運び屋のレビュー・感想・評価
全407件中、301~320件目を表示
真っ当な人生を送れるなんて思ってない訳で…
誰もが平穏な人生を送れるなどと思っていない。
誰にだってコレはちょいとヤバイ!と思うことは多々あるわけで、なんとはなく潜り抜けて生き抜いてきたはず。この映画は別に若者に処世術を伝授しているわけじやない。て、言うか老人と呼ばれても可笑しくはない者たちへ語りかけているかのようだった。人生100年!バカなコマーシャルが恥ずかしげもなくオンエアされてる今に向かってムカつきを露わにするイーストウッドの顔が浮かぶよ。
100歳まで生きよう!そんなコトを言う奴は99歳の老人だ。映画の中でそう言ってるではないか…
疲れ果てた身体を引きずってでも、老いを迎え入れてはいけないのだ。例え、今まで失敗だらけだったとしても…絶望からでしか本物の人生は手に入れられないのだから。
超地味なトランスポーター
犯罪から学ぶ純粋ってやつですか
総括すると期待し過ぎて肩透かしを食らったなー という印象。アール・ストーンの行動から何かを学ぶでもないし、あの年になって犯罪に手を染めて初めて家族が一番大事だったのだなどと吹かれても観ている側の心に何かが残るとは思えない。娘ちゃんがイーストウッドの実娘なの(°∀°)ワロチ。
しかしアールが本当にただのお爺ちゃんなので、マフィアが怒ろうもんなら一瞬で骨を砕かれて終わっちゃう!という儚さが生み出す1つ1つの緊迫感は楽しめた。
あの老けた風貌に、戦争を経験し長く生きてきたからこそ備わっている図太さや度胸が垣間見えるキャラクターが凄くカッコ良かった。
『マッド・マックス 怒りのデスロード』と、実はただ現地から行って、そして帰ってくるだけ というストーリー構成は同じだよね。あっちはハードボイルドな映像が楽しめてこっちは・・・よぼよぼのお爺ちゃんがただ稼ぐだけ・・・wwwまあ比較対象にする作品ではないですが。
劇場で観るのはおススメしないかなあ。
でも家で観ても退屈かもしれない(´;ω;`)
分離したふたつの話。
クリント・イーストウッドは輝き続ける
心にしみる老人の生き方
イーストウッドだから期待しちゃうんだよ
88歳 間違いだらけの人生
高齢化社会
高倉健で観たかった
欲望と無常
うらやましい
グラン・トリノと対をなす作品
監督、脚本、主演まで同じですからね。
映画会社も元々は違う監督に依頼する筈がイーストウッドにお願いすることになってしまい…。
イーストウッド本人もまさか自分がスクリーン復帰するとは思ってなかったのではないかな?
たぶん出演はグラン・トリノを最後にするつもりだったと思います。
最近は実録物にこだわって作品を選んで監督してましたよね。
ハドソン川の奇跡見たときも思いましたよ。
この機長の役は若ければ自分がやりたかったんじゃないかなぁと。
しかし、事実は小説よりも…と言います。
今回まさかの90歳の運び屋。
自分しかないやないかと!きっと現場ではノリノリやったんやないかな?笑笑)
グラン・トリノでは寡黙で偏屈な、まさに今まで演じてきた強いキャラクターのその後のようなものを描き、そういった意味ではこれまでの集大成だった。
しかし今作は、もっと自分自身のリアルな人生そのものを投影したキャラクターを演じているいるような気がしてなりません。
いつも軽妙なジョークを飛ばし、外面ばかり気にして家族よりも仕事を優先してきた男の悲しくて切ない人生の最後の選択とは?
美しい音楽と映像はやっぱり素晴らしい。
まだまだお元気で現役で頑張って欲しいです。。
ストレス
男達の年輪
90歳で少し背中の丸まった老人アールはユリの花と旅と女をこよなく愛する。
そして、88歳の老人クリントは自らが演じ、再び凄い犯罪映画を作り上げた。
「グラン・トリノ」で自身が演じてきたヒーロー像を葬り、俳優としてはほぼ引退状態だったイーストウッドが何故再び主演したかという疑問は、観終わって明らかになりました。
映画の中の主人公アールは高齢でありながら、長距離ドライブを楽しみ、女遊びもして、麻薬組織のチンピラ相手に「小僧、殺れるなら殺ってみろ。俺は退役軍人だ!」と凄んでみせる。この実在の人物がモデルのタフな老人を体現出来るの俳優はイーストウッドをおいていないでしょう。それほど二人の老人は一心同体の様に見えてしまいます。イーストウッドを隣にブラッドリー・クーパーすら霞んでしまいます。
イーストウッドが演じた多くの人物がそうであった様に、アールもまた家族と距離を置き見守る、孤独な男です。
監督としてのイーストウッドはいつもの様に誠実で解りやすい演出に徹してますが、そのシンプルさが作品を生々しく力強いものにしている様に思えました。
イーストウッドはこの作品に主演する事で、自分自身の人生にピリオドを打ったのではないでしょうか?
木彫りの如く深く刻まれたイーストウッドの顔のしわに、老人としての誇りある生き様を教えられる様な、心に沁みる映画でした。
全407件中、301~320件目を表示