「グラン・トリノと対をなす作品」運び屋 やさぐれ旅芸人さんの映画レビュー(感想・評価)
グラン・トリノと対をなす作品
監督、脚本、主演まで同じですからね。
映画会社も元々は違う監督に依頼する筈がイーストウッドにお願いすることになってしまい…。
イーストウッド本人もまさか自分がスクリーン復帰するとは思ってなかったのではないかな?
たぶん出演はグラン・トリノを最後にするつもりだったと思います。
最近は実録物にこだわって作品を選んで監督してましたよね。
ハドソン川の奇跡見たときも思いましたよ。
この機長の役は若ければ自分がやりたかったんじゃないかなぁと。
しかし、事実は小説よりも…と言います。
今回まさかの90歳の運び屋。
自分しかないやないかと!きっと現場ではノリノリやったんやないかな?笑笑)
グラン・トリノでは寡黙で偏屈な、まさに今まで演じてきた強いキャラクターのその後のようなものを描き、そういった意味ではこれまでの集大成だった。
しかし今作は、もっと自分自身のリアルな人生そのものを投影したキャラクターを演じているいるような気がしてなりません。
いつも軽妙なジョークを飛ばし、外面ばかり気にして家族よりも仕事を優先してきた男の悲しくて切ない人生の最後の選択とは?
美しい音楽と映像はやっぱり素晴らしい。
まだまだお元気で現役で頑張って欲しいです。。
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