クロノス・ジョウンターの伝説のレビュー・感想・評価
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下野さん好演
梶尾真治さんのタイムトラベル物の名作小説が、どうなってるかドキドキドキドキしながら観ました。
主人公・吹原が時間跳躍して、客観的時間は何年も経過しているのに、吹原の主観的時間はついさっきという「ズレ」を感じさせてくれたところの演出はよかった。
あと、自分がどんな目に合おうと、好きな人を守りたいという吹原の純粋な気持ちを下野さんが好演。
ただ、映画なのにいろいろなことをセリフで説明しちゃって、舞台の朗読劇っぽかったんですよね。
客観的時間差について、たとえば1995年と、1997年、2002年の服装(シャツの入れや出し、女性の髪型など)の差をさりげなく見せるとかの気遣いが欲しかったなぁ、と思いました。
何度も見て欲しい作品(※微ネタバレ注意)
公開初日、二日目に観させていただきました。(秋葉原の先行上映も行きました。)
とっっても感動しました。
タイムリープものなのですが、今までに出会ったことのない愛の形を感じられる作品だと思います。
いつもの風景が鮮やかに色づくシーンや、たわいない話をするシーン。愛する人とのありふれた幸せな時間、そんな時間が主人公の吹原にとってどれほど大切なのか、どれほど守りたいのか、その必死な姿に思わず涙が出ました。
本当に些細なきっかけで人はこんなに変わる、愛する人を想う吹原の想いの強さが最後まで強く伝わってきました。
自分の人生をかなぐり捨ててでも愛する人を救うために必死になって動く吹原を観たからこそ、ラストのシーンの吹原の表情がとても心に響きました。
私個人としては、純粋にハッピーエンドと言い切ることができないラストでしたが、とても感動的でした。3回観て3回とも泣きました。
本当に素晴らしい作品ですので、是非みなさんに観ていただきたいです。
クロノス初回上映行ってきました。 主人公がヒロインを思う気持ち、大...
作品裏話+感想(ネタバレ有り)
最初は売上のために大人気声優である下野紘さんを主演に持ってきたのかなと思っていたが、上演後の監督やプロデューサーを含めたトークショーでそうではないと分かった。蜂須賀監督は以前にアリス・イン・ドリームランドという作品で下野さん(白うさぎ役)を主演で実写映画を作りたいと本気で感じていたそうだ。
多忙な下野さんが現場に居られるのはかなり短い時間で、撮影自体もかなり短い時間だった。しかしエキストラ含めた全てのキャストが動きを確認したり話し合いをしたりと、作品に全身全霊で取り組んだ事で十分に評価出来るものとなったように感じる。また、下野さんはセリフが完璧でほぼミスがゼロのまま撮影を終えたという。
ここから映画の感想
下野紘ファンにとってはたまらない!本当に初めてなのかってほど演技が良かったと個人的には思う。また、原作がSFということもあり、思シリアス過ぎない作品だと感じた。小説よりも主人公である吹原和彦に感情移入できる。切羽詰まって未来からやってきた吹原と、蕗 来美子(井桁弘恵)の距離感が見れて、目の前の人を救いたいという吹原の強い想いと何も知らない来美子がとてもリアル。
ただし最後のシーンなど、展開として戸惑う所はある。ハリウッドのアクション映画やSFを見慣れているとなんというか登場人物の行動の裏付けが浅いように感じる。しかしこの映画はハリウッド映画のような世界を巻き込む展開ではなく、ごく平凡とも言える2人が自分達の想いを素直に言動に移したらこんなことになったよ、という映画なのでこれでいいのだと思う。
色々なことが重なり伝説とも言える出来事が起こってしまう世界の不思議さ、偶然の面白さを楽しめた。この作品が沢山の人に届く事を願っている。
躍動する吹原和彦
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