「家族を顧みず好き勝手して身を持ち崩した爺さんが、欲に目がくらんだ話。」運び屋 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
家族を顧みず好き勝手して身を持ち崩した爺さんが、欲に目がくらんだ話。
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予告を観たときに期待していたスリルもない。追い込まれていくヒリヒリ感も物足りない。だいたい、爺さんは引くに引けなくなって巻き込まれていくのかと思っていたが、犯罪と知っていて金に目がくらんだんでしょ?ラジオから流れてくるカントリーミュージックを口ずさむ呑気さで。運んだそのドラックがどれだけ闇のマーケットに流れていったのか、はどうでもいいんだね。監督も含めて。
あれだけ嫌っていた家族も、金を持ってくれば手のひら返しだ。農場を抵当にとられるくらいの金欠の年寄りがどうやって大金を用意したのか、むしろそれを心配してやってくれ。そして裁判では、爺さん何やってんだ!って叱ってくれ。
それに、せっかくデイリリーを扱うのだから、「一日しか咲かない」ってことを家族とふれあう時間と絡めたりして話を膨らませればもう少しよかったんじゃないか、ともったいない気がした。役者としてのクリント・イーストウッドのすごさは感じるが、どうもスッキリとしなかったストーリーだった。絶賛の意見は多数のようですが。
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