「分離したふたつの話。」運び屋 bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
分離したふたつの話。
観終わった後、大きな感動はありませんでした。その理由はふたつの話を無理やり、くっつけて、一つの映画に仕立てたような印象があったからです。即ち、コカインを運ぶ、運び屋としての主人公と麻薬組織との関係の描写と、家族の中の祖父としての主人公の家族愛の描写、がどうも分離しているように思えてならなかったのです。それ故、一つの作品としてきちんと成立しているようには思えませんでした。最後はうまくまとめていましたが、全体的にはどうでしょう。運び屋の話は実話とのことでしたが、そうであるなら、この脚本の半分は脚本家の想像力を駆使していない、ということになります。まぁ、一種の省エネ映画ですかね。
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