クロノス・ジョウンターの伝説のレビュー・感想・評価
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作品裏話+感想(ネタバレ有り)
最初は売上のために大人気声優である下野紘さんを主演に持ってきたのかなと思っていたが、上演後の監督やプロデューサーを含めたトークショーでそうではないと分かった。蜂須賀監督は以前にアリス・イン・ドリームランドという作品で下野さん(白うさぎ役)を主演で実写映画を作りたいと本気で感じていたそうだ。
多忙な下野さんが現場に居られるのはかなり短い時間で、撮影自体もかなり短い時間だった。しかしエキストラ含めた全てのキャストが動きを確認したり話し合いをしたりと、作品に全身全霊で取り組んだ事で十分に評価出来るものとなったように感じる。また、下野さんはセリフが完璧でほぼミスがゼロのまま撮影を終えたという。
ここから映画の感想
下野紘ファンにとってはたまらない!本当に初めてなのかってほど演技が良かったと個人的には思う。また、原作がSFということもあり、思シリアス過ぎない作品だと感じた。小説よりも主人公である吹原和彦に感情移入できる。切羽詰まって未来からやってきた吹原と、蕗 来美子(井桁弘恵)の距離感が見れて、目の前の人を救いたいという吹原の強い想いと何も知らない来美子がとてもリアル。
ただし最後のシーンなど、展開として戸惑う所はある。ハリウッドのアクション映画やSFを見慣れているとなんというか登場人物の行動の裏付けが浅いように感じる。しかしこの映画はハリウッド映画のような世界を巻き込む展開ではなく、ごく平凡とも言える2人が自分達の想いを素直に言動に移したらこんなことになったよ、という映画なのでこれでいいのだと思う。
色々なことが重なり伝説とも言える出来事が起こってしまう世界の不思議さ、偶然の面白さを楽しめた。この作品が沢山の人に届く事を願っている。
躍動する吹原和彦
普段のゆるくいじられているキャラとはまた違った顔が見られてすごく愛おしい気持ちで映画を鑑賞しました。何度でも観たいし映画です。トークで色々な話を聞けてすごく応援したい気持ちになりました。是非、この映画がもっと話題になって色々な人に見ていただけるように、公開が広まっていけば良いなと思います。
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