運び屋のレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★★(1回目) ☆☆☆★★★(2回目) 本日の日付は201...
☆☆☆★★★(1回目)
☆☆☆★★★(2回目)
本日の日付は2019年4月24日 まもなく平成も終わる。
そして、この作品の日本ファーストランもまもなく終わる。
そろそろ、こんな考え方をする奴が居ても良いのかな?…って事で、レビューを書いてみる。
今回(2019年)のアカデミー賞は、近年の傾向通りにブラックパワーが強かった。
そんな中で脚色賞を受賞し、はしゃぎまくった挙げ句に、作品賞にケチを付けたのが。ご存じのスパイク・リー。
そんなスパイク・リーを、イーストウッドはどんな感じで見ていたのだろうか?
実はこの2人。以前に差別問題で口喧嘩を繰り広げているのだった。
(一応は噂の域を出ないのだが、信憑性は高い様で、伝えられるところをかい摘むと。)
発端は、『父親たちの星条旗』で、作品賞を含めイーストウッドがアカデミー大本命視されていたところに。「何であの戦いに参加していた黒人兵士が1人も映画の中で登場しないんだ!」…と、リーが噛み付いた。
真相では、確かに黒人兵士は居た様だが。その数はそれほど多くは無かった様で。(始めは)イーストウッド曰く「だからどうした?」…と言った感じだったらしいのだが。それでも(元々イーストウッドがタカ派なところが有ったのも影響したのか?)リーが口撃を辞めなかったからか?遂にイーストウッドがキレた。
「小僧は引っ込んでろ!」
そんなやり取りが影響したのかどうか?『父親たちの星条旗』は肝心のアカデミー賞では惨敗を喫する。
その後リーは、実話が基になった『セントアンナの奇跡』で、黒人兵士の話を撮るのだから。イーストウッドも、ちょっとばかりはイラっと来たかも知れない。
確かにイーストウッドには多少なりとは差別主義的な面は否めないのだと思う。
だけど、決して《心底から》の差別主義とも言えない。
『運び屋』の主人公は。ユーモアの1つとして、単なる会話の流れの中でついつい差別用語を使ってしまう。如何にもイーストウッドらしい人物像だと言える。
肝心の『運び屋』本編は、イーストウッド演じる爺さんが。これまでを振り返り。家族を放ったらかしにして来た人生を悔い改める。
それを、イーストウッドが演じ。皺々な顔から滲み出る人間味に味が有るだけに、つい納得させられ、面白く観てしまうのですが。警察側の描かれ方で、或る程度の組織を把握し。尚且つ、大体のアジト等は(密告者の存在で)掴みながら。何故か(組織の)下っ端で在る《運び屋》を逮捕する事だけに躍起になるのが、さっぱり意味が分からず。その面で言うと、昨今のイーストウッド映画の中では今ひとつと言わなければならないか?…と。
ここ数年のアカデミー賞のブラックパワーを、イーストウッドはどう見ているのだろう?
多少の差別主義も持っているとは言え。イーストウッド自身は、表立っての差別的な問題を起こした事は無い。
確かに、『インビクタス/負けざる者たち』を監督するにあたり。誰に対してなのか?は言わなかった様だが、「安心しろ!マンデラを演じるのは黒人だ!」…と、言ったとゆう。
だからこそ、「ああだこうだと言ってる奴らで、実際に差別によって被害を受けてる奴がどれだけいる?寧ろ周りを煽って問題を起こしている奴らばかりで。被害者ズラしてるだけじゃねえのか?」と、言いたげに…。
※ (勿論、本人はそんな事は言ってはいない。あくまでもこちらの妄想に過ぎない)
近年の黒人関連の作品にオスカー像が行きやすい傾向に対して。それまでの【俳優引退】を、しれっと撤回して主演してしまう辺り。まるで…。
「俺はな!そんな【プロ被害者】ズラした奴らが気にいらねえだけなんだがよ〜。全く最近は…(幅を効かせやがって)オイオイ!俺が神輿を挙げなければいけねえのか?」
…と言った感覚で撮ったのだろうか?と、思ってしまったのだが、穿ち過ぎなのだろうか?
※ 繰り返し
2019年3月10日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン8
2019年3月19日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン7
役者魂
しみじみとさせる、不思議な映画
ラブロマンスだこれは
この映画はやりたい放題の人生
それはマックイーン自身の家族への自戒込めてかも。
最後の妻とのやり取りが全て。
男には家に居場所が無かった。
女は家にいて欲しかった。
やがてすれ違うふたり。何処にでもあるだろ。
お互いに愛を求めて闘っていた。
そんな男女が相手が死ぬ淵に居るときにわかり合えた。
そんな時に捕まって安心した。男。
だからこそ有罪判決をみずからにかしたのでは。
運び屋も、花自体もこの映画から為ると
老齢でのラブロマンスだね。これは。
日本であげるなら内田裕也夫妻だな。
裕也さんコレ見たら何を感じたんだろ。
日本でこのての映画やろうとすると、如何しても
少しチャカシちゃう所有るけど
マックイーンは見事に男の哀しさ表現したな。
不器用だから愛される。そんな時淋しい男のストーリー
見終わったあとの最高の気分
懐かしのイーストウッド
子供のころよく映画でみていたイーストウッド。
お互いに歳とりましたよね。
でも、まだ頑張っているんですね。
私も頑張ります。
映画はちょっと退屈で途中ウトウトしちゃったけど
ラストは家族とうまくいってよかったですね。
惹き込まれる
人生は楽しもう
愚かな男の成れの果て
・もっと楽しめ…
あんたは楽しみすぎだ。その結果が今のあんただ…
・仕事は2番でもいいが、1番は家族でなきゃならない…
・家では役立たずだったから、外では認められたかった…
・金がいくらあっても、時間は平等に過ぎていく…
切ない物語。
彼は彼なりに必死に生きてきたはずだが、
家族の不満を省みなかったことの痛いしっぺ返しにあう。
気づきかけた時には、もう過ぎた時間は取り戻せない。
老年・壮年の男には、遠からず共感するところがあるのではないだろうか。
仕事、あるいは仕事上の付き合いを優先することを正義だと思ってきた男たち。
自分もそうだった。それが家族を養うためだと言い訳をしてきた…
最近は、自分中心で家族を省みない男はいても、家族より仕事を優先する風潮は薄れていると思うが。
元妻の最期に付き添ったことで、元妻の主人公への思いを聞くことができた。
詫びることもできた。
母の思いを知って、疎遠だった娘も許してくれた。
その矢先、遂に犯行の終焉を迎えるのだが、やっと戻りかけた家族との絆がこれによって再び瓦解するのかと思いきや、娘と孫は変わらない愛情を示してくれた。
他人ではないからこそ、許せなかったり強く結ばれてたりするのだなぁ。
老人は、危険な犯罪に手を染めていく中で、自分の過ちに気付いていく。
それは犯罪のことではなく、家族をないがしろにしたこと。
ある意味、命を懸けて元妻の病床へ駆けつける。
娘に感謝祭に招待され、嬉しかっただろうが、組織に殺される覚悟はできていた。
娘との約束をまた破ることになるが。
ブラッドリー・クーパー演じる捜査官の執念の追跡が、結果的に老人を救うことになる。
「あんただったのか…」
絶妙な物語構成。
運び屋を始めてから回を重ねていく物語の序盤は、ヤクザ者たちとの掛け合いも含めて軽妙なコメディのようで、可笑しい。
貫禄がついてきたアンディ・ガルシアに女をあてがわれて「楽しめ。だが無理をするな」と気遣われたりする。
捜査の手が伸びていることに老人が気付いくあたりから、組織のボスの転覆劇もあって、緊張感が出てくる。
家族との関係を示す場面が何度か挿入され、老人の心理の変化を微かに表現している様だった。
背中が若干丸まったクリント・イーストウッドを見るのは辛い面もあったが、銃を突きつけられても「俺は朝鮮戦争に行ったんだ。そんなものは怖くない」と平然としているようで怯んでいるようにも見える演技は、いぶし銀だ。
刑務所の花壇に花を植えるイーストウッドの姿は、決して好き放題に生きてきたわけではないが、数々の分かれ道で選択を過ってきた男の成れの果てなのだが、残された時間が少ない老人の憐れと安息が同居しているように見えた。
アメリカンちょいワルジイさん
イーストウッドが演じるにふさわしい役柄で本当に実話のように思えた。外に出てみんなにチヤホヤされたい男は気がついたら家族に見放された孤独な老人になっていた。最初は孫のため、友達のために運び屋でお金を稼ぐ。でも調子に乗って奥さんを愛しているのに女をかうわ、金のブレスレットするわでダメジジイ。
奥さんが病で死ぬ時にようやく気がつくのだ。何が大事か、どうするべきなのか。
最後の時間だけはお金で買えなかったというつぶやきが彼の本当の気づきかもしれない。
面白かった。おじいさんになっても渋くてカッコいいイーストウッド。そして久しぶりに見たアンディガルシアの可愛さも良かった。
年をとるのも悪くない
観たい、観たいと思って都合がつかず、やっと観てきました。
家族が大事、カネで時間は買えないが主なテーマであるのは間違い有りませんが、私はもう一つ大事なテーマが有るようにおもいました。
飄々と運び屋稼業をやるアール、ブツの受け渡し所のチンピラと次第に仲良くなってスマホのメールの仕方を教わったり、ボスが寄越したお目付役の身を案じて足を洗えとアドバイスしたり、遂にはそのボスからお招きされて極上の接待♡されたりと前半はゆるーい感じでしたが、ボスが内部のクーデター?によってヤられてからは一気に緊張感が増します。
そして「お前は奴隷なんだ。」と言われてしまいます。
奴隷、クリント イーストウッドには一番似つかわしくない言葉です。
ここに私は反応しました。
御大は人生、遊びゴコロが大切なんだよ、
ヒトを簡単に奴隷なんて言うもんじゃないよ、また簡単に奴隷に甘んじてちゃいけないよと言ってるのではないかと。
後から実権を握った奴らはコンプライアンスに厳しくなって思うような表現がやりづらくなっている映画作りに対する暗喩なのか、日本的にはブラック企業なんて見方もできるのかななんてね。
だから最後運び屋が捕まるんじゃなくてマフィアとドンパチするエンディングを少し期待してしまったけど、まあそれはそれで安っぽくなっちゃうよな。
人生の在り方
いい意味で退屈な映画だった
映画の満足度ってシナリオも重要だけどそれを誰が演じるのかって事にも左右されるんだなあと改めて感じた
勿論、無名な役者の方が功を奏する場合もあるけど、この映画だったらクリントイーストウッドじゃないとダメだ
自由に自分の思うまま生きてきた男が最終的に家族と向き合わざるを得ない現実に誘導される
その時に妻が、一緒にいてくれた方が嬉しいと言っていたが、失われた時間の本来の在り方は失われたからこそ願望としてこうあるべきと美化されるのでは?
夫は社交的にふるまうのが好きで、見栄をはってお金を調達する手段として年老いた身で運び屋という仕事に偶然だけどありついた
これは社会悪に加担した老人を批判的にみる映画ではない
この老人は紛れも無い悪人であり、観客が思う典型的な悪人と温度差があるとしたらクリントイーストウッドが演じているからだと思うし、映画本編で憎めない役柄を設定してしまったから一見矛盾を感じる
埋め合わせをどこかでするのだろうか?という期待はあったかもしれないがそうじゃない
悪に加担した者は法によって裁かれるというアンサーを結末で明確に示したからもうそれでいいのです
ドラッグが蔓延しているのは「純然たる現実」で、その一幕がこの映画だったというだけ
なので手を替え品を替えというやつだが実は運び屋とかホントは関係ない
実話を元にとしているが完全に脚色されてるし、人生の在り方を振り返るってやつをクリントイーストウッドがやってみせただけだ
だけどそれがいい
そういうオヤクソクがあっていいし、これは"そういうジャンル"の映画だと思うからです
それとは別に映画として、登場人物らの会話も味わい深かった
特に個人的にツボだったのは、イーストウッドがマフィアのパーティで「お前の事なんか屁とも思っちゃいない」とアドバイスをした時「当時何にも無かった俺を拾ってくれたんだぞ!」と言い返されて退散するシーン
そりゃ信奉させて手駒にするなら有能でスペックの高い人材なんかじゃなくてその真逆の人材を選ぶよね
だってそういう人間には選択肢がない
この映画の老人にも当てはまる
違いは残された時間と可能性だけだがそこは伝わらない
クリント・イーストウッドたる魅力あふれる映画で、私の感想は、、
クリント・イーストウッドの数年ぶりの監督さらに出演作品であり、
そして何より、90歳の麻薬運び人という題材すごく興味深い!
日本では高齢者の運転免許証の自主返納が推進されている中、
海の向こうの国では、90歳のご老体が麻薬運び人として暗躍しているのか!?
しかも、マフィアのボスにまで気に入られて、その女を侍らして(しかも二人も相手に!)一夜をともにする、というそっちのほうでもまだま現役のスーパーおじいちゃん!
ただ、役としての彼特有の人当たりのよさ(マフィア仲間に「タタ」という愛称(?)で慕われ、自分の差別的な発言に対しても「ごめんごめん」でとばしてしまえたり、自分を追ってきた捜査官に対しても同情と親しみを感じさせてしまうところ)と、
役者としての渋みと貫禄で、
この老人の、女好きのだらしなさや、お金や家族にたいしてルーズなところが決して下品には見えてこない。
それどころか、哀愁と格好良ささえ感じるところがすごく魅力的だった。
(最後の、窓から差し込む光に顔が照らされる場面が印象的)
ただし、一歩引いた目でみれば、そう見せることがこの物語を語るうえで最適だったのか。
つまり、もっとダメな老人で、これまで仕事一途で家族を顧みず老いを迎えた成れの果て、
そして、麻薬運び人としての(そこから抜け出せない苦悩というよりかは)自業自得、
という捉え方をすれば、この老人は見栄えが良すぎる。
(私には少なからずそういう風に見えた)
かといって、更にもう一度裏を返せば、
あくまでこの物語は、最後のエンドロールで流れた通り、"ニュースから着想を得た" ドラマ(創作物)であることから、
実年齢に近い老人役として、いまの彼がもっとも魅力的な作品であることは間違いない!
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