっしゅ

3.5ストーリーはすごくシンプルだがセリフが素晴らしい

2019年3月8日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーはものすごく分かりやすくて単純明快、かつひねりやサプライズも特に無い。ただセリフが非常に良い。なかなか心に染みわたるセリフが連発でした。

そう言えば、予告編に出てきた「This is the last one」というセリフ、劇中では出てきませんでしたよね?あれっ?って感じでした。
また、この言葉はもしかしたらイーストウッドの最後の映画になるかも?というメッセージにも受け取れました。

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canghuixing

4.088歳。出演・監督の奇跡

2019年3月8日
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鑑賞方法:映画館

一般人の88歳おじいちゃんがどんな生活を送っているかを想像すると、出演・監督の凄さを思い知らせる。
映画に取り憑かれているとしか思えない。
人生で何が大切かを教えてくれる映画。

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チャーリー

5.0じんわり沁みるが、遅咲き⁉遅すぎでしょ

2019年3月8日
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泣ける

笑える

悲しい

サスペンスぽい予告を期待すると駄目
デイリリー園芸農家一筋
家族の為と云いながら家庭に居場所を見出だせなかった時代遅れのワーカホリック
グラン・トリノの脚本家も参加、と言われて納得の久しぶりCイーストウッド主演&監督作品プロデュースも。
シカゴとニューメキシコを国道55線で行ったり来たり。
US Interstate 55 (I-55)
1500㌔以上。シカゴとルイジアナ州ラプレイスをつなぐ南北道
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消されるので公開しない

5.0予告で、損してる!!

2019年3月8日
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楽しい

予告だけで判断していたら、絶対に見ない作品でした。
シリアスな予告とは違って
「おじいちゃんと危険な仲間の、お仕事ロードムービー」

ホンワカで愛がある。
そして主人公・アール(そしてイーストウッド)の生きて時間の重さと深さに、ホロリとする。

アールの娘役がイーストウッドの実の娘なのですが
アールがアリソンに語るシーンは、イーストウッドが本当に娘に伝えたい言葉なんだろうなと思うくらい
深く胸にくるものがありました。

今のイーストウッドだからこその、素晴らしい作品でした。

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