「音楽がスパイス」運び屋 うむぼんずさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽がスパイス
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WOWOWにて前情報なく鑑賞。
非常に良い作品だった。
クリント・イーストウッド演じる運び屋アールは飄々としていてどこか憎めない。反面、黒人やメキシコ人、バイク乗りなどへの発言など、悪意なく出てしまっている。
自分の中の常識を時代の変遷に合わせられておらず、スマホを扱えないのと同様、取り残されてしまっている。
物語では、組織のボスが変わることで、システマチックな組織になり、個の自由から効率を求めた組織利益の追求にシフトチェンジしているが、その分ルートが読みやすくなり捜査網に引っかかってしまうという皮肉。
一方で時代が変わっても普遍的なものは家族。
後半部分は家族との絆を再構築していく。
また、高収入を得ることで何歳でも人は自信を持てるという希望はあったが、本当に大切なものは金では買えなかった、という文字にするとありきたりだが映像で観ると学ぶことが多い。最終的には、変わろうと努力していて、人は何歳でも変われるんだなぁと思う。
最後のシーンが俯瞰で終わることの意味を考えているが、まだ分からず…。
以下、うろ覚えの印象的なセリフ。
「一緒にいるのにお金なんて必要ない」
「あなたは人生最悪の悩みの種、そして人生最愛の人」
「おじいちゃんは遅咲きなだけ」
「家族が一番大事、仕事は二の次なんだ」
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