運び屋のレビュー・感想・評価
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真っ当な人生を送れるなんて思ってない訳で…
誰もが平穏な人生を送れるなどと思っていない。
誰にだってコレはちょいとヤバイ!と思うことは多々あるわけで、なんとはなく潜り抜けて生き抜いてきたはず。この映画は別に若者に処世術を伝授しているわけじやない。て、言うか老人と呼ばれても可笑しくはない者たちへ語りかけているかのようだった。人生100年!バカなコマーシャルが恥ずかしげもなくオンエアされてる今に向かってムカつきを露わにするイーストウッドの顔が浮かぶよ。
100歳まで生きよう!そんなコトを言う奴は99歳の老人だ。映画の中でそう言ってるではないか…
疲れ果てた身体を引きずってでも、老いを迎え入れてはいけないのだ。例え、今まで失敗だらけだったとしても…絶望からでしか本物の人生は手に入れられないのだから。
超地味なトランスポーター
派手なカーチェイスやイーストウッドが無双したりする事は一切ありません。
特に前半は淡々と進みますが、何故 老人が運び屋に なったのかを画像でしっかりと見せてくれます。
そして終盤は ある事をキッカケに一気に緊張感が増します。
そしてラストは…。
とにかく、久々に しっかりと作り込まれた"映画"を観たという充足感に満たされました。
なぜこのテーマを?
クリント・イーストウッドの老練でしぶい演技は素晴らしかった。ただ思うのは、ヤクの運び人をこんなに美化していいのだろうか?世を俯瞰して鋭いテーマ選びをしていたイーストウッドの目が曇り始めたのだろうか?
犯罪から学ぶ純粋ってやつですか
総括すると期待し過ぎて肩透かしを食らったなー という印象。アール・ストーンの行動から何かを学ぶでもないし、あの年になって犯罪に手を染めて初めて家族が一番大事だったのだなどと吹かれても観ている側の心に何かが残るとは思えない。娘ちゃんがイーストウッドの実娘なの(°∀°)ワロチ。
しかしアールが本当にただのお爺ちゃんなので、マフィアが怒ろうもんなら一瞬で骨を砕かれて終わっちゃう!という儚さが生み出す1つ1つの緊迫感は楽しめた。
あの老けた風貌に、戦争を経験し長く生きてきたからこそ備わっている図太さや度胸が垣間見えるキャラクターが凄くカッコ良かった。
『マッド・マックス 怒りのデスロード』と、実はただ現地から行って、そして帰ってくるだけ というストーリー構成は同じだよね。あっちはハードボイルドな映像が楽しめてこっちは・・・よぼよぼのお爺ちゃんがただ稼ぐだけ・・・wwwまあ比較対象にする作品ではないですが。
劇場で観るのはおススメしないかなあ。
でも家で観ても退屈かもしれない(´;ω;`)
分離したふたつの話。
観終わった後、大きな感動はありませんでした。その理由はふたつの話を無理やり、くっつけて、一つの映画に仕立てたような印象があったからです。即ち、コカインを運ぶ、運び屋としての主人公と麻薬組織との関係の描写と、家族の中の祖父としての主人公の家族愛の描写、がどうも分離しているように思えてならなかったのです。それ故、一つの作品としてきちんと成立しているようには思えませんでした。最後はうまくまとめていましたが、全体的にはどうでしょう。運び屋の話は実話とのことでしたが、そうであるなら、この脚本の半分は脚本家の想像力を駆使していない、ということになります。まぁ、一種の省エネ映画ですかね。
クリント・イーストウッドは輝き続ける
88歳になっても映画をプロデュース・監督・主演と精力的に働き続けるクリント・イーストウッドの最新作。いつもこの3役を担当するってどんな作業なのだろうと舞台裏が気になってしまう。自分のシーンをチェックしてtakeを重ねるとか他の俳優からしたら、、、、。
「100歳になりたいと思うのは99歳の人だけだ」「何でもお金で買えたが時間だけは買えなかった」などシンプルなワードが心になぜか響きました。ブレイキングバッドも大好きなドラマの1つですが、とにかく麻薬ビジネスでハッピーエンドを迎える人は皆無なもののある意味ハッピーな終わりだったのも印象的です。
心にしみる老人の生き方
さすがクリントン・イーストウッド監督&主演。豪華なキャストで贈る濃厚な人生の物語。家族と疎遠になり、土地差押えと馴染みのバーの閉店に直面した孤独な老人が麻薬の運び屋となる実話。90歳でも美女とパーティし、運転中に音楽を堪能するなんてのは羨ましいほど魅力的だ。悪事に手を染める一方で人助け精神も豊富なとこだったり、カルテルメンバーや警察など、脇役もとても魅力的に描かれていて、多様な人生が交わる世界に始終魅了された。
イーストウッドだから期待しちゃうんだよ
アールの心情の変化はうまく描けてなかったと思う
唐突に教訓的なものが前に出てきて、唖然としてしまった
良かったのは、ギャングの彼の心情の変化だ
後半、アールを受け入れているあの感じ
あの変化が心地良かった
ストーリーは、予測できる範疇のみで進み、省いてもいいパーツもたくさんあった
イーストウッドには、まだ、作品を作って欲しい
88歳 間違いだらけの人生
クリント・イーストウッドが格好いいですね
顔のしわや手や背中も少し曲がって これが良いです
コードレーンのジャケットに蝶ネクタイ!服もおしゃれです
運び屋をやってお金をもらうことで 新しい車に乗り換えたのにはびっくりでしたが そんなに年老いたといっても潔癖じゃないのですね
ラストのエンディング曲がまたいいです
年を重ねて間違いだらけの人生!っていう主人公!
88歳にならなければ言えないセリフだと思います
クリント・イーストウッドの円熟味ある演技を堪能出来る彼の為のような...
クリント・イーストウッドの円熟味ある演技を堪能出来る彼の為のような映画。家族愛もしっかり盛り込まれているストーリーは単なる犯罪ドラマに終わらず飽きることがない。カーラジオの演出もよかった。
高齢化社会
高齢化社会の昨今、共感出来る人が多いのではないか、と感じた。
自分の属しているコミュニティって、以外と少ない。この映画の主人公は、それが家庭ではなく、ビジネスの場だったということだろう。結果、自分の存在意義を見出してくれたのは、家族だったという話だと思った。
アールが刑事に、ギャングのお目付役に、家族を自分を大事にするよう伝えていたシーンが印象的だった。引き返せなくなった者だけが言えることなのかもしれない。
90歳になったら、人として、達観していて欲しいけど、多分、そうじゃないんだろなと感じた。
高倉健で観たかった
イーストウッド映画に間違いなしと言ったところだろうか、派手なアクションもない映画を2時間集中緊張して観ることが出来た。グリーン・ブックと合わせてハリウッドの良心的映画を続けて観ることが出来た、もうVFXばかりのアメコミ映画は止めてくれ。仕事と外面ばかりを取り繕って来た主人公と家を大事のして欲しかった妻と家族、これは日本のことではないのかアメリカでもこういうことがあるのだろうか、こういう映画を高倉健で観たかったなあ。
欲望と無常
デイリリーに人生を重ね合わせ、存在価値を証明するかのように運び屋を続けていく男。
自らの欲が満たされるその一瞬を迎えるために、手段も選ばない姿は滑稽にすら映る。細かな演出にも緊張と緩和が効いており、手垢のついた着地ながらもエンターテイメントに仕上げる手腕には脱帽する。
うらやましい
終わり良ければ全て良し的な?
家族との失われた時間を挽回すべく、お爺さんは麻薬の運び屋になり、大金を得て、家族とのわだかまりも解消されて来たが、最後に大事な物はお金で買える物ではなく、最後の最後にお爺さんは正しい判断に。
仕事より家族を大切に、記念日は忘れるなってテーマの裏に、自由に正直に生きれたら幸せになれると本メッセージがあるように思えた。
最後までお爺さんうらやましかった
グラン・トリノと対をなす作品
監督、脚本、主演まで同じですからね。
映画会社も元々は違う監督に依頼する筈がイーストウッドにお願いすることになってしまい…。
イーストウッド本人もまさか自分がスクリーン復帰するとは思ってなかったのではないかな?
たぶん出演はグラン・トリノを最後にするつもりだったと思います。
最近は実録物にこだわって作品を選んで監督してましたよね。
ハドソン川の奇跡見たときも思いましたよ。
この機長の役は若ければ自分がやりたかったんじゃないかなぁと。
しかし、事実は小説よりも…と言います。
今回まさかの90歳の運び屋。
自分しかないやないかと!きっと現場ではノリノリやったんやないかな?笑笑)
グラン・トリノでは寡黙で偏屈な、まさに今まで演じてきた強いキャラクターのその後のようなものを描き、そういった意味ではこれまでの集大成だった。
しかし今作は、もっと自分自身のリアルな人生そのものを投影したキャラクターを演じているいるような気がしてなりません。
いつも軽妙なジョークを飛ばし、外面ばかり気にして家族よりも仕事を優先してきた男の悲しくて切ない人生の最後の選択とは?
美しい音楽と映像はやっぱり素晴らしい。
まだまだお元気で現役で頑張って欲しいです。。
ストレス
37本目。
眠気に負けたのに連チャンで観る訳で。
席がほぼ埋まってるので急いで移動。
右か左か分からない状態で何とか到着。
慣れるしかない。
で、主人公にストレスは感じるんだけど流れにストレスを感じさせず、持っていく所はきちんと持っていく。
観やすい作品。
男達の年輪
90歳で少し背中の丸まった老人アールはユリの花と旅と女をこよなく愛する。
そして、88歳の老人クリントは自らが演じ、再び凄い犯罪映画を作り上げた。
「グラン・トリノ」で自身が演じてきたヒーロー像を葬り、俳優としてはほぼ引退状態だったイーストウッドが何故再び主演したかという疑問は、観終わって明らかになりました。
映画の中の主人公アールは高齢でありながら、長距離ドライブを楽しみ、女遊びもして、麻薬組織のチンピラ相手に「小僧、殺れるなら殺ってみろ。俺は退役軍人だ!」と凄んでみせる。この実在の人物がモデルのタフな老人を体現出来るの俳優はイーストウッドをおいていないでしょう。それほど二人の老人は一心同体の様に見えてしまいます。イーストウッドを隣にブラッドリー・クーパーすら霞んでしまいます。
イーストウッドが演じた多くの人物がそうであった様に、アールもまた家族と距離を置き見守る、孤独な男です。
監督としてのイーストウッドはいつもの様に誠実で解りやすい演出に徹してますが、そのシンプルさが作品を生々しく力強いものにしている様に思えました。
イーストウッドはこの作品に主演する事で、自分自身の人生にピリオドを打ったのではないでしょうか?
木彫りの如く深く刻まれたイーストウッドの顔のしわに、老人としての誇りある生き様を教えられる様な、心に沁みる映画でした。
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